校長先生のブログ

校長室より

新年明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。

 新年明けましておめでとうございます。昨年は保護者の皆様、地域の皆様に助けられて充実した学校運営をすることができました。心より感謝申し上げます。

 さて、2022年がスタートしました。今年は寅年。昔から虎は活力に満ち、勇気と果敢の象徴として、また魔除けのお守りとして、人々の暮らしの中で広く親しまれてきた動物だと言われています。子供たちも、虎のように勇猛果敢に困難に立ち向かっていける強い人になってもらいたいと願います。  

 そして学校では1月11日より令和3年度3学期がスタートしました。3学期は登校日数が6年生で47日、1~5年生で50日ととても短い学期となりますが、1年間のまとめと新年度に向けての準備をする大切な学期となります。子供たちにもそのことを意識して欲しいと思い、始業式では以下の3点について話をしました。 

 1点目は3学期はこれまで習ってきたことの復習をして、習ったことをしっかりと自分の知識として身に付けること、そうすることが4月からの新しい学年の良いスタートにつながるということを、桜の花の準備を例にして話してみました。低学年の子供たちにも分かってもらえたと思います。

 2点目は3学期は1年で最も大事な学校行事「卒業式」があるということです。送られる側の6年生は、自分たちのこれまでの頑張りを足跡としてしっかり残し、後輩達が「あんな6年生になりたい」という憧れの気持ちを抱かせるほど、最後まで最高学年としてのプライドをもって行動して欲しいと伝えました。また、送る側の1~5年生に対しては、6年生を送る会と卒業式に向けての練習を心を込めて行って欲しいとお願いしました。

 3点目は、2学期の終業式でも子供たちには伝えたことです。8月6日の平和学習から学んだこと「平和であるために自分たちが今できることは、喧嘩をしない、友達と仲良くする、いじめをしないこと」を思い出させ、校長の私が目指す学校もみんなと同じで、みんが居心地よく過ごせる学校、みんなが安心して勉強ができ、休み時間を楽しめるそんな学校だということを再度伝え、そんな学校を一緒に目指そうとお願いしました。

 そして、オミクロン株の感染拡大が全国で急速に拡大しているので、これまで同様感染対策(身体的距離の確保、マスクの着用、手洗い、換気、密を避けた活動等)をしっかりととっていくことも確認しました。保護者の皆様におかれましても、細心の注意を払っていただかれると幸いです。

 最後に1年前にも申し上げましたが、私の学校経営ビジョンの中で大切にしている基本的なことをお伝えいたします。

           ・挨拶  ・時間厳守  ・整理整頓(自分の持ち物管理を含む)  

 ご家庭で少し意識していただけると教育効果もさらに上がるのではないかと思われます。職員にも意識した指導を行わせますので、どうかご理解・ご協力をお願いしたいと思います。

 

                                                                     学校長 松山 真由美

感謝申し上げます そしてよいお年をお迎えください

 8月30日から始まった2学期も本日をもって無事終了いたしました。この間、命に関わるような大きな事故・怪我等もなく、286名の児童が元気にこの日を迎えられましたことに安堵しております。これも皆、保護者の皆様がお子様の健康について十分留意していただいたお陰と思っております。本当にありがとうございました。

 さて、大きな飛躍が期待される2学期。子供たちは私の予想をはるかに超えて大きく成長してくれました。運動会や持久走大会、縦割り班での8の字跳び大会、バス遠足や親子ふれあい活動など、様々な学校行事や体験活動が子供たちの成長のエネルギー源となりました。

 全校児童が本気で戦った応援合戦には何度も鳥肌がたち、小学生でもここまでできるのかと感心させられました。3年生から6年生までの全児童が披露した「よさこい河井ソーラン2021」の見事な統一感には何度見ても涙があふれてきました。運動会という集団行動にしか生まれない感動を私達に与えてくれた児童の無限の可能性に驚くばかりでした。また、持久走大会では、どの子も自分との闘いに逃げることなく走りきり、自己新をマークする児童が続出しました。ここでもまた子供たちの大きな成長を感じました。しかし、運動会や持久走大会などは、運動が得意な子にとっては、自分が活躍できる絶好の場であり高い意欲をもって取り組めますが、運動が苦手な子にとっては苦痛でしかない1日であったはずです。それでも嫌なことや苦手なことに勇気をもって挑戦してくれた子どもたちには「また一つ心が強くなったね」と改めて褒めてあげたいと思います。

