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校長室ブログ

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虫眼鏡 それぞれの探究活動DAYS

 先週の新人大会の余韻も冷めやらぬ中、今日から2年生は北九州方面への修学旅行に出かけていきました。また、1年生は金沢学院大学でDXセミナーを受けてきましたし、3年生は金沢学Ⅱの学びの集大成に向けて、金沢市内や森本地区へのフィールドワークに励んできました。

 ネットやチャットで本当に多くのことを知ることができる時代ですが、生身の体を通して「見る」「聞く」「話す」「触れる」「味わう」体験というのは、自分の中に鮮烈に残るものです。世の中にはまだまだ知らなかったこと、思い違いをしていたこと、想定を超えてくることなどがあふれています。(もっと知りたいかも…)とか(何でこうなるんだろう…)と思えることを大切にして、ネットやチャットを使って情報を集め、もう一度自分の頭や心で考えてみることや、それを友達に話してみて感想や意見をもらいながら考えを補強していくことで、人はグンと豊かになります。

 「探究活動」とは、自分の体感や実感を大事にしながら、自分(の考え)磨きや自分づくりを楽しむ生き方そのものなのではないかと、皆さんの様子を見ていてそう思います。

 この世に一人しかいない自分づくり…せっせと磨きをかけていきましょうね。

ハート 地域ボランティア清掃

 今年も向陽高校恒例の地域ボランティア清掃が、教育ウィーク中の11月5日(火)の半日を使って行われました。

 1年生は湖陽町の湖陽緑道公園を、2年生は湖陽児童公園や大場町コミュニティセンターを、そして3年生は森本駅とその周辺の清掃を行いました。急に気温も下がり夜来の雨も心配されましたが、草むしりやゴミ拾い、窓ふきなどに黙々と取り組む頼もしい姿があちらこちらで見られました。ここに本校があることをいつも温かく見守って下さっている地域の方々への感謝の気持ちを、今年も清掃活動というカタチで少しでも表すことができて良かったです。

 ところで、昨年もこの日の皆さんの姿を見ながら、何か温かい飲み物で迎えられたら良かったなぁと思っていた気持ちを、今年は、PTAのお父様やお母様方のご協力を得て、形にすることができました。「あたたかい炊き出しでお迎えプロジェクト」は多くの保護者様からいただいたたくさんのお野菜を使って、6つの大鍋にめった汁を作り、肌寒い中、掃除に励んで帰ってきた子供たちや教職員の心と身体を温めることができました。

 一心に掃除に励んでくれた生徒の皆さん、お疲れさまでした。様々なかたちでご協力いただきました保護者の皆様には、本当に有難うございました。

            

お知らせ 大人になる者として

 今年も早いもので残り2ヶ月となりました。1日ずつ年を取り大人にならんとしている皆さんに、3つお話ししようと思います。

 1つ目は先週末の選挙です。というよりも、その選挙に向けて、本校の選挙管理委員の皆さんがお昼休みに呼びかけてくれていた放送の話です。本当に素晴らしい呼びかけでした。文章も素晴らしかったですが、それをマイクに向かって読み上げている選管さん一人一人の声が本当に良かったです。「若い私たちの声が届く人を、若い私たち自身がしっかり選んで、若い私たちにとっても住みやすい世の中にしていきましょう…」。

 まさにその通りです。彼らの声は、このことをスッと胸に落としてくれて、選挙に行こう!しっかり選ぼう!と思わせてくれるものでした。先週の選挙では、有権者全体の投票率が53.85%でした。10代に限定して見てみると、18歳の有権者は49.21%の人が投票していますが、19歳が36.67%と低く、10代投票率は43.06%。前回の選挙を下回りました。投票は大人の一人として与えられている権利です。期日前投票などもありますから、皆さんには有効にこの権利を行使してほしいと思います。

 2つ目は昨日の避難訓練のお話です。金沢市駅西消防署から来て下さった消防士さんが何度も「今日お家に帰ったら、何か一つでも良いから防災への備えをお願いします。」と仰ってくださいました。皆さんは昨日、何か一つ意識を持って家族と話をしたり、場所の確認をしたり、いつも身につけておきたいものを確認したりしましたか?訓練に真剣に臨んでおくことの大切さを、私たちは痛いほど味わいました。訓練が訓練であるうちに、頭で考え体できちんと覚えておくことが、本当の災害であなたを守り、家族を守り、周囲の人々を守ります。周囲の人を助けられる年齢のあなた方には、できる限り早く避難する、友の安否を確認しながら避難する、避難場所に着いたらスグにいない人の救助を要請するということを、他人事ではなく自分事としてしっかりと心に留めておいてほしいと思います。

 3つ目は本日11月1日より罰則規定が厳しくなった自転車の運転マナーのお話です。自転車の運転中の携帯電話の使用は6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金ということになりました。まして、それが原因で交通の危険を生じさせた場合には、1年以下の懲役または30万円以下の罰金となります。これに違反したり、※このほかの危険行為を反復して行ったりしたら「自転車運転者講習制度」の対象となり、講習を受けなくてはいけません。まさに自動車の免許を持っている我々大人と同じ扱いですね。自転車は高校生にとって必要不可欠な乗り物です。大変便利ですが、乗り方を誤ると大変危険なものにもなります。罰則規定があるからではなく、自分も相手も安心・安全に過ごせるように、ルールを守って運転することを心がけましょう。(※ 信号無視、指定場所での一時不停止、遮断踏切立入、安全運転義務違反、通行区分違反など)

 3つのお話、哀しいことですが、大人でも大丈夫かな…という人はいます。だからこそ、皆さんには権利や責任、ルールといったことを受け止めて、真摯に大人になっていってほしいと、そう願っています。長いうえに説教臭い話になりました。でも、選管さんたちの堂々としたまっすぐな声をこのまま大切にしてくれる大人になってほしい、そう思ったら止まらなくなっていました。次回は短め・軽めで頑張りますね。

本 読書週間が始まりました

 2024年の読書週間が昨日から始まっています。本校の図書室にも新刊本が続々お目見えし、皆さんんが手に取ってくれるのを待っています。スマホの中で読む人も多いかと思いますが、本の重みや、前のページの記述の確認、残り数ページになってくる感覚など、書籍でしか味わえないことがいくつもあります。読書週間の時だけでも本を手にしてみてほしいと、昭和な私は願っています(笑)

 おすすめ本ですが、「博士の愛した数式」(小川洋子著)、「夜のピクニック」(恩田陸著)、「たゆたえども沈まず」(原田マハ著)、「栗山ノート」(栗山英樹著)、「もうあかんわ日記」(岸田奈美著)…と硬軟合わせて色々とありますが、一番のお薦めは本屋大賞を受賞した宮島未奈さんの成瀬シリーズ「成瀬は天下を取りに行く」と、その続編の「成瀬は信じた道を行く」です。笑いながら読めて、でもジーンと胸が温かくなってくるそんな短編が並んでいるので、大変読みやすいです。

 読書なんて大嫌い!と思っている人がいるかもしれませんが、子供の時に食べられなかったものが年を取って久しぶりに口にしてみると食べられるようになっていることがあるように、本を読むという行為も、年齢を重ねて人生の体験が加わってくると、自分にピッタリ合うことや合う時期があります。昔、すごく嫌いだった人も久しぶりにページをめくってもらえたら嬉しいです。

 因みに、普段はゆっくりページを繰る時間がなかなか作れなくてオーディオブックで聴読していることが多い私ですが、読書週間が始まった昨日から、「いま読む『源氏物語』」(角田光代 山本淳子 著)を読み始めました。「源氏物語」に関する書籍はこれまでにもたくさん読んできましたが、このお二人が書いているとなると、読まずにはいられないということで、暇を見つけて読み進めています。

 読書週間自体は11月9日(土)までです。読書週間が読書習慣になったりするとスゴいですね。また読んで面白かった本のお話など聞かせてもらえたら最高です。

飛行機 秋の空

 朝、皆さんの登校を待つ場所から、秋空を写してみました。工事の覆いに切り取られて実に青い空が広がっています。清少納言は「秋は夕暮れ…」と仰っていましたが、私は「秋は雲…」とここ数年思っています。夏の終わりの入道雲から始まって、秋になると神様が色々な種類の筆で青く澄みきったキャンパスに自在に白の絵の具を置いているような、そんな絵が広がります。それぞれの雲にはちゃんと名前もついていて、「うろこ雲、いわし雲、さば雲」といった波状雲。「ひつじ雲」と呼ばれる叢雲(むらくも)。ハケですーっとはいたような「すじ雲」など、秋だなぁと感じる雲を見ているのは楽しいものです。

 時に、「〇〇と秋の空」とよく言いますが、これからの世の中ではこういうたとえ方も少なくなっていくのかもしれませんね。また「天高く馬肥ゆる秋」もよく聞きますが、確かに秋の空は高く見えます。これは気のせいではなく、高気圧の出方と雲の種類に原因があるのだそうです。興味のある人はネットで調べてみてください。因みに冬の夜空が美しいのにもちゃんと理由があります。何気なく目の前に広がっている空ですが、そう思うととても神秘的ですね。

 大きな自然の前には、自分の悩みが小さなものに思えてくることがあります。のんびりと秋の空を眺めて、穏やかな気持ちを取り戻せると良いですね。今週もよく頑張りました。来週も元気に登校してくださいね。

     

          

 おまけです。この赤も好き。   

 

キラキラ ヒダンキョー

 漢字で書くと、「被団協」。正式名称は、「日本原水爆被害者団体協議会」です。先週11日に日本被団協に2024年のノーベル平和賞が授与されることが決まりました。受賞の理由として、「核兵器のない世界を実現するための努力」と「核兵器が二度と使われてはならないことを目撃証言を通じて示してきたこと」が挙げられました。

 あの日の惨禍を忘れてしまうということがないように、70年近くにわたって原爆の被害のすさまじさ、甚大さを訴えてきた被爆者たちの取り組みに栄誉が贈られるのです。父を失い、母を、兄妹を、友達を亡くした日のことを語り続けてくることは、本当に苦しいことだったろうと思います。決して忘れてはならないこととして、自分自身にも、聞いてくれる人々にも、ひいては世界中の人にもという思いで、一心に活動されてきた日々だったのでしょう。

 けれども、今もなお、核の威嚇を繰り返す国や核戦力の強化、核開発にまい進する国が後を絶たず、目の前では、核保有国と核開発国との対立・戦いが続いています。人間の英知が自然や暮らしを脅かす方に使われるのでなく、わかり合い、許し合い、助け合う方へと使われる、そんな21世紀を送りたいものです。日本被団協の取り組みに大きな光が当たったことで、改めて、全世界の国々で非核三原則の取り組みが進むと良いのにと切に願うものです。(※非核三原則…核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず)

 2年生の修学旅行ももうひと月を切りました。長崎の原爆資料館ではまたしっかりと学習を深めてきてください。新しく学んだことを教えてくれるのを楽しみに待っています。

 

朝 どんな「〇〇の秋」にしますか?

