校長先生のブログ

校長室より

令和4年度 第68回卒業証書授与式

 3 月 17 日に本校卒業式が行われ、37 名が河井小を卒業しました。式辞 (一部省略)を紹介します。

 ただ今、卒業生37名の皆さんに卒業証書を授与いたしました。皆さん、卒業、本当におめでとうございます。私は今、みなさんに感謝の気持ちで一杯です。それはこの一年間、学校生活の中で令和四年度の合言葉「ベストをつくそう」を、全校児童に浸透させてくれたからです。行事のスローガンやめあてなどに取り入れ、自らその姿を見せてくれました。みなさんの新聞に投稿された文章やふりかえりにもめあてやスローガンのことが書かれていました。「ベストをつくそう」を全校に広げてくれて、本当にありがとう。
 さて卒業の門出にあたり、私からみなさんへ言葉を送ります。 それは、一年間、言い続けてきた合言葉のひとつ、六年生が広げてくれた「ベストをつくそう」 です。キーワードは「悔いを残さない」「あきらめない」「自分が今できること」この三つです。

「悔いを残さない」
金管鼓隊のパレードを思い出してください。昼休みや朝練習など長い間、練習を続けて、本番は一回きりです。後悔しないように、練習したことを出し切ろうと演奏に臨んだみなさん。そして地域の方々に笑顔を届けられました。みなさんは金管鼓隊で悔いを残さないことを学んでいます。

「あきらめない」
運動会を思い出してください。六年生が全力をつくす姿、最後までやり切る姿が全校に広がりました。どんな状況になっても最後まであきらめずに走り切る姿に本当に感動しました。周りの温かなまなざしがあるからこそ、安心してベストをつくすことができます。この運動会をつくった六年生のみなさんは、「あきらめない」大切さを学んでいます。

「自分が今できること」
卒業生を送る会を思い出してください。会の間近になって全員がそろいませんでした。大きな不安もあったと思いますが、体調の回復を含め、自分が今できることを精一杯に積み重ねた結果、全校のみんなを盛り上げる劇を披露することができました。みなさんは「自分が今できること」に集中することを学びました。誰もが自分の人生の主人公です。主人公として、みなさんが小学校で学んだことを基に、あとで自分が「悔いを残さない」ように「あきらめない」で、変えられないことに悔んだり不平をいったりするのでなく「自分が今できること」にベストをつくしこれからの人生を歩んでください。


 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。この六年間、本校にお寄せ
いただきました温かいご支援・ご協力、誠にありがとうございました。巣立ちゆく37名のみなさんの前途に幸多い
ことを心より祈念し、 式辞といたします。

「仲間のよさを見つけよう」 成長する機会となった6年生を送る会

 1 月末には 10 年ぶりの寒波が襲来し、大雪や水道管凍結等により水の確保が困難という理由で 2 日の臨時休業と 2 限後の授業打ち切りを 1 日行いました。2 月に入ると、インフルエンザの感染者が急増し、合計 3 日の臨時休業を行いました。度重なる臨時休校や授業打ち切り等の措置にご心配をおかけしたことを誠に申し訳なく思い、またご理解とご協力をいただいたことに心より感謝を申し上げます。
インフルエンザの欠席連絡の際には、電話が混雑してご迷惑をお掛けしました。急遽、かねてから検討していたフームによる欠席連絡を導入いたしました。保護者の皆様のご協力のおかげで、導入後、朝の欠席確認が大変スムーズになり、今後も継続していくこととしました。今までどおりの電話での連絡も可能です。今後も確実な欠席連絡にご協力をお願いします。
 改めて学校で学ぶことができる喜びをかみしめているところです。2月 17 日(金)に6年生を送る会が実施されました。残りの授業日を考えると、卒業生を送る会を延期することは困難でした。休業日が多かったことに加えて、インフルエンザの予防のために練習を制限する日もあったので、例年の半分以下の練習で本番に臨むことになりました。練習時間が短かったのだから、感謝の持ちを伝えあう場として、仕上がりを求めずにできる範囲で見守ろうと本番を迎えました。
 さて本番当日は計画・準備や運営をしてくれた 5 年生の堂々とした司会、挨拶で良い緊張感の中でスタートしました。4 月の新入生歓迎会では、6 年生に手をひかれてあどけない表情だった 1 年生が今度は 6年生を堂々とエスコートする姿に成長を感じ、1 年という時の流れを感じました。各学年の出し物はどの学年も練習不足を感じさせない見事な出来栄えで、6 年生への感謝の気持ちが伝わってくる内容でした。4 年、5 年生の金管鼓隊は、6 年生が受け継いできた伝統を今度は自分たちが受け継ぐという決意が込められた迫力のある演奏でした。そして 6 年生は、自分たちが考えた脚本を基に堂々とした楽しい劇を披露してくれ、最後には残り少ない小学校生活もベストをつくしていくと結んでくれました。全校のみなさんに今日の演技はベストをつくせたかと問うと、ほとんどの人が手を挙げてくれました。少ない練習時間の中で、今自分ができることに集中してベストをつくすことを学んだ人がたくさんいたことを大変うれしく思います。手が上がらなかった人もごくわずかいましたが、次に手が上がるように応援しています。
 3 学期は次の学年の 0 学期と言い続けていますが、当日は 6 年生の素晴らしい劇や 5 年生の計画・準備とリーダーシップなど上の学年のよさをたくさん見つけたと思います。上の学年から学ぶチャンスも残り 1 ヶ月です。児童にとってこの6年生を送る会が大きな成長が期待される学びであり、そのような機会をもてたことを心より喜んでいます。