 ある保護者からこんなお話を聞きました。「うちの子は、運動オンチで運動会は苦手なんですが、よさこいは大好きなのでここで娘は頑張ると言ってました」と。苦手な中にも自分を輝かせる部分を見つけて、それに一生懸命打ち込むことで自分の良さを発揮する、そして充実感を得る、なんて素晴らしい生き方なんだろうと思いました。踊り終えた彼女の姿はとてもキラキラと輝いていたことを思い出します。学習面でも生活面でも、こんな生き方ができれば素晴らしいですね。

 学校では、通知表渡しを通して、子供たちの頑張りを精一杯お伝えしたいと思っております。ご家庭でも是非お子様と一緒に2学期の振り返りをしてみてください。そして、お子様が新しい年を迎えるに当たり、「今年はこんな自分になりたい」といった理想のイメージ像を描かせ、その実現に向けてお子様を支えていただければと思います。

 最後になりましたが、2学期は保護者の皆様、地域の皆様から様々なご支援をいただきましたお陰で、本校の教育活動がより充実したものとなりました。子供たちに夢を与えようと大切なオリンピックの聖火リレートーチを本校に貸して下さった松本様、野菜やサツマイモ植えのご支援をしていただきました輪島公民館様、子供たちの登校を温かく見守っていただきました見守り隊の皆様、田植え体験のお世話をいただいた表先生をはじめとした輪島公民館の皆様、楽しい読み聞かせを続けて下さっている図書ボランティアの皆様、人権集会でお世話になった小﨑先生と倉田先生、知的・発達障害の啓発キャラバン隊「ぴーすのたね」の皆様、そしてスクールカウンセラーの中田先生、愉快なお話会をしていただいた岩山様、道徳授業で貴重な体験談をお話いただいた輪島高校ボランティア部の皆様など12名のゲストティーチャーの皆様、親子ふれあい活動でお世話いただいた輪島市蒔絵組合の皆様、小松サイエンスヒルズの貝田先生、3年生の防災教育の講師となっていただいた田上先生と輪島市防災対策課の皆様、5年生の親子ふれあい活動でお世話いただいた市スポーツ推進委員協議会の皆様、6年生の卒業制作でご指導いただいた前古様と輪島市沈金組合の皆様、学校コンサートで素晴らしい歌声と演奏を披露して下さった仲谷様、フルート奏者多田様、ピアニスト山田様、宿泊体験学習やバス遠足等でお世話になった各種施設の皆様、薬物乱用防止教室で講師を務めていただいた星野様、金管鼓隊合同発表会でお力を貸していただきました市民祭り実行委員会の皆様、社会科見学でお世話になった輪島消防署やワイプラザの皆様、学校と共に児童の健全な育成にご尽力いただきましたスポーツ少年団の皆様と児童クラブの皆様、そして授業参観、学校行事、親子ふれあい活動等、お忙しい中にも足を運んでいただきました保護者の皆様、本校はこんなに多くの方々に支えてられていることを改めて知り、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。

 3学期も「地域から愛される学校づくり」~みんなで育てよう~を合い言葉に、職員一同力を合わせ、286名の子供たちが河井小学校をもっともっと好きになるよう努力して参りますので、今後も変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 冬休みは2週間と短いですが、オミクロン株の広がりが懸念されますので、不要不急の外出は避けられて、大晦日やお正月という厳かで楽しい歳時記をご家族皆様で楽しんでください。それでは、よいお年をお迎えください。

 

                                          学校長 松山 真由美

 

河井小金管鼓隊2021「元気」「感動」「感謝」

   「地域に元気と感動を与えて、みんなが楽しめる最高の金管を創造しよう」のスローガンのもと、河井小金管鼓隊2021はスタートしました。

 1学期は新型コロナの感染拡大により思うように練習ができませんでした。2学期に入ってからは運動会練習に力を注ぎました。そして運動会が終わり、ほぼ2週間という大変短い期間を使って集中してドリル練習を重ねてきました。昼休みも使い、1日2時間続きの練習もあり、かなりハードなスケジュールだったと思います。それでも、誰一人として途中で投げ出してしまう人はいませんでした。発表会に向け、常に完成度の高い金管鼓隊を目指して一人ひとりがよく努力してくれました。