 中間テストが終わりました。テストの結果に一喜一憂しながら、次はもっと頑張ろうとこぶしを握りしめてくれていることと思います。そうです。(次はもっと…)この気持ちが人間の能力を高めてきました。記録を作るのは一握りの研究者やアスリートばかりではありません。私たち一人一人が、「昨日より少し成長している自分」を作ることができます。ゴールはありません。願い続け、努力する限り、どんどん成長していくことができます。努力をサボって後退する日もあるでしょうが、気を取り直して、また始めることは誰にでもできることです。自分磨きを続けること、これからも頑張ってみてくださいね。

 ということで、何を(どこを)磨いていきましょうか…という話になるのですが、気温も涼しくなって、どんなことにも集中して打ち込みやすい季節になってきました。「〇〇の秋」とよく言いますが、自分にとって、今年は何推しの秋にしようか、また楽しく悩んでみてください。学校周りの工事も佳境で色々な面で迷惑をかけていますが、少し狭くなった(暗くなった?)生徒玄関では、少しでも明るい気持ちになってほしいと、いろいろな試みが展開されています。向陽祭のスライドショーを流していたり、写真部の皆さんの写真に付箋紙でコメントをつけるコーナーがあったり、新たにお目見えしたのは、『今月のプチ美術館』!! 10月は不思議な絵シリーズです。増山先生の解説・コメント付きなので理解も深まるし、何よりその不思議さに思わず見入ってしまいます。ちょっとだけ「芸術の秋」ができそうですので、皆さんもぜひ楽しんでみてください。

 今日から来週の月曜日まで今年度のノーベル賞が次々に発表されていきます。推しを突き詰めてきた方々の素晴らしい実績を横目で見ながら、自分自身の「できた」「わかった」「面白い」「楽しい」を私たちも増やしていきましょう。

   

 

期待・ワクワク 挑戦する自分

 後期生徒会役員立会演説会が行われました。役職によっては選挙になったものもあり、立候補者の演説にも、それに耳を傾ける生徒達にも、良い意味での興奮と緊張感が流れた素敵な時間になりました。

 立候補した8人の演説の中に「挑戦」という言葉が何度も出てきました。立候補を決意するという挑戦、全校生徒の前で演説をするという挑戦から始まり、10月1日からは、公約した「皆が通いたくなる学校、楽しい思い出をたくさん作れる学校」を目指しての挑戦の日々が始まります。

 前期生徒会役員だった先輩たちの姿がかっこよくて立候補した人もいました。伝統はこんな風に確かにつながっていくのだと思いました。改めて前期生徒会の奮闘を讃えたいです。

 実を言うと、今週はブログに向き合うことが苦しい週でした。先の連休での能登豪雨災害があまりにつらく、何をどう伝えるべきか、毎日悩んでいました。けれども、演説会の中での「挑戦する自分」という言葉に背中を押されました。

 度重なる災害に心が折れ、それでも生きていくために、日々戦い挑んでいる能登の方々のためにも、私たちはこの場所で、1日1日、何か一つ、より良い自分、より良い仲間、より良い学校生活のために共に頑張っていきましょう。

イベント もふもふ、がっつり、まったり、きゅんきゅん

 皆さんは、タイトルにあげた言葉を、日常の中で使うことがありますか?私は、使用頻度の差はありますが全てありますし、意味も理解できます。ほかにも「さくっと」「ごりごり(の)」などもそうです。

 文化庁が毎年実施している『国語に関する世論調査』の令和5年度結果がこのほど発表になりました。教壇に立っていた時に生徒たちによく話していたのですが、言葉というものは生き物(いきもの)であり生物(なまもの)なので、時間とともに変化(成長?衰退?)するし、新しいものや生きのイイものは世代を超えた賛同を得て定着していきます。古文の言葉がわからずに悩むことは多いのですが、今使っている言葉のルーツがわかったり、当時よく使われていた言葉を知ることができたりと、目先を変えると楽しいこともあります。新しい表現を取り入れられることもそうですし、本来の意味や歴史を知っていながら今風に用いる、なんてことができたら、それが一番格好いいのではないかと思います。

 と、言いながら…。同調査の別問題にあった、「失笑する」「うがった見方をする」の意味については、本来の意味と違う意味で認識していたことがわかって、国語の教員なのに恥ずかしくなりました。毎年この調査結果を見ていると、本来の意味ではない方が広く浸透して、市民権を得る言葉がたくさんあることがわかります。その方が時代や生活に合っていたり、感覚的にしっくりきたりするものが、権利を得ていくようです。違いだからと断罪するのは簡単ですが、なぜそのような勘違いが起こったのかを考えてみるのも面白いと思います。

 自分の中に貯めていく言葉の数を増やしていくことで、発する言葉や表現がより豊かで伝わるものになっていきます。自分の口から出る言葉の温度を意識して使いこなすことができるようになりたいものですね。最近よく見るコマーシャルで、ある中学校の男子生徒が何気なく言った「うざっ!」の一言に、女子生徒が傷ついて泣いてしまうシーンから始まるものがあります。気まずくなった男子生徒が教室を飛び出し、踊り場にいた猫に「うざってなんだ?」と諭されて「言葉は、僕だ」と気づきます。私自身もまだまだ修行中です。お互いに気持ちの良い言葉が出るようにしていきましょうね。

                                           我が家の「もうもふ」ちゃん

お祝い 「GO! GO! 向陽」駆け抜けました!!

 R6年度の向陽祭が終わりました。青春 アオハル真っ只中。今しかないこのときを、友達と笑い合う時間を心から楽しむことができた2日間になりましたか?

 文化祭は、一人一人が主役。それぞれに思いを持って取り組んでいるので、クラスでの会議が始まった日から今日の今日まで、仲間と意見がぶつかることもあったでしょう。なかには言いたいことをグッと我慢して飲み込んだ人もいたでしょう。或いは、そこまで本気になれなくて熱い友達を羨ましく思った人もいたかもしれません。

 ものごとの見え方や捉え方、考え方、発し方が同じ人が見つかって嬉しく思ったり、反対にまったく違う人がいて、意見が合わなくて哀しく思ったり、心の中がジェットコースターのようで忙しかったことでしょう。でも、その一つ一つの経験や思いは、あなたを昨日のあなたよりも少しだけ成長させていることと思います。

 人と人が力を合わせて一つものを創り上げていこうとする時に起きる葛藤は、人が人と生きていく上で必要不可欠なものです。葛藤の中身は色々あります。理解し合えるまでとことんぶつかり合う、互いに妥協できる点を見つけて譲り合う、関わらない方が楽かなと最初から諦めてしまう…などなど。

  一つ言えることは、今回はたまたま意見が対立したけれど、その人の全てと対立したわけではない、ということです。実はここがごっちゃになってしまって、ずっと苦しくなってしまうことがよくあるから要注意です。葛藤の芯をよく見つめて乗り越えていく…それがあなたをさらに成長させていきます。

 全てのクラス、全ての部活動、全ての委員会、そして何よりも前期生徒会のメンバー。皆で頑張って、「GO!GO!」とこぶしを振り上げて、55周年目の向陽祭を駆け抜けました。PTAのお父さん、お母さんや音響を担当してくれた卒業生、いしかわ特支の和太鼓サークルやさくらshopsの皆さん、ライオンズクラブの皆さんの協力や、何よりも担任を始めとする先生方や学務員さんたちの支えがあって、これだけのエネルギーを出せた向陽生です。本当に素晴らしい向陽祭でした。皆さんの来週からの頑張りも大いに期待しています。

 

  追伸:今日は写真を敢えて載せません。素敵な思い出は皆さんのスマホと心の中だけに大切にとっておいてくださいね。

注意 工事と熱中症と台風と…

 今朝、使用した職員玄関は午前中には写真のような状態になってしまい、3日間出入りできなくなりました。今朝までは生徒の皆さんが職員玄関から出入りしていましたが、30日(金)までは先生方が生徒玄関を使わせていただきます。夏休みの間に工事は着々と進んでいます。先日の全校登校日から見ても、また大きく変化しているので、9月2日(月)には皆さんもきっと驚くのではないかなと思います。

 ところで、この夏は本当に暑かったですね。冷房を使わずに過ごせた日がほぼない毎日でした。工事の人たちも熱い中長袖長ズボンの作業服で頑張って下さっているので、本当に心配です。受験対策や部活動、文化祭の準備に集まってくる皆さんの登下校も本当に心配です。この夏、あまり外に出なかった人たちの、9月からの登校も心配です。①水分補給が切れないように常に準備しておくこと、②塩分もチャージできるような飲み物か飴などを備えておくこと、③日傘や大きめのタオルなどを使って直接日を浴びてしまう面積を少なくすること、④ハンディファンやネッククーラーなどを使うこと…とにかく自分でできる対策をして学校に来てくださいね。

 さらに、今、非常に強い台風が発達しながらゆっくりと近づいてきています。進路予報図を見ると、南から順番に日本列島をなぞるように動いていくようです。石川県も31日(土)の午後から1日(日)にかけて豪雨や強風に見舞われるような予報になっています。雨量(降水量)によっては、2日(月)の登校に影響が出ないとも限りません。宿題の追い込みも大事ですが、自分の身体や命を守ることは何より大事です。今後のニュースに気をつけて、安全に登校できるように備えてください。皆さんと元気に会えるのを楽しみにしています。

 

お知らせ 4回目の引っ越し作業、お疲れさまでした。

 全校登校日だった今日は、通算4回目の校内引っ越し作業でした。夏の終わりとはいえ、まだまだ暑かったこの日に、生徒も先生も全身汗びっしょりになって、机やいすやロッカーや、とにかく色々なものを運びました。

 すれ違う友達に励ましの声をかけたり、重そうにしている人を手伝ったりと、今回も気持ちの良い姿をあちこちで見かけました。皆さんとお話ししながらの作業が楽しくて、何度も往復してしまった私は、既に腕も腰も痛くなり始めていて、明日の体験入学でちゃんと挨拶できるか心配ですが、久々に会えた皆さんに沢山エネルギーをチャージしてもらったので、疲れも大変気持ちの良いものになっています。いつも本当にありがとう。

 明日も、皆さんの素晴らしいところがちゃんと中学生に伝わるようにお話ししようと思います。

  

      

    

星 祈り

 8月6日 職員室で先生方と黙とうを捧げました。

 8月9日 出張先の金沢西高校でその場にいた先生方と黙とうしました。

 昨日14日には、家族そろって福井県にある祖父母のお墓参りをしてきました。

 そして、今日、8月15日正午は家族と自宅のリビングでテレビに向かって黙とうを行いました。

 夏休みは、心と体の栄養を蓄える時です。そして、大切な人の冥福を心から祈る時でもあります。普段の生活の中で、今日を元気に過ごせていることを当たり前と思わないように意識して過ごすのは少し難しいです。でも、今年は特に皆が元気でいることの有難さを強く感じた夏でした。