 令和 4 年度も残り一ヶ月となりましたが、職員一同ベストをつくしていきますので、今後とも児童及
び学校の応援をよろしくお願いいたします。

3学期は次の学年の0学期 復習にベストをつくし、上級生の良さを見つけよう

令和5年がスタートし、保護者・地域の皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたことと思います。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、令和5年となり、しめくくりの 3 学期が始まって 2 週間余りになります。12 月 23日の 2 学期の終業式と 1 月 10日の 3 学期の始業式で伝えた話の内容を紹介します。

2学期の終業式
3学期は次の学年の0学期のつもりで迎えてほしいと話しました。何もない「0」でなく、1の前の「0」です。次の学年の 1 学期でよいスタートができるようにするためです。そのためにはこの冬休みにお願いしたいことが二つあります。一つ目が今の学年のまとめをしっかりすることです。しっかりするとは、冬休みの宿題でも学校全体で取り組んでいる「読み取るときに線を引く」「問いと答えが合っているかを確かめる」「書いた文を見直す」を続けることです。そうすればたとえ間違えても自分の力になると伝えました。
二つ目は、風邪の予防です。外から帰ったら手洗いをする、睡眠と栄養をたっぷりとって、風邪に負けないように心がけましょう。コロナウイルスやインフルエンザの予防にもなります。そして楽しいことがたくさんの冬休みを元気に過ごし、全員で 3 学期の始業式を迎えたいと話しました。

3 学期の始業式
今日から 3 学期が始まります。2 学期の終業式で話したように、3 学期は次の学年の 0 学期です。今の学年のまとめにベストをつくしましょう。そして一つ上の学年のみなさんを見本としましょう。上級生は下の学年に見本となる行動をしましょう。
「校長室より」は 2 学期「背筋を伸ばす 返事をする」に取り組みました。全校的にとてもよくなりました。3 学期は「目を合わせて話を聴く 伝わる声の大きさ」に取り組んでいきます。大切なまとめの時期ですから、真剣に聴くこと、そして相手に自分の伝えたいことが届けられるよう声の大きさに気をつけましょう。3 学期は学校で 1 番の行事の卒業式があります。この二つは素晴らしい卒業式にすることにもつながっていきます。
メール配信で保護者の方にお伝えしたように、冬休み明けで、何か心配なことや不安なことがあれば、担任の先生はもちろん、相談しやすい河井小学校の他の先生、スクールカウンセラーの先生に相談してほしいと考えています。
「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を合言葉にみんなで成長できる 3 学期にしましょう。」と結びました。


学校だより5月号でお伝えしたようにスクールカウンセラー三谷正寿さんは、毎週火曜日の午前中に来ていただいています。保護者の皆様のご相談があれば、学校(教頭)または担任までご相談下さい。
3学期は短い学期ですが、今年度のまとめをしっかり行い、次年度につなげる大切な時期です。全職員が協働して取り組んでまいりますので、本年も引き続き、皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。


保護者・地域の皆様へのお願い
昨年度末から児童玄関付近にタバコの吸い殻がまとめて捨ててあったり、大人用のマスクが度々運動場に落ちていることがありました。ルールやマナーを学ぶ学校の環境としては残念です。学校として児童に対して公共の場のゴミの処理についての指導を行いますが、今一度、地域及び保護者の皆様のご解とご協力をお願いいたします。

本年の皆様のご厚情に感謝いたします よいお年をお迎えください 

2学期の始まりはコロナウイルス感染症拡大の時期と重なり、運動会の開催や練習の実施について懸念されるスタートとなりました。保護者の皆様には、発熱や風邪症状などがある場合に登校を控えくださったり、家族等の感染が分かった場合は速やかに対応して下さったり、本当に感謝しております。2学期を無事に終了することできましたのも、保護者の方々のお陰だと思っております。