 「伝統を受け継ぐ」、言葉で言えば簡単ですが、その言葉の裏側には目に見えない努力や高学年としての自覚、河井小児童としてのプライドがあるということを、子どもたちの金管鼓隊に取り組む姿勢から知ることができました。50年以上続く、伝統ある河井小の金管鼓隊を、今年度もしっかりと引き継いでくれたことに感謝の気持ちで一杯になりました。

  

 金管鼓隊合同発表会は、これまでの演奏の中で最高のものとなりました。声を合わせ、音を合わせ、そして心を合わせ、これまでに熱心に指導してくださった先生方や温かく見守ってくださった保護者の皆様、そして地域の方々への感謝の気持ちを、心を込めた演奏で表現してくれたと思います。沿道や会場となったマリンタウンには、たくさんの人が詰めかけ、子供たちを応援してくれましたが、きっと元気と感動をお届けできたのではないか思います。子どもたちの高い意識と集中力、そして、これまで支えていただいたみなさんへの感謝の思いに胸が熱くなりました。

 河井小金管鼓隊2021は金管鼓隊の歴史に新たなページを刻み、生涯忘れることのない素晴らしい思い出を共に創造することができました。子どもたちの頑張りはもちろんですが、温かく見守り、ご支援いただいた保護者の皆様や地域の方々のおかげです。沿道からの温かい笑顔や大きな拍手は子どもたちの大きな励みとなりました。そして、自分だけのためではなく、周囲の人々のためにも精一杯努力し、人々から認め励ましていただくことの素晴らしさや有難さを感じることができたと思います。心より感謝いたします。今後も地域に愛され、地域に貢献できる子どもたちの育成を目指し、職員一同努力してまいります。変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。

 

運動会のご参観・温かいご声援に感謝申し上げます

 10月9日(土)すばらしい秋晴れのもと、令和3年度の運動会が行われました。今年度は幼稚園の運動会と重なったため、午後開催とさせていただきました。初めての午後開催のため少々戸惑ったものの、午前中の3年生から6年生の「よさこい河井ソーラン」や低学年の「ダンス」のリハーサルを多くの保護者や地域の方々にも見ていただくことができ、午後開催の良さを発見することができました。また、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、人数制限を設けての開催といたしました。これにつきましてもご家族の皆様にはご迷惑をおかけしたことと思います。大変申し訳ございませんでした。来年こそは従来通り、ご家族皆様がそろって参観できますようコロナウイルスの収束を祈るばかりです。

 
 

 今年度の運動会練習の開始にあたって、職員に「運動会を通して育てて欲しい力」をお願いしました。一つ目は「集団行動力」。二つ目は「勝敗へのこだわりと結果の受け入れ方」。三つ目は「高学年の心の育成」。そして最後に児童の姿を通した学校力の発信です。
 皆様の目からご覧になられてどうだったでしょうか。
 一つ目の集団行動力として取り組ませたのは①時間を守る②あたたかな聴き方③駆け足で素早く移動するの3点です。効率よく練習を進める上ではどれも大切な行動となりますが、低学年の子どもたちにとってはどれも難しい行動でもあります。しかしながら、授業前の先生方の声掛けと授業後の評価により、子どもたちは確実にできるようになってきました。身に付いた集団行動力は授業に求められる規律ある態度、協力性、集中力につながると考えます。
 二つ目の「勝敗へのこだわり」については、縦割りの応援練習に特に顕著に表れていました。何回か練習を重ね、いよいよお互いの応援を見合う場面がやってきた時のことです。普段の授業ではほぼ見られない光景でした。低学年でさえ、微動だにせずじっと相手チームの応援を見いる姿に鳥肌がたちました。「これは本気だ。すごい」と。何がここまで子どもたちを真剣にさせるのかと考えたら、やはりその源は高学年の真剣な姿にあったと思います。毎日の練習に手を抜くことなく、これでもかと思うほど声を出し切り、全体をまとめようと必死に頑張ってきた高学年の姿を見てきたからです。河井小のすばらしい伝統・校風を伝えるために頑張ってくれた高学年の力はとても大きなものでした。運動会が終わった後、6年生の教室では記念撮影が行われていました。同じクラスでいながら、紅組、白組に分かれなければならない6年生ではありますが、互いの健闘を讃えあったからこそ、あの写真の一人ひとりの充実した笑顔が生まれたのだと思います。 
 三つ目の「高学年の心の成長」については、言うまでもありません。6年生には準備にも運営にも後片付けにも関わってもらいました。これらの活動を通して、言われて動くのではなく、自ら仕事を見付けて動ける6年生になってきました。競技中は応援を続け、後輩たちのやる気をアップさせてくれました。もちろんどの競技にも本気で踊り、本気で走り、本気で取り組むすばらしさ、カッコよさを見せてくれました。また、4年生以上の子どもたちの働きも立派でした。競技中の低学年の面倒を見ることは大変だったでしょう。でも高学年のリードがあったから低学年の子どもたちもスムーズに動くことができたと思います。放送もしっかりと練習をして、運動会を盛り上げる放送ができました。