 HP上には、この夏も本当に頑張り抜いている向陽の仲間たちの様子が次々にアップされています。オリンピック選手たちも、連日連夜、素晴らしい活躍で感動をくれました。小松大谷ナインもまだまだ夢を見させてくれています。

 夏休みはまだ続きます。今日という日を元気に過ごせていることを喜びながら、さらに充実した日になるように素敵な過ごし方をしてくださいね。そのためにも、交通事故や海や山での事故には十分に気をつけること、また、感染状況が全国で13位になってきた新型コロナにかからないように予防に努めることを守ってほしいと思います。新学期には全員がいい顔で会えますように…。

 

 

電車 天下分け目の関ヶ原

 夏休み17日目です。皆さん、そろそろ夏休みに入った当初の計画がうまくいかなくなっている頃ではありませんか?時間が膨大にあるように感じられるというのは、ある意味、幸せなことの一つかもしれませんね。しかし、歳月は人を待たず。時は金なり。夏休みは残り26日です。まだまだと思うか、それとももう!と思うか。気合を入れ直してみるころかもしれませんよ。

 さて、先週の31日(土)と1日(日)。岐阜県で行われている全国高等学校総合文化祭の郷土研究部門の大会に行ってきました。開催地は岐阜県関ヶ原市。そうです。「天下分け目の関ヶ原」の、あの関ヶ原市です。敦賀までの新幹線、米原までの特急しらさぎ、そしてJR東海道線に乗り換えて2時間20分弱で到着。大会会場のすぐ隣には、岐阜関ヶ原古戦場記念館という立派な資料館があって、関ヶ原の合戦に登場する有名な武将たちの足跡が詳しくわかるようになっていました。5階の展望台からは、各武将が陣を張っていた位置が270度見渡せるようになっていて、テレビドラマではよく扱われるシーンの規模や距離感を実感することもできました。全国から参加していた高校生たちは、喜々として展示やVR体験などを楽しんでいました。

 本番の研究発表の生徒も持ち時間いっぱい使って探究してきた内容を語ってくれていました。会場のあちこちでより良い発表にするために最後の練習をしている高校生たちをたくさん見ました。運動部には運動部の戦いが、そして文化部には文化部の戦いがあるのだなと胸が熱くなりました。

 本校3年生の髙田さんが考えた「はじけろ創造 彩れ未来 いざ百万石の地へ」というテーマも、こんな風にあちこちに掲げられることになるのだなぁと、それを向陽生が作ったんだなぁと、3年後を想像するだけで興奮ものでした。

 連日熱中症警戒アラートが出ている暑い夏です。そんな中、受験活動や勉強に取り組んでいる3年生、部活動の大会や日々の練習に頑張っている1・2年生、そして今夏よく見るのが、向陽祭の準備に学校に来てくれている皆さん!悔いのない夏を過ごすように後半戦も頑張って下さいね。

晴れ スタート1週間

 皆さん、夏休みを謳歌できてますか?19日の終業式から今日で1週間。あの日にお話ししていた「自律」「自立」の訓練はできていますか?古典の時間に登場する吉田兼好さん(兼好法師さん)は、「初心の人 二つの矢を持つことなかれ」と言いました。次の矢(二本目の矢)があると思うと、一本目の矢への気合の入れ具合がまるで違ってしまうからだそうです。明日がある、まだまだ時間があると思うと、意識してなくても集中力が薄れるものです。兼好さんもこの段の最後には「何ぞ、ただ今の一念において、直ちにする事の甚だ難き。」(この一瞬を自主的に生きるというのはなんと難しいことであろうか)と言っています。700年近く前から、人は「自律」の難しさと戦ってきているのですね。1日の終わりに今日の自分を振り返って、今日やろうとしていたことの3割できたら自分ほめて、5割できれば万々歳、7割できたら超天才くらいの心づもりで良いと思います。完璧でなくてもいいので、毎日挑戦してみてくださいね。

 ところで、皆さんが夏休みに入った後、変わったことがいくつかあります。まずは玄関の向日葵(ひまわり)がポコポコと咲き始めました。向日葵の黄色は人を元気にさせてくれます!もう一つは、自動販売機の位置が移動しました。生徒玄関に入ってすぐのところに5台設置されていますので、また利用してください。

 追伸:19日にクラスルーム流れた「1学期を振り返って」のアンケートにまだ回答していない人は、ぜひ回答をお願いします。皆さんの声をもとに、また2学期からの学校生活が少しでも良いものになっていくよう、先生方と夏休み中に考えたいと思います。ご協力、よろしくお願いします。

ハート 幸せなこと

 先週来、幸せなことが続いています。

 まずは、2027 いしかわ総文の大会テーマに、本校の3年生 髙田優月さんの作品が選ばれたことです。全県の30校の高校生から寄せられた作品は、応募総数なんと3,287点だったそうです。その中から、生徒たちによる準備委員会と外部の有識者の方々での審査を経て、髙田さんの作品が選ばれました。

  『はじけろ創造 彩れ未来 いざ百万石の地へ』

 とても力強いテーマで、思わずこぶしを振り上げて「オーッ!」と応えたくなりますよね。4月に大会事務局に異動された細川先生を応援したい気持ちもあって、向陽高校は全校をあげての応募に頑張って取り組みましたが、まさかこんな嬉しい結果になるとは!本当に皆さんの隠れた才能というか、底力には毎回驚かされてばかりです。髙田さん、本当におめでとうございます!

 次に、3年生の就職希望の皆さんの企業ガイダンスでの様子です。先週の土曜日に産業展示館で行われたのですが、一人一人が予め希望しておいた4社の説明に、本当に真剣に耳を傾けてメモをしっかり取っている様子に力をもらいました。就きたい業種が既に決まっている人も、まだ自分に向いていることやできそうなことがわからない人もいました。けれども、どの向陽生も最前列の席に座り、前のめりに説明を聞いていました。説明をされていた会社の方もきっととても話しやすかったのではないかと思います。その真剣さ、ひたむきさを大切にこの夏休みをしっかり乗り切ってほしいと思いました。応募前見学や受験先の決定・履歴書の作成・面接練習など、取り組むことはたくさんありますが、仲間やサポートしていただける保護者と先生方が一丸となり一緒に頑張っていきましょうね。

 最後は優しい1年生男子のお話です。先週の金曜日の午後のことです。私は、視聴覚室での会議が終わり、続く出張への時間が迫っていたので、机を急いで元に戻そうと頑張っていました。すると、開いていた扉からある1年生の男子が顔をのぞかせて、「校長先生、手伝いましょうか?」と、すぐに部屋の中に入ってきて、机を元に戻すお手伝いをしてくれたのです!彼が手伝ってくれたおかげで、早く復元が出来て出張にも遅刻せずに行くことができました。

 人の頑張る姿や人から受けた優しい声かけや行動で、人間は本当に幸せな気持ちになることができます。私も自分の中に、やさしい気持ちや言葉をたくさん持ちたいと改めて思いました。ネガティブな思いや言葉もたくさんあるのですが、周りを幸せにできる方を向いて頑張っていきたいです。まだ観たことはないのですが『ペイ・フォワード』という20年以上も前に公開された映画が、これに近いお話しだったように思います。

 皆さんも、幸せだと思えることがたくさんある夏休みになりますように。

 

                                 

                                        実はこんな瞬間に出会えることも幸せにつながったりします…

 

お知らせ 青春アヲハル真っ只中!

 昨年に続き、第2回「小運動会」が行われました。工事のため運動場が使えず、体育の時間に練習が出来る競技も限られ、例年通りの球技大会については中止もやむなしとなった昨年、生徒会執行部の皆さんが提案してきたのが「小運動会」でした。体育館で実施できること、練習がなくても楽しめる競技に絞ること、熱中症対策として学年入れ替え制を取り入れ休憩室を確保することなどを条件に考えてくれたのでした。その精神は今年の執行部にもしっかり受け継がれ、競技の数や内容、赤団と白団の対抗戦にするなど、第1回目にさらに工夫の加わった種目を準備してくれました。

 例えば、狭い体育館の中での危険を出来るだけ回避するため、「リレー」(と銘打ちながら中身はほぼ「競歩」!?)では走ってはいけないというルールがあったり、「大玉運び」ならぬ「大玉送り」では団員全員の頭上を渡っていく大玉を決して投げ飛ばしてはならないというルールがあったり…。ルールのおかげで行動が制限されるため、予想外の失敗やおかしな動きに笑いが起きたりして、本当に楽しかったですよね。

 「ルールを守る」というと、決め決めで厳しそうで、あまり良いイメージはないかもしれませんが、ルールのおかげで楽しめたり安心出来たりすることもたくさんあります。まずは一度守ってみる、という練習を繰り返しているのが学校という場所でもあります。今日はルールを守ることを楽しむことができた時間になったのではないでしょうか?

 青春アヲハル真っ只中の皆さんが、SNSには絶対に掲載しないという約束で、友達との集合写真や競技の動画を笑顔で撮り合っている様子も見ることができました。こちらの向陽ルールも全員がしっかり守ることで、今日という素晴らしかった1日を完璧に完結させてほしいと思っています。

 それぞれの種目で奮闘した皆さん、小運動会の企画とスムーズな運営に頑張ってくれた生徒会執行部の皆さんと各種委員会の皆さん、お忙しい中、観戦・応援に来て下さった保護者の皆様、そして要所要所で子供たちを支えてくれていた先生方、皆さん今日は本当にありがとうございました。

未来さがし

 今日は、1年生がジョブカフェと学校訪問。「働くとは」「大学や専門学校に行くとは」どういうことかを学んできました。2年生はインターンシップ1日目。「就業体験」を通して、一(いち)従業員として働くことの重さや楽しさを自分の経験値にプラスしています。そして3年生が各々の進路選択に合わせて就職面接練習と進学オリエンテーション。2ヶ月半以降には受験していくことになる会社や学校を探したり、決めたり、試験の準備に取り掛かっています。 

 どの学年も「未来さがし」の1日でしたが、今日、皆さんはどんなことに気づき、どんなことに思いを馳(は)せたのでしょうか?