2学期は、見る人に感動を与えてくれた運動会をはじめ、一人一人がベストをつくした持久走大会、楽しい思い出ができた6年生の宿泊体験学習や心を一つにして歌った5年生の鳳至小・河井小学校合唱交流会、バス遠足など、たくさんの行事を通して成長する河井っ子の姿が見られました。その中で鳳至小・河井小学校合唱交流会のふりかえりで、みなさんにぜひ伝えたい内容がありましたので紹介します。次の内容です。

「鳳至の5年生は河井小より人数が少ないのにしっかりと声が出ていて、絶対に負けたくなかったです。がんばって大きい声を出すためにトイレに行ったときに、個室があったので、そこで声が出るようにストレッチをして備え、本番では今できる最大の声と思いを出しベストをつくすことができました。」

限られた時間の中で、自分が今できることをして備える、という内容です。3学期も、全力で取り組むことはもちろん、上記のように、どんな時でも、自分のができること見つけて最善をつくす「ベストをつくそう」と「仲間のよさを見つけよう」を合い言葉に、職員一同力を合わせ、努力して参ります。

 
さて、今後の静かな給食の継続と学校閉庁日の連絡についてお知らせします。

文科省や県からの通知で、マスクの着用が不要な場面において積極的に外すよう促すといったメリハリのあるマスクの着用が行われるよう適切な対応をするように指示がありました。本校でも児童の状況を見ながら対応していきます。学校ホームページに通知文がリンクしてありますのでご覧ください。また給食時には距離が取れたり、大声を出さない限り児童の会話が可能とされています。本校では教室の広さと児童数の関係で、飛沫を飛ばさない距離を保つことはできません。加えて本校では、コロナ禍の随分と前から、話すことに夢中になり食事の時間がなくなり、好きなものだけを食べて残してしまうことやよく噛まずに食べてしまうのを防ぎ、児童の栄養面・健康面を考慮して、静かに話をしない給食を続けてきました。今後も静かな給食を継続していきます。

次に学校閉庁日の連絡についてです。12月29日(木)~1月3日(火)まで学校閉庁日となります。この期間緊急を要する連絡は、学校(22-0836)までご連絡ください。学校長の携帯に転送されます。コロナ感染や事故などの緊急時のみとし、宿題等のお問い合わせは平日の8:15~16:45の間にお願いいたします。

 
結びに、本年中は保護者の皆様にさまざまなPTA活動、学校行事等でたくさんの厚情を賜り、誠に有り難うございました。ご家族皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げますとともに、来年も引き続き本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

河井小の伝統にプライドをもってベストをつくす河井っ子

 プライドとは、自分や自分のしたことに自信をもち、それを他者に認めてもらうために、態度や振る舞いに気を付けることだそうです。例を挙げると、現在行われているサッカーのワールドカップで日本代表としてのプライドをもってゲームを行う、という使い方をします。本校でのプライドにかかわるエピソードを二つ紹介します。 

 11月3日に第17回いしかわっ子駅伝交流大会が行われました。本校からは男女ともに参加し、男子は34位、女子は6位入賞という結果を収めました。個人では、男子の吉村春和さんが4区5位、女子の谷口瑠菜さんが1区6位、一本松柚季さんが3区6位、田中萌衣さんが4区2位、山岸莉々さんが記録会で7位入賞を果たしました。河井小の選手たち全員が、放課後練習の成果を発揮し、最後まで文字通りベストをつくす姿は見ていて感動しました。大声での応援が禁止されていますが、走り終わった後で「お疲れ様」と声をかけると「ありがとうございます」と答える河井小 の子どもたちを誇らしく思いました。そのような代表の選手たちの姿から河井小学校303人の代表としてのプライドを感じました。

 11月15日に行われた2023金管鼓隊の全体ミーティングで、河井小の金管鼓隊のプライドをもって引き継いでほしいと伝えました。先輩たちが受け継いできた河井小の金管鼓隊の伝統に自信をもち、自分たちも地域の方々に素晴らしいと認めてもらうために、練習に取り組む態度や教えてもらう相手へのマナーなどに気を付けることが大切だと伝えました。金管鼓隊がスタートして、長期間の地道な練習が始まります。今のがんばろうという気持ちが維持できない、そんな時には、河井小の伝統を引き継ぐプライドを胸に自分を励まし、ベストをつくしてほしいという思いを込めました。

 金管鼓隊の引き継ぎ式でのパートリーダーの決意表明で、口々に地域の人を笑顔にしたいと話していました。子ども達にとって、登下校中の挨拶や時には怪我の手当てなどもして下さるなどやさしく見守ってくれる地域の方々への恩返しの気持ちでしょう。このような地域の方々からの温かな眼差しに改めまして感謝するとともに、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 ㈱新出組様からのご厚意で写真ニュースをご寄付頂いています。児童玄関近くに設置しています。朝登校し、興味のあるニュースが掲示してあったり、新しいニュースに更新されていたりするといると立ち止まり読む姿が見られます。社会とのつながりを実感できる貴重な資料となっています。