  
 

 このように2週間ほどの運動会練習を通して、子どもたちにはいろいろな力が身に付きました。本気で取り組む力、根気強く取り組む力、自分を表現する力、心を揃えて動く力、友だちと一緒に頑張る団結力、助け合う協調性、同じ目標に向かって努力する連帯感などです。このような力が今後の学校生活にも十分生かされるよう、指導の継続を図ってまいりたいと思います。
 最後になりましたが、保護者の皆様、ご家族の皆様、地域の皆様、最後まで子どもたちに温かいご声援を送っていただきましたことに感謝申し上げます。皆様からのご声援が子どもたちの大きな励みとなり、最後まで全力でやり遂げることができました。また、後片付けに際しましてもご協力いただき大変助かりました。後片付け後の皆様からの拍手が心に染み、「また、頑張ろう」と私自身も励まされました。ありがとうございました。今後も充実感・達成感で一杯の子どもたちの笑顔を求めて、全職員で力を合わせ学校運営をして参りますので、ご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。 
                                                                          学校長 松山 真由美

今も昔も変わらない大切なこと

 本校では子供たちの自主性を育むために、自主学習ノートに取り組ませています。いわゆる自学ノートと呼ばれているものです。自学ノートが1冊終了すると、校長の私に提出され、大きなシールが貼られるとオリンピアンとして「かしこオリンピック」に参加する資格が与えられます。そのオリンピアンになろうと、子供たちは漢字や計算など基本的な学習や自分の興味関心のある勉強、あるいは苦手な勉強等をそのノートに自分なりに工夫をしながら書いてきます。2学期に入ってから、その提出が一気に増えてきました。

 
 

 提出される自学ノートを見ると、どの子もよくしてくるのが漢字・計算練習です。今の世の中は合理化されていますが、漢字や計算などの基本事項は瞬時に覚えたり、正しく計算できたりしません。何度も何度も繰り返し書いて練習する、ミスがないか一回一回チェックして忘れやすい箇所、間違えやすい箇所は見やすいように間違わないように書き出すなど、時間のかかる学習も必要になってきます。確かに面倒な取組かもしれませんが、基本を身に付けるには反復練習は欠かすことのできない活動だと思っています。英語が好きだった私も、何度も何度も書いて覚えた英単語は、今でも手が覚えていて書いてみると思い出すことがよくあります。
 新学習指導要領が始まってから、自ら課題を見つけ、その解決策を友達との対話を通して見つけたり、さらに学びを深めたり、広げたりする活動を行っています。その活動を円滑に進める上でも、基礎的・基本的な学習事項の定着は必須です。労を惜しまず地道に毎日コツコツと練習して頭にインプットしていく習慣は今も昔も変わらない大切なことです。今後も是非続けて欲しいと思います。そして学習したことをテストで試すことはもちろんですが、それ以上に今学習していることが、自分の将来の夢実現につながると信じて学習を継続してもらいたいと思います。私自身もペンだこができるまでコツコツと英単語練習を重ねたことが、私の将来の夢英語教師の実現につながりました。だから、子供たちにはこう言ってあげてください。「今、君が一生懸命やっていることのどれかが、今はどれかはわからないけど、将来の夢実現につながっているんだよ」と。
 テストのための勉強ではなく、夢実現のための楽しい勉強になるよう、興味関心のあることに取り組めるような自学ノートの取組を考えていきたいと思います。自分の将来についてはまだまだイメージできない子どもの方が多いかとは思いますが、だからこそ幅広い知識をたくさん蓄え、自分の夢実現に必要な引き出しを多くつくってあげたいものです。
                                                                       

                                       学校長 松山 真由美