  昨日のインターンシップ結団式で、2年生の皆さんには、二つの「見つめる」を頑張ってきてほしいとお願いしました。一つはインターンシップ就業先の職場の様子や雰囲気、働いている方々の様子、大事にされていることを見つめる。その上で、二つ目は、将来働く人になる自分に既に備わっているものや逆に足りないものに気づけるように、自分自身をよく見つめてほしいと話しました。実は、働くことはもうそんな先のことではないし、学生の期間の何倍も長く続く時間です。1日の起きている時間のうち、半分は職場にいることになるのですから、やりがいのある仕事に就いて、毎日笑顔で過ごせたら素敵ですよね。 

 未来が見えなくて(やりたいことがわからなくて)不安な人もいると思います。きっとそんな人の方が多いかもしれません。そんな皆さんは、やりたいことが見つかった時に困らないように、全方向なるべく手を抜かずに頑張ってみておくと良いですよ。そうするとやりたいことが見つからなくても、とりあえず気持ちは落ち着きます。もう一つは、既に働いている年上の人に、どんなふうに仕事を決めたのか、高校時代に頑張っておくと良いことはないか、について尋ねてみてください。ご両親でも良いし、先生方でも良いし、知り合いの方でも良いです。自分の中に情報が増えると、選択肢が増えるので、何も見えない状態よりは少し気持ちが楽になります。 

 実をいうと、大人になっても「未来さがし」はまだまだ続きます。私も人生すごろくのあがりは多分もう少し先なのですが、今は、何をしたいか、何ができるか、向陽高校の楽しい未来を毎日頑張って考えています。皆さんの悩みも一緒に考えていきたいので、いつでも相談に来てくださいね。お待ちしています。

                                   

                                   亀吉も未来探しの途中…?

ハート わかるように伝えたい

 テストが終了した開放感の中で、今年度の「障がい理解のための特別授業」が行われました。来年4月からは屋根続きの校舎で一緒に学び生活することになる3校の校長先生と保護者の方々にもお越しいただいての授業でした。

 今年の講師は、いしかわ特別支援学校の廻田春奈(まわりだ はるな)先生と地域支援室の先生方でした。2・3年生が昨年既に学んでいることを踏まえた上で、実際にふれあう場面でどのような働きかけができるかということをワークショップに組み込んでくださった1時間でした。

 前半のお話では、お話を聴いて初めて分かったことや、(自分も少しそんなところあるかもしれない…)と共感的に 耳を傾けた部分があったのではないかと思います。そして後半のワークショップでは、これから一緒に生活していくに当たって自分ができることを実感的に考えてみた人が多かったのではないでしょうか? (わかるように伝えるにはどうすればよいのかな?)(細かいところまでわかってもらうのって難しいんだな。)(わかってもらえないのってもどかしいし寂しいな)…今日の時間の中で、わかるように伝えたいと思って頑張ったことや感じ取ったことをどうか大切にしてほしいと思います。

 知的な障害があるゆえに、人と違う見え方・聞こえ方・とらえ方・感じ方・考え方をしてしまうことがある。時間がかかることもある。でも、その違いをわかって、先回りの支援や配慮がある環境は、その人を特別ではなくします。「あなたも私も同じだね。」と思えて、笑顔も多くなります。一緒に笑うことが多くなると、私がしてあげられることよりも、相手からもらっているものの方が多いことに気づきます。そうなると、「してあげる」などと思っていた気持ちが「したい」に変わります。その人と関わりたくて仕方なくなります。私自身が明和特別支援学校で感じてきたこの気持ちを、2・3年生の皆さんはこれまでの交流の中でもう感じてくれているように思います。そして、1年生の皆さんにもこの後しっかり受け継いでいってほしいと願っています。

 今日のために、一生懸命に考えて私たちにお話をしてくださった廻田先生と地域支援室の先生方、ワークショップにも加わって、最後にハッとするお話をして下さった杉江校長先生、参観に来て下さった3校の保護者の皆様、本日は本当にありがとうございました。

     

鉛筆 ラスト1日ですね

 1学期の期末テストが4日目まで終了しました。廊下で出会った時に、「バッチリです!」と言ってくれる人、「全然ダメダメです…」と嘆く人など、実に様々です。残り1日となりましたが、今回のテストで嬉しかったのは、1年生の皆さんが自主的に教室等に残って勉強している姿が見られたことです。もちろんこれまでにも部活動でとか、学年でという姿は見ていて、そのたびに嬉しかったのですが、今回も友達と一緒に励まし合って頑張っている姿は実に頼もしかったです。

 テストに向けての勉強として、終了後に提出しなくてはならない課題を必死にこなしていた人もいるでしょう。友達のノートを大量に写さないといけなかった人もいたでしょう。また、提出課題も済んでいて、ノートは授業中に全部とれていて、今回は1点でも多く得点できるように、何度も見直したり練習問題を解いたりして準備した人もいたと思います。

 勉強は人それぞれです。でも追われたりやらされたりする勉強よりも、自分が追い求めていく勉強ができるようになると良いと思います。基礎的なことを一生懸命に一つでも多く覚えるのも良いです。さらには、テスト勉強をしていて見つかった「?」を自分で調べて納得・理解し、本当の意味で「わかる」ことが自分の中に増えていく…そんな勉強ができたら、とても格好良いですよね。

 明日からはまた次のテストに向けての勉強が始まります。良い勉強の輪を広げていけるように、授業中も友達と励まし合って頑張っていきましょう。

           

     小さな花々の寄せ植え大好きです。      こちらはこれからスクスクスク…

     どこにあるかわかりますよね?        なんの花かわかりますか?

 

イベント 「人にやさしく」するということ

 本校の校訓は「自学」。そして、私が校長になった昨年からもう一つ掲げたテーマが「人にやさしく」。令和7年からのインクルーシブ教育本格実施に先駆けて、いしかわ特支の仲間と交流している皆さんとともに、普段の生活から取り組んでいる心がけです。

 ところが、この「人にやさしく」は簡単なようでなかなかに難しい。というか、奥が深い。「人にやさしく」するってどういうことだ???反対言葉は「人に厳しく」なのか「人に冷たく」なのか、それとも「人に無関心」なのか…。時と場合によって、或いは相手によって、どうすることが「やさしく」することになるのかが、まるで違ってくるものでもあったりするから、本当に難しいものです。

 一つ言えることは、やさしい人のところにやさしさは集まってくるということ。いつも周囲の人に優しい表情、やさしい言葉、やさしい態度、やさしい考えで接している人は、いつのまにか周りをやさしい気持ちにしてくれているからかなぁと思います。

 

 ところで、皆さんは THE BLUE HEARTSの歌に「人にやさしく」があるのを知っていますか?甲本ヒロトさんの作詞で、向陽高校の校長先生に決まった日からずっと事あるごとに私の中で流れる曲です。 

   人にやさしく してもらえないんだね

   僕が言ってやる でっかい声で言ってやる

   ガンバレって言ってやる

   ガンバレ! 

 甲本さんの「人にやさしく」は、人のことを想う気持ちと態度とエールを大切にすること、と言っているように私には聞こえます。自分のことも大切だけど、自分の周りにいる一人ひとりの人、仲の良い友達も、そうでもない人も、すれ違うだけの全然知らない人にもやさしい気持ちを持てるといいですね。因みに今日は「小さな親切の日」です。

注意 備えあれば…

 早朝6:31、能登地方で震度5強を記録する地震がありました。学校の周辺でも震度3が観測され、身のすくむ思いをしました。電車等の運行の遅延は心配されたほどではなかったようですが、落ち着いて安全に登校できるようにとの思いから、本校は始業を1時間遅らせました。9時半にはほとんどの皆さんが元気に集まり、大変安心しました。朝からご協力いただいたご家族の皆様には心より感謝いたします。

 

 去る5月21日、本校では火災による避難訓練を実施しました。『高校生らしい避難訓練』には、私は3つの要素があると思っています。一つ目は、訓練と侮らず、真剣に取り組むこと。高校生は、一度しっかり考えて体験したことは実際の時に必ず再現できます。二つ目は、まず自分自身をしっかり守ること。地震に備えて日頃から飲み物や食べ物を携行しておく。落下物から頭を守る。火災時の避難ではハンカチや袖口で口を覆う…などです。その上で三つ目は、小さな子やお年寄りの手助けをすること。16歳、17歳、18歳は、そういうことができる年齢です。今までに何回も訓練を経験しており、人を助けられる気力や体力があるからです。向陽生には、周りのために動ける人であってほしい…先生はそう願っています。

      

 今、向陽高校は工事の関係で、事故が起きた時の避難経路が限定されています。また、いつも先生がそばにいてくれている時に非常事態が起きるわけではありません。校内に自分たちだけでいる時や、たまたま一人でいる時に緊急地震速報や非常ベルが鳴ることも考えられます。どこからどう避難できるか。1年生の皆さんは特にシミュレーションをしっかりしておいてほしいと思います。

 また、今朝のように登校・下校時に起きた場合には、安全なところに避難出来たら、家族への連絡の次に、学校の安否確認フォームにもしっかり入力して送信してください。非常時に必要な行動を一人でもとれるように、今、改めて備えをしておくことが、落ち着いた避難につながるはずです。

 元日の大地震を経験して、災害が起きる前の「訓練」に真剣に臨んでおくことの大切さを、私たちは言葉通り痛いほど味わいました。「訓練」であるうちに、頭や体が覚えたことを、本当の災害でしっかりと実践すること…それが自分を守り、家族を守り、周囲の人々を守ります。このことの意味を、高校生である皆さんは、十二分にわかってくれると、そして、これからも考え動いてくれると、信じています。

 最後になりますが、今朝の地震が再び能登の皆さんの暮らしを直撃しています。なにか自分たちに出来ることはないか、こちらもまた一緒に考えていきましょう。

王冠 今年の総体・総文

 先週から今週末にかけて、令和6年度の県総体・総文が各地で次々に開催され、県内の多くの高校生が日々の練習や修練の成果を発揮し合いました。壮行会でもお話ししましたが、元日の地震の影響もあり、今年は当初予定されていた大会日程や会場を大きく変更しながら、何とかして例年通りの大会が開催できるように準備してきました。

 3年生の皆さんにとっては、この3年間、先輩や後輩たちと笑ったり、時には悔し涙を流したりしながらつないできた日々の集大成です。有終の美を飾るべく、試合に、作品制作にと、一心に取り組んだ皆さんを応援したくて、あちこち駆け回りました。

 行く先々で、試合の中でグググーンと成長している素敵な姿が見られました。技術的にもそうですが、精神的に強くなり人として磨きがかかったような…そんな表情や行動をたくさん見ることが出来ました。そういう3年生や2年生の姿を間近で見ていた1年生も、これから日に日に素敵になっていくんだろうなぁと思わされました。

 励ますつもりが皆さんのまぶしい姿に心を揺さぶられ、エネルギーをたくさんいただいた嬉しい九日間でした。

   

      

 

鉛筆 学びの環境

 昨日のスポーツテスト測定会は、金沢市営陸上競技場という最高の舞台で、自己ベストに果敢に挑む気持ちの良い姿があちらこちらで見られました。工事の関係で運動場が使えず、思うような練習はできていなかったと思うのですが、早めに競技場に来てトラックでのウォーミングアップなど軽く流している2年生の男の子たちを見ながら、伸び伸びと体を鍛えられる環境がいかに嬉しいものか、改めて痛感させられました。 

 今日の1限目には、やはり2年生の生物基礎の授業で学校のお隣のたんぼに繁殖する「藻」の様子を見に行きました。クロムブックを使えば細部の映像まで見られますが、どんなところにどんな大きさでどんな拡がり方をしているのか、種類の違いによる実際の色味の違いはどうかなど、自分の目で確認して初めて実感できることがあります。教室に戻ってから顕微鏡で先生が前もって採取してくれていたその藻の細部の様子を見た時も、いつになく身近に感じてまじまじと覗き込んでしまうのでした。 

     

 学ぶ環境は本当に大切です。今月に入り教室棟の工事が大きな音が出るものになり、授業中も聞き取りづらい場面が出てくるようになったので、本日から授業の多くを管理棟の教室で実施できるようにしました。2年生は管理棟2階の物理実験室を工事が落ち着くまでの仮ホームとしました。1年生も朝礼・終礼・お昼休みと火曜日の午後以外は、ほぼ管理棟で過ごせるようにして、移動教室も今までよりは少しだけ楽になるようにしています。 

 高校時代は学ぶのがお仕事です。たった3年間しかないこの時間に、大切なことを少しでも多く学んでもらえるようにこれからも考えていきます。不自由や不便も今の向陽生だけが経験できる特別なことと捉えて一緒に乗り越えていければ嬉しく思います。

驚く・ビックリ そんなにもあなたは〇〇を待つてゐた…

全校生徒の何割が並んだのだろう…。お弁当を持ってきていた人も沢山並んでいたのではないでしょうか?

今日は、内灘町のパン屋さん「ふわこっぺ」さんが、本校で臨時に販売をして下さいました。美味しいこっぺぱんが来るとあって、朝から本当に楽しみにしていたのでしょうね。4限のチャイムが鳴り終わるや否や、すごい勢いで生徒玄関に殺到する姿を見て、私自身の高校時代を思い出しました。(狙っていた焼きそばパン、今日も買えなかったなぁ…)なんて恨めしい思いで教室にとぼとぼと戻っていったっけ…(笑)

でも私の高校時代とは違って、きちんと一列に並んで買い求めている皆さんの姿はとても誇らしいものでした。さすが向陽生だなと嬉しくなりました。

欲を言えば、今回は初回だったので、早く並べなかった友達の分も頼まれたのか、たくさん買っている人がいましたが、次回からは、後ろに沢山並んでいる人にも行きわたるように考えて購入するようにしていけたらいいですね。美味しいものはみんなで食べられるともっと美味しくなるものですから…。

次回の販売も楽しみですね!                           

キラキラ さやけく生きていく

星野富弘さんが亡くなりました。

昨年のちょうど今頃、母の日を目前にした5月10日のこの「校長室ブログ」で、星野さんの詩についてお話ししました。「星野富弘」「ぺんぺん草」で画像検索してくれたら、その心温まる作品がすぐに見られると思います。首から下が全く動かせない身体で、口に筆を加えて描いたとはとても思えない、本当に美しい作品です。

星野さんの描く草花の絵とこぼれる言葉は素直に心に染み入ります。

「私にできることは小さなこと/でもそれを感謝してできたら きっと大きなことだ」(グミ)

「道端の花のようにひっそりと だれかの役に立てたらいいな/神様だけが知っているんだ」(シモツケソウ)

「たち止まっていいんだよ/ふり返っていいんだよ/そこに美しいものを見たのなら/すわりこんで ずうっと見ていて いいんだよ」(カキオドシ)

短いもの、長めのもの、色々ありますが、中でも私が励まされたのは次の詩です。

「痛みを感じるのは 生きているから/悩みがあるのは 生きているから/傷つくのは 生きているから/私は今 かなり生きているぞ」……一薬草(イチヤクソウ)という可愛い花の絵とともにあった詩です。痛みを感じ、悩み、傷ついていることを、「かなり生きているぞ」と前向きな言い方で吹き飛ばそうとしているというか、生命があるということのすごさの前にはどんな思いを持つことも全て愛おしいことなんだと言ってくれているというか…星野さんの強さがとてもまぶしかった詩でした。

自分の弱さや醜さを見つめ受け入れながら、さやけく生きていくために自分を奮い立たせていた星野さん。そんな姿や言葉が、多くの人を同じように奮い立たせ励ましてくれました。今頃は天上でお母さんの肩を存分に叩けていますように…。合掌。

本 今日は『子ども読書の日』です

 職員会議が始まろうとしていた時のことです。会議が行われる視聴覚室の前で出会った2人の1年生が、今日は部活動がなくなったので帰る時間まで図書館で過ごすのだと話してくれました。今日は「子ども読書の日」。そして今日から5月12日までの約3週間は「こどもの読書週間」です。なんともピッタリだなぁと階段を上がっていく二人を嬉しく見送りました。

  今日 4月23日は「※サン・ジョルディの日」であり、「世界図書・著作権の日」でもあります。1週間後の30日は「図書館記念日」と、本や読書にまつわる記念日が続きます。

 私もここ数週間、読書熱が高まっていて、憑かれたように色々と読み漁っています。運転中はオーディオブックで聴き、寝る前は本を開いて黙読と、最低2冊を並行読みしたりして、その合間にTverも見てと大忙しです。そうまでして読みたい本があるのかと思われるかもしれませんが、そうまでして読みたくなる1冊との出会いを追い続けているという感じです。あるいは、最後のページを読み終えてパタンと閉じる時の充足感がたまらないからというのもあります。

 夢中になれるかどうか…勘が外れることもたまにありますが、たいていは知らない世界を知ることが出来たり、素敵な考え方や表現に出会えたり、新しい友達が増えていくような感じで嬉しいことの方が多いです。「(心の栄養のためにも)食事をするように読書をすべき」と言ったのは、『不思議の国のアリス』の作者のルイス・キャロルですが、食事をしている時間そのものが楽しくて、栄養になるかどうかは、私の場合は二の次です。

 そうそう。12Hさんが図書館オリエンテーションをしていた時に手に取った『君のクイズ』(小川哲 著)は、「読み始めたら、もう止まれない」と帯にあったとおり、本当に一気に読んでしまいました。クイズ番組好きにはたまらない1冊ですよ。ぜひ、お薦めします!皆さんもお薦めの本があったら、ぜひ教えてくださいね! 

 

  ※ サン・ジョルディの日:「本の日」とも呼ばれ、スペインのカタルーニャでは親しい人に本を贈る記念日とされている

鉛筆 さぁ、高校の授業です!

先週の木曜日から授業びらきが始まっています。

新しい先生と、ともに学ぶ仲間と、この1年間、授業を作っていきます。生徒の皆さんも作り手側の一員ですから、面白く、深く、まじめに、愉快に1年が進んでいくように、積極的に参加して学び取ってください。

高校の授業は、新しく学ぶこともありますが、中学校までに学んだことを深掘りしていくものも多いです。中学校の時は勉強があまり好きではなかったという人も、環境が変わったことで、今から、ここからトライしてみてください。

新しいことを知ることや、今まで出来なかったことが出来るようになることは、本当に嬉しく楽しいものです。

わからないときは思い切りわからないという顔をしてください。「わかりません」「うまくできません」と声に出してくれてもいいです。それは決して恥ずかしいことではありません。

一つずつわかるように、できるようになっていくのが高校時代であり、そのお手伝いをしているのが先生方なのですから、一緒に頑張っていきましょうね。

因みに私も先生です。わからないことがある時はぜひ質問に来てください。一緒に考えましょう。

 

 

 

 

 

 

 

                                

                                 春の花はどの花も本当に可愛らしいですね

お祝い 新年度のスタートです!

令和6年度がスタートしました。

まさに春爛漫!新しいスタートを祝っているかのような明るく暖かな日差しの下での新任式、始業式、そして入学式に、心がウキウキと浮き立つ1日でした。

スタートの日とあって、今日は目一杯の勇気を出して教室や体育館にいてくれた人が沢山いたのではないかなと思っています。特に2クラスが合体して今年から1クラスになった2年生や、周り中が「初めまして」だらけだった1年生の皆さんは、本当によく頑張りましたね。

今日は周りの人とうまく挨拶できなかったりおしゃべりできなかったりした人も、明日はまた違う流れがあるかもしれません。しばらくプチ勇気の日が続くかもしれませんし、うまくいかずに凹むこともあるかもしれません。でも、凹むのは次にうまくできるようになるための大切な経験です。急がなくていいので、今年も一緒に一つずつ頑張っていきましょう。(このつぶやきも、昨年度の38号超えを目標にがんばりますよー!)

 

追伸

 中庭の枝垂桜も今年は皆さんの登校を待っていてくれました。今はまだ五分咲きくらいかな…?

今週中には満開になりそうですから、ぜひ毎日愛(め)でに来てあげてくださいね。

また、玄関近くに1本ある桜も、アーチェリー場の周囲の桜の木々も大変美しいです。

今から、ここから始まる皆さんの日々を応援してくれていますよ。

期待・ワクワク 1年という時間

 3月の声を聞いてから、47名の3年生を送り出し、49名の新入生が決まり、そして昨日は1・2年生の単位認定を行いました。

 1年間という時間は短いようで長く、長いようで短いものです。1日1日の過ごし方が積み重なって1年という時間を創り上げていきます。時間は決して過去には戻らず、常に未来へと進んでいきます。今日の自分の心がけや心映えが明日の自分につながっていきます。元日の経験からも今日という何でもない1日の大切さを痛感した皆さんです。夜、お布団に入った時、今日一日の後悔が少しでも少なくなるように、これからも過ごしていきたいものですね。

 また、人生は選択の連続です。授業では答えのある選択肢ばかりを解いていきますが、人生の選択肢には正解がありません。選択した方を正解にしていくように努力することが大切です。悩んだ時にはとにかく一人でも多くの大人(先輩)に相談すること。情報を整理して自分の力で決めること。自分で決めたことは自分で責任を持って、これまで以上に自分で歩いていくことが大切です。自分で選択した方を正解にすることや、もっと言うと自分で選択できないことでも自分が置かれた場所を正解にすることが出来るようになると、人生どんな場所や境遇でも楽しみながら自分を成長させていけるようになります。

 今、後期生徒会のメンバーが、行事の際のスマホ利用を認めてほしいと、時間をかけて方策を練り、皆さんに協力をお願いし、実行(試行)まで漕ぎつけようとしています。前期生徒会からの悲願を受け継いでの試行です。1年という時間の中で、生徒会の先生方と何度も相談しながらここまで来たことに純粋に敬意を抱くとともに、この情熱が皆さん一人ひとりに届いて、自分たちで決めたルールを自分たちでしっかり守っている姿を見せてほしいと願っています。

 1年という時間の中で、皆さんが確かに「向陽生」として成長したこと、21日の姿を楽しみにしています。

 

 北校舎への通路は…  

                          1年という時間の中でいしかわ特支高等部への通路へ

ハート ありがとう

 昨日は「国際女性デー」でした。今日は「ありがとうの日」です。多くの人に「ありがとう」という言葉が届くように、NPO法人『HAPPY&THANKS』によって制定された日で、2007年に日本記念日協会に認定されました。多くの記念日の中ではまだ生まれたてという感じですが、ありがとうという言葉は日本人が大好きな言葉の一つですから、毎日が「ありがとうの日」といってもおかしくないくらい使っていますよね。人の言葉や行動、思いに感謝する気持ちと言葉を常に持って生きているって、素晴らしいことだなぁと思います。逆に、身近な人には思っていてもなかなか改まって伝えられない言葉かもしれませんが、言葉は声に出して(或いは文字にして)伝えてこそのものです。「ありがとうの日」にかこつけて、家族に感謝の言葉を伝えるのもいいですね。

 そうそう、「3月9日」といえばレミオロメンの名曲です。平成22年3月の卒業式。答辞のBGMにこの曲のオルゴールVer.が流れて、もらい泣きしたことが昨日のことのように思い出されます。

  瞳を閉じればあなたが/まぶたのうらにいることで/どれほど強くなれたでしょう

 困ったとき、疲れた時、嬉しくてたまらない時、まぶたのうらにいる人に、思いを込めて・・・「ありがとう」。

 

    

お祝い 卒業式の日に…

このHPのTOP Pageがそっと変わりました。気づいてくれた人はいますか?

桜色の背景に「祝! 卒業! 今、新たな世界へはばたきます!!」の文字。 

46人の晴れの日を、職員一人ひとりがそれぞれの場所からお祝いしてくれています。

 

「それぞれの場所で出会う人とのつながりを大事にしてください。」

 PTA会長さんの祝辞の中の言葉です。周りの人が差し伸べてくれる手に感謝し、手を差し伸べられる人になること…とても大切なことを教えていただきました。

 

「コロナや工事などで多くの制限があった中でもいつも前向きに、工夫をしながら乗り越えてきた先輩の姿を忘れずに私たちも頑張っていきたい。」

 送辞の中の言葉です。卒業生の皆さんは、課題にぶつかった時の大切な姿勢を後輩たちに教えてくれていました。

 

「困難に直面した時ほど力を合わせて立ち向かう。能登の復興に向け、私たちも石川県の若者として、それぞれの場所で行動していく覚悟です」

 答辞の中の言葉です。心が震えました。課題山積の本県ですが、若いあなた方と力を合わせて頑張っていきたい…改めてそう強く思わされました。

 

 

 これから皆さんが出会うであろう多くの人々や言葉が、皆さんを支え、助け、光ある方へと導いてくれるものであることを、いつも、いつまでも祈っています。

 

 追伸:式辞の中でお話しした藤井聡太さんが色紙に書いた言葉は

   「雲外蒼天(うんがいそうてん)」。「雲の外には青空が広がっている」

    というところから、「どんな試練でも努力して乗り越えれば青空が望める

   (=必ず良いことが待っている)」という意味で使われています。 

 

朝 東風吹かば…

 このタイトルの続きがわかる人はいますか?修学旅行で太宰府天満宮に出かけた2年生ならわかるかな?

   東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ

 そう、菅原道真の詠んだ歌ですね。結句が「春を忘るな」として収められている歌集もありますが、歌意は「春風が吹いたなら、香りを(京の都から太宰府まで)送っておくれ、梅の花よ。主人の私がいないからといって、春を忘れてはいけないよ」というものです。

 3連休の真ん中の日、北陸中日新聞に「あるじなしとて 春を忘れぬ」という小見出しとともに、能登の倒壊した家屋の庭で咲いた紅梅の写真が掲載されていました。その記事を読んでいた私の母が「今年の場合は本当にそうだねぇ」とそっと呟きました。母は齢80を超え、故郷を離れざるを得なかった同じ年頃の方々のことが気になって仕方がないようです。故郷に住み続けることも、離れることも、再び戻ることも、大きな大きな決断です。長く生きてきた人生の中で一番安心してゆっくりと過ごしてほしい年ごろなのに…と思います。今、能登で起きていることは、日本のどこでも起こりうることと考えて、解決していかなくてはいけないことが、いくつもいくつもあるなぁと思います。80歳になるまでにはもう少し時間のある私と、たっぷり時間のある皆さんとで、周りの高齢者の方々のために何かできること、動けることはないでしょうかね。

 春が来たことを忘れずに、誰もいない場所できっぱりと咲いた梅の花の姿は、どんなにしんどい日があろうと、必ず花開く日がまたやって来ることを信じさせてくれているようでした。1・2年生の皆さんが今しんどいのは、目の前のテストですね。残り3日です。自分の中で「今年度一(いち)勉強した!」と言えるような頑張りを期待しています。

 

  追伸:1月16日のブログ「2枚の年賀状」でお話しした珠洲市のお友達に、ようやく会ってきました。

 

 

 

ハート 能登はやさしや土までも 水戸はやさしや人までも

 今日のブログは長くなります。読んでもらえなくなるかもしれないけれど(笑)、どうしてもお話ししたいメールをいただいたので、よかったら最後までお付き合いください。能登地震に関連するお話なのでつらい人は無理しないでくださいね。

 茨城県の教育委員会で働いているお友達が、石川県への災害救助のための職員派遣に自ら志願して9日から13日まで、能登町に来てくれていました。午前4時に富山の宿泊施設を出て、3時間かけて能登町に入り、避難所での支援活動を12時間行い、また3時間かけて22時に富山まで戻ってくるというスケジュールだったそうです。同じ茨城県の職員さんと来られていたので、会っておしゃべりしたりということはできなかったのですが、茨城県に戻った翌日、メ ールをくれました。以下がそのメールです。

 『昨夜8時ごろ水戸に帰ってきました。能登町役場にお昼前まで残り、次のグループに業務の引き継ぎをしておりました。

 約1ヶ月半が過ぎ、役場職員の皆さまを先頭に急ピッチで復旧が進んでいました。電気は全面的に復旧しましたが、水道がおよそ5割というところです。

 私が担当した能登町の避難所には、愛すべきオジーオバー(親しみを込めてそう呼びます)を中心に36名が大ホールに段ボールベッドを並べて生活していました。

 支援2日目には、あるオバー(77歳)が、我々2名の茨城県職員のために、炊き出しの列に並んでくれて「ワシは食えんさかい、あんたら食べんしゃい」と言ってパスタをもらってきてくれました。食べようとした時、嬉しくて目から汗が溢れてきて皿が見えなくなりました(笑)

 また、そのオバーの姉のオバー(80歳)は、私が避難所に宿泊(夜勤)したとき、ソファを並べてそこに布団を敷いてくれました。しかもオバーが普段使っている座布団を、私の枕にと提供してくれるサービス付き(笑)

 町民の皆さんのお手伝いに来たはずが、こちらが元気をいただく結果になりました。わずか3日半の担当でしたが、皆さん「また来てくれ」と言ってくださり、特に、パスタを運んでくれたオバーは私の帰り際に「ちょっと寂しいけどな」なんて言ってくれました。

 役場の職員の皆さんは、発災当初の地獄のような大混乱を越えて、穏やかに落ち着いて(心の中は毎日不安がいっぱいだと思います)インフラの復旧と支援部隊のコントロールに集中していらっしゃいました。敬意を払うべき行政マンだと思いました。

 おそらく輪島や珠洲など能登地方全域、石川県全体が温かく誠実な人がたくさんいるんだろうと感じました。そういう住民や行政マンがいる限り、外からの支援は絶えず、確実に復興するものと想像できました。

 以上、石川県の土地にお邪魔した報告です!』

 

 私は、このメールが途中から読めなくなりました。胸に温かいものが広がって、お友達の温かい笑顔も思い出されて知らないはずのオバーの笑顔まで見えてくるようでした。私たちの県は多くの周りの方々が差し伸べてくれる手に守られ支えられてひと月半頑張ってきました。現地での支援のお仕事は大変だったと思うのに、そんな私たちの静かな踏ん張りを見つけてくれて、能登や石川県のことを、これまで以上に温かな思いで見守ってくれる方がいて下さることに改めて励まされました。

 「能登はやさしや土までも」とは古くから言われている言葉で、お友達のメールからもわかるように本当にその通りの土地柄だと思います。そんな能登を守っていくために、茨城県から来てくださった職員の方々をはじめ、全国各地から色々なかたちで支援して下さっている皆さんのやさしさに今は包まれながら、私たちも踏ん張っていきたいものです。いつかまた石川県から周りの方々に優しい笑顔をお返ししていける日まで…。

ひと休み 新聞タイム

 2月7日(水)の読売新聞2面の「よみうり寸評」には胸打たれました。ガツン!と言う感じではなく、ティッシュペーパーに水気の多い絵の具を垂らした時のように、スーッと心に沁み込んでいくような記事でした。興味のある方は、生徒玄関に掲示してあるので読んでみてください。

 毎朝出勤して、4紙に目を通します。眺めるといった方が適当かもしれませんが、そんな中に胸打たれる記事を見つけた時は幸せな気持ちになります。スマホでもよくニュースをチェックしますが、私の嗜好に合った記事がチョイスされて出てくるので、新聞を広げた時のような俯瞰性はないですし、意外性も少ないです。新聞には(えっ?)とか(おっ!)がちょこちょこあるので楽しいのです。

 同じく2月7日の北國新聞には、総務省が行った2023年家計調査で、すし(外食)の1世帯当たりの支出額について、金沢市が2年連続1位になったという記事がありました。そう言えば家族で外食という時に「〇ま寿司」や「〇〇ロー」や「〇り〇り寿し」や「〇天すし」に行くことが多いかも…と思わずにんまりしてしまいました。では、ここで問題です。以下に挙げるものの中で、ほかにも金沢市が全国1位になったものはどれでしょうか?

 1 カレールウ  2 コンタクトレンズ  3 アイスクリーム・シャーベット  4 もち  5 手芸・工芸材料   

答えは、これまた生徒玄関にこの記事を掲示しておきますので、「えーっ?そうなの??」と皆で楽しんでください。図書室でも毎日4紙が読めるようになっています。同じ事件の見出しや記事の大きさ、どんな視点から書いているかを見比べてみるのも面白いですよ。SNSネイティブでもあるZ世代の皆さんですから、なおのこと、大きな紙を広げて眺めてみてほしいと思います。そして、自分の感性にビビッと来たオモシロ記事を見つけたら、ぜひ校長室に来て私にも教えてくださいね。

キラキラ 桃の花

 今日は大変嬉しいことがありました‼️

 2年生の濱島桃羽さんの読書体験文(感想文)が、全国のコンクールで入選したのです。このコンクールですが、各県で選ばれた5人の作品が全国のコンクールに集まって審査されます。

 石川県の中で5人!本当にすごい倍率です。

 今年度は3年生の写真部の田中さんの作品も全国出品されました。文化・芸術面での全国レベルの活躍が2つもあった素晴らしい年です!向陽高校、恐るべし!まだまだいろんな才能が花開くのでは…とワクワクします。

       

 

 生徒指導室のそばの窓。華道部さんが生けてくれた桃の花が春の訪れを伝えてくれているようでした。

 今日は震災からひと月目ということで、黙祷を捧げました。止まない雨はない。明けない夜はない。みんなの心に春が訪れますように…。職員室の前の花一輪にも心が慰められた1日でした。

                                 

鉛筆 漢字の性格??

 今日は漢字検定の日。教室の後ろからそっと覗くと、皆さんは、目標とする級に向けて勉強してきた力を一心に振り絞って答案を書き上げていましたね。漢字検定の場合は読み書きだけではなく、部首名や送り仮名、対義語に類義語、同音異字に同訓異字、四字熟語に熟語の構成、誤字訂正まであって、本当に日常使っている漢字のあらゆる側面からの出題がなされます。そして、今、あなたが身につけている総合的な漢字の力を「〇級」として認定されるのです。

 以前、国語の教科書に「漢字の性格」という金田一春彦さん(国語学者)の短くてとてもわかりやすい文章が載っていました。(えっ?漢字なのに性格があるの?)——そうなんです。漢字は表意文字という性格を持っていて、発音と一緒に意味を表す文字なのです。世界の文字の多くが音だけを表す表音文字なので、漢字って複雑とも言えるし、世界に類を見ない凄い文字なのです。だからそれを使いこなすことのできる私たちは相当に優秀な民族と言えるのですよ。(なぜなら私たちは漢字以外にひらかな・カタカナという表音文字も使いますし、ローマ字まで使っちゃう。これらが全てミックスされた文章もすらすらと難なく読めてしまうのですから素晴らしすぎる!!)

 話がそれましたが、その文章の大まかなあらすじは、漢字は意味も持っている字なので、見た目のインパクト、力がすごいし、組み合わせて色々な言葉を作ることが可能なんだというものでした。確かに「き」とか「キ」と書いてあっても(…?)という感じですが、「危」と書いてあったら近づかないようにしますよね。あと、「校」という漢字には「学校」という意味があるので「登校」「下校」「来校」「校舎」「校則」などその意味を使って幾つも熟語が生まれていきます。英単語だと一つ一つ覚えていかなくてはいけない表現を、漢字は3級ぐらいまでのものを一通り覚えてしまうと、世の中の色々な文章や言葉の意味が小学生でも理解できる場合があります。まさに万能選手の文字なのです。

 漢字が大嫌い…という人はたくさんいると思います。でもその多くは小学校からの漢字ドリル・漢字テスト・漢字練習帳の経験がトラウマになっているのではないかと想像します。同じ漢字を何度も書きなぐって勉強してきた人も多いと思いますが、そんな勉強の仕方を少し変えるだけで世界が広がっていきますよ。今日の検定の結果は結果として、使いこなせる漢字の数を少しずつ増やしていくことで、自分の中の言葉や表現の範囲を広げ、世界を大きくしてみませんか?

 最後に、漢字検定、お疲れさまでした。少しでも多くの人が合格していますように!そして、向陽高校の校舎で一緒に受検していた金沢北陵高校の生徒の皆さんも、たくさん合格していますように!!

    

         

雪 大寒の日に頑張る向陽生

 1月20日 大寒。1年で最も寒くなると言われている日です。

 校長室ブログは本日30本目となります。4月26日に「初つぶやき」をしたときに、私は、「気がつくとあっという間に過ぎてしまう大切な毎日の『キラリ』としたものを、できるだけ心に繋ぎとめることができれば…そんな思いで綴っていきたいと思います。」と述べています。そして、この日は、部活動後に必ず校長室前で挨拶をしてくれるサッカー部さんを「初キラリ」さんとして掲載しています。

 あれからあっという間に時が流れ、この9か月の間に、たくさんの「キラリ」さんたちに出会いました。「青春(アヲハル)」って本当に素晴らしい。どんな場面を切り取ってもあなたたちはキラリと輝いて見えます。そのことに気づかないまま走り抜けてしまった自分の「青春(セイシュン)」に対するregretがそんな風に感じさせるのかもしれません。

 大寒の今日は、朝から学校で頑張っている「キラリ」さんたちがいました。「土曜補習?ありえん!めんどくさ~い」そんな声が聞こえてきそうですが、自分の夢に少しでも近づくために、土曜補習の受講を希望して頑張って受けている人たちがいます。土曜日の学校ですから、暖は丸ストーブのみ…それでも先生と言葉を交わしながら勉強に取り組んでいます。

 地震の影響で学校や自宅で勉強できなくなった高校生や中学生が、親元を離れて、受け入れ先の施設や学校で頑張っています。学ぶことが何よりも楽しいという人は多くないかもしれません。でも学ぶことを突然取り上げられた時、「学ぶ」という行為に打ち込めることの価値というか、かけがえのなさというか、そういうものを感じている中高生は多いのだろうと思います。学べる場がある。共に学ぶ友達がいる。本当に素敵なことですね。

 来週も続けて行われる土曜補習は、1年生が今年7回目。2年生は12回目の補習になります。本当によく頑張ってきた本校の「キラリ」さんたちです。

Eメール 2枚の年賀状

 昨日(1月15日)は被災から2週間目でした。本校でも生徒会主催の募金活動が始まり、能登の高校生を思いながら多くの生徒が募金に協力する姿が見られました。

 帰宅すると、年賀状が2枚届いていました。どちらも私にとってとても大切な、人生を導いてくれたと言っても過言でない2人の女性からの便りでした。お一人は年末に風邪をひいたまま羽咋市で被災されたとのことで、消印が12日になっていました。もうお一人は、珠洲市の方です。地震のことには全く触れられていない文面に首をかしげながら表面を見ると、消印が押されていませんでした。

 そうです。年末、まだ地震が起きる前に投函された年賀状が、2週間たってようやく私のところに届いたのです。彼女の年賀状がきれいなまま残っていたこと、郵便局の方々が復旧作業に励んで、能登からの便りを届けてくれたことに、本当に胸が熱くなり、思わず涙がこぼれました。

 能登は頑張りすぎるほど頑張っています。疲れもたまってきているでしょうに、励まし合い、支え合って過ごしている様子が、毎日ニュースや新聞に見受けられます。共感疲労ということもあって、つらく感じている人も多いかもしれないけれど、私はこの報道がなくならないでほしいと思っています。被災地にいる方々にとっては、報道が続いていることが、社会が被災地のことを考えている証になって、勇気づけられることがあるのではないかと思うからです。だから、私も、情報を追い続けます。何もできなくても心を寄せている者の一人として、せめて今起きていることを毎日きちんと見届けたいと思います。 

 珠洲の友人はあの日からずっと珠洲市にとどまり、地域の皆さんのために24時間頑張っています。昨日も「能登方面への不要不急の移動は控えてほしい」と、石川県からメールがありました。自分の中では「要」であり「急」でもあるのですが、大きな支援が滞っては困るので、許可が出るようになったら、必ず、すぐに駆け付けたいと思っています。

笑う 友達の笑顔

 学校が始まりました。

 昨日の始業式は視聴覚室で行いました。一人一人の顔を見ながらお話ししていると、色々な思いが胸にこみあげてきました。真剣に耳を傾けてくれている皆さんのまなざしに、ここからの1日1日を、一つ一つを大切に過ごしていきたいと、強く思いました。

 毎日、地震に関する多くの情報が流れます。5日目頃からは学校や子供たちに関するニュースも増えてきました。どれも涙なしには読めないものばかりです。それでも今朝は少し違っていました。能登の学校の多くは全員での始業式が行えない状況ですが、一部開放された教室で勉強している高校生の記事がありました。被害が大きくなかった校長室で英語を学ぶ中学生の記事もありました。学べる環境をほとんど奪われた中で学んでいる彼らの隣には、共に学ぼうとする友達の笑顔がありました。

 昨日、視聴覚室を出ていく皆さんの隣にも友達の笑顔がありました。中には、今、友達の前で笑顔でいることが、実は少しつらいんだという人がいるかもしれません。それでも、人は人の中で支えられている…ただ一人の友達が隣にいてくれる、隣で笑ってくれていることが、私という人間を支えてくれているのだなぁと思います。県内のすべての高校生が心からの笑顔で過ごせる日が、1日でも早く訪れますように…。

学校 1月9日から学校が始まります

 1週間が経ちました。5日にもメールでお知らせしましたが、向陽高校は予定していたとおり9日から学校を始めます。この1週間、長く避難所にいた人や、家には帰れたけれども電気や水に不自由した(している)人、自宅近くに被災した家屋や道路があって見るたびに心がつらくなっている人、何よりも、能登にいる親戚や知り合いの人を心配している人、また心配している家族をそばで支えている人など、多くの人が、今もなお重い心を抱えながら毎日を過ごしているのではないかと心配しています。

 9日から学校は始まりますが、授業を受けていても胸がふさがるような思いになったりしたときには、我慢をせずに相談室や保健室に心を休めに来てください。被災された方々の無事を祈る私たちが、ここで元気でいること、それは立派な復興支援です。一人で涙していたりせずに、そのしんどさを先生にも背負わせてくださいね。

 2011年3月11日、今から13年前に起きた東日本大震災の時、外国の方々は日本人の様子を見て驚愕しました。1月2日に起きた旅客機の火災事故もそうです。私たち日本人は、危機に直面したとき、自分だけ助かろうとせず、指示を聞き、順番を守り、迷惑をかけないように行動します。自分のためよりも周りの人たちのために何倍も気を配り動くことができる国民、それが日本人であるとも言えます。それほどに口に出さなくても共感性の高い人々でもあるわけなので、前段のように哀しみやつらさも感じとってしまうのですが、思いやりの心をもって、今、自分たちがここでできることを考える、そんな1年の始まりにしていきましょう。

 3年生の皆さんとは2月の最終登校日まで24日しか顔を合わせるチャンスがありません。また、1・2年生の皆さんも、4月からここまでがあっという間だったように、のんびりしているとすぐに月日が過ぎていきます。皆で支え合いながら、向陽高校で過ごせる1日1日を大切にしていきましょうね。

昼 とにかく無事で…

2024年元日。家族や親戚が集まって楽しく迎えていたことと思います。

まさかこれほど不安な夜を過ごすことになるとは誰も想像していなかったですよね。

生徒の皆さん、そしてご家族の皆さん、大切な周りの皆さんが、無事であることを心からお祈りしています。

昨夜は避難所で一晩を過ごした人もいると思います。能登では震度3、4の余震が何度も何度も続いています。

とにかく皆さん無事で、安全確保に努めてください。

イベント 人権週間

 今朝の放送で、生徒会役員の皆さんがリレー読みで人権意識をもって行動することの大切さを伝えてくれました。昭和23年12月10日、国際連合の第3回総会において、「世界人権宣言」が採択されてから、今年で75年が経ちました。なぜ人権が大切なのか。今、考えるべき人権問題は何か。人間の幸せとは何か。――75年もの間、皆が考えている問題であるにも関わらず、人権問題はなくならないどころか、逆に多くなっているように思えてなりません。女性・こども・高齢者・障がい者・部落差別などに始まる人権問題は、今や性的マイノリティや被災者・被災地差別に至る17項目にまで増え、さらにSNS等での誹謗中傷なども大きな社会問題になっています。

 自分の人権が守られることと同時に、他人の人権についてもしっかりと理解して、互いの人権を尊重し合う行動がとれること……今、私たちにはそれが求められています。12月1日(金)から10日(日)までの「人権週間」と呼ばれるこの期間に、「自分の大切さとともにほかの人の大切さを認めること」ができる自分になるために、自分は何をすべきか、また、すべきではないのかを少し考えてみませんか?

 

 

ひと休み 季節を感じるもの

 早いもので今週は11月が過ぎ、12月が始まろうとしています。1年を締めくくる最後の月です。皆さんにとってこの1年はどんな1年だったのでしょうか?少しでも充実した楽しい1年になっていたらいいなと思います。

 さて、温暖化の影響か、気温の変化が激しい日が続いています。しっかりと四季があり、その良さを言葉にして過ごしてきた日本人としては、梅雨の時期なのに雨が全く降らない…とか、もう晩秋のはずなのに真夏日!?…とか、ここ数年の気象と季節感の危うさには悩まされることが多いですね。温帯というよりほぼ亜熱帯のような気候になっているようにも思います。

 そんな中、皆さんが季節を感じるものは何ですか?私は食べることが大好きなので、やはりスーパーマーケットに行ったときに並ぶ季節感の強い野菜や、その季節ごとの値段の変化に季節を感じることが多いです。果物なんかはその最たるものですよね。因みに修学旅行でバスガイドさんから果物にまつわる心理テストを教わりましたよ。あなたが一番好きな果物で人間性がわかるというものなのですが、私の答えは「りんご」でした。(当たってるんだろうか…)2年生の皆さんはもう答えを知っていると思いますが、興味のある方はぜひやってみてください。因みに果物は次の8つです。

   みかん  梨  メロン  苺  りんご  バナナ  桃  ぶどう

 

                          

 

 

 

 

 

回答             

みかん…心があたたかい

梨…責任感がある

メロン…周りのみんなを守れる

苺…自分の意見をはっきり言える

りんご…とても素直な人

バナナ…おっちょこちょい

桃…周りを優しい気持ちにさせる人

ぶどう…もしかして浮気性?

記念日 お誕生日まで500日 ~人にやさしく~

 先日、15日の「教職員のつぶやき」には卒業まで51日!の投稿がありましたね。

 もう一つのカウントダウン。実は11月18日(土)は、令和7年4月1日まで、あと500日という日でした。残念ながらお休みの日だったので盛大にお祝いすることはできませんでしたが、起工式を終え、工事もあちこちで大いに進み出し、いよいよという感じになってきています。

 7年4月の開校時には最上級生の3年生になっている今の1年生は、併設された両校での最初の卒業生になります。社会人になった時に向陽高校で学んだからこその共生社会の担い手となってほしいと願っています。もっと専門的に学びを深めて公務員や学校の先生という形で共生社会づくりの牽引者になりたいという進路選択もあるでしょうし、そこまでではなくても、自分が入社した会社で不安がっている障害のある方を誰よりも率先してフォローできるという人になっていてほしいと思っています。

 先週の2年生の修学旅行の解団式でも少しお話したのですが、人と人が一緒に行動するときには、なにがしかの不安や不便、不満が生じるものです。誰かと一緒に生きていくということはそういうものなのです。2年生の皆さんは実に高校生らしく4日間対応していたと思います。すなわち、不満を自分がグッと飲み込むことで、楽しい旅行になるように自分なりに折り合いをつけて動いていました。実にやさしく気持ちの良い心映えでした。こうやって大人らしくなっていくんだなぁと思いました。

 どんな人にもやさしくあることは、口で言うほど簡単なことではありません。でも、人の生き方として目指したいものです。自分の中にいつも置いておきたい考えであり態度です。国籍や性別、障害のあるなしに関係なく、一人の人間と人間として、尊敬し合ったり、励まし合ったり、許し合ったりできる豊かさと寛容さを持ってほしい…500日前にあたり、改めてそう強く思いました。向陽生の皆さん、一緒に頑張っていきましょうね。

ひらめき 気づいてくれた人いますか?

 霜月の声を聴いて、向陽高校のホームページが、毎日更新されていることに気づいた人はどれくらいいますか?

「教職員のつぶやき」などというコーナーが新設されていたり、各部の新人大会等での活躍・健闘の様子もどんどんアップされていたり、記事を追いかけるのが楽しい毎日になっています。

 皆さんが毎日一生懸命頑張っていることが、こんな風に記録に残っていくことがとても嬉しい私です。

 明日からは2年生の修学旅行。北九州から楽し気なお便りを届けられるよう頑張ってきたいと思います。

 

追伸 

 今日の韓国語の授業では韓国文化の体感ということで、韓服を着せていただきました。S先生は本物の王様みたいでとても素敵でした(笑)

    

会議・研修 総合的な探究の時間の発表会が行われました

 教育ウィークの中、3年生による総合的な探究の時間の全校発表会が行われました。

 本校探究アドバイザーの金沢大学 中野正俊様、森本商店街振興会会長の的場昭浩様、いしかわ特別支援学校の中川俊美教頭先生をお迎えし、学年予選を突破した5チームが発表しました。

 この1年の探究の取り組みを振り返るオープニングでは多少機材トラブルもあり残念な部分もありましたが、3年生の皆さんは落ち着いて対応していました。今年度は「観光マップ」「食」「イベント」「ボランティア」という4つのジャンルからふるさと石川の活性化を目指して探究してきましたが、入り口は異なっても、5チーム中4チームが私たちの生活に一番身近な「食べる」という部分から活性化への糸口を見つけていたところは面白いところだったと思います。唯一「イベント」班が石川の温泉を探究していました。イベントで地域活性化といえば、高校生ならテーマパーク誘致やコンサート等の招致活動といったところに話が行くのかと想像していたら、「温泉」について熱く語ったので、(高校生も温泉に癒しを求めるのかなぁ…。もしかして毎日とても疲れているのかなぁ…。)と微笑ましくもあり、少し心配にもなりました(笑)。3年生の皆さんには、今日のアンケート結果をもとに、さらに探究を深めていくことになりますが、準備から進行、片付けまで3年生全員で協力して作り上げた今日の発表会、本当にお疲れさまでした。

 1・2年生の皆さんはこの後3年生の今年度の発表を引き継いで、向陽生として地域のために何ができるかを考えていくことになります。「食べる」は確かに身近で取り組みやすく対応策も浮かびやすいテーマですが、我々のふるさとの魅力はまだまだ沢山あります。高校生の今だから発想できる柔らかで面白い課題探究を期待しています。

    

    

   

 

追伸

保健室の前のポスターに思わず足が止まりました。キャンペーン中とはいえ、サービスがすごいのです!修学旅行から帰ってきたら献血してこようかな。

花丸 教育ウィーク2日目!地域ボランティア清掃を行いました

 教育ウィーク2日目、向陽高校恒例の地域ボランティア清掃が行われました。

 1年生は校舎周りを、2年生は事前に湖陽町会と相談して湖陽緑道公園を、そして3年生は森本駅と森本商店街の清掃を行いました。特に3年生はいしかわ特支産業技術コースのビルクリーニング班の生徒さんたちと森本駅の窓を綺麗に磨いてきました。

 心配していた気温もそれほど高くならず、心地よい風が吹く中、どの学年もしっかりと清掃に励むことができました。

 

【1年生】

 

   

 

【2年生】

  

 

【3年生】

      

      

     

 

 いつもお世話になっている地元の皆さんに、少しでも恩返しができていれば嬉しいですね。

お知らせ 高校生らしい避難訓練

 「地震が発生しました…」

 「火事です、火事です…」

 訓練ですから予め決められた間隔で、落ち着いた声のアナウンスが流れます。

 訓練ですから生徒の皆さんも我先にと慌てたりすることなく集まってきます。

 訓練ができる日々でよかったと、心からそう思います。

 消防署の方の講評の中で、本校のすぐ近くを走っている全長26Kmの富樫・森本断層で、今後30年の間に地震が起きる確率は2~8%というお話がありました。3%を超えると高確率ということになるそうで、それは明日起きるかもしれないのだとも言われました。学校に来てあなた方と笑い合って過ごせていることを当たり前のことのようにしていましたが、そうではないのだなと思いました。

 だとしたら、向陽高校は高校生らしい避難訓練を重ねていこう。地震の時は、火災の時にはと、1回1回の訓練を大切にして、いざというとき、そんな日は無いに超したことはないのですが、もし起きたときには、自分を守り、近隣の小さな子供たちやお年寄りの避難を支えてあげてほしい。16歳、17歳、18歳は、そういうことができる年齢です。なぜならそれこそ今までに 何回も訓練してきているのと、人を助けることの出来る気力や体力、そしてコミュニケーション能力があるからです。若い人たちの手はどれだけあっても助かります。困難な状況の中で、周りの人たちのため一生懸命に動いている向陽生…そんなあなた方の姿を想像した午後でした。

 

   

王冠 スポーツの秋!校内バレーボール大会 優勝は???

31Hの皆さん!!総合優勝おめでとうございました。  

31Hは男子も女子も3位以内に入るという大健闘が実りましたね。今回の向陽高校独自ルールは最後の最後まで順位がわからずドキドキでしたが、全てのクラスの皆さんが歓声と嬌声が飛び交う中、一生懸命にボールを追いかけてつないでコートに打ち込む姿は、今日の空よりも爽快で楽しい1日となりました。

3年生の上級生が試合前に円陣を組んでチーム一丸となっていた姿がかっこよくて1年生の女子生徒たちもそのあとの試合で「円陣!エンジン!ブルルルル…」と盛り上がっている姿がとても可愛らしかったです。

やっぱり声って言葉って良いものですね。友達の名前を呼ぶ声、ファインプレーを讃えたりミスしたことを励ます言葉、コートの外で熱い檄を飛ばす担任の声…。仲間を思い励ましつながり喜びあう声や言葉って、本当に暖かくて気持ちのよいものだなぁと思いました。私たち一人一人の中にある声や言葉が、こんなに温かく柔らかく気持ちの良いものばかりだったなら、世の中にある色々な悲しい問題や事件は起きないんだろうに…。自分の中身が気持ちの良い言葉でいっぱいになるよう、まだまだ頑張りたいなぁと、皆さんを見ていて胸が熱くなった1日でした。

        

追伸:今日はもしかしたらどこかのタイミングで先生チームで出るかも…と思って、シャキッてジャージを用意して出勤していました。(笑笑)

 

 

言葉を持つ 言葉を育てる②

 前回の続きです。
 私は国語の教員なので、正しい言葉や美しい言葉を自分の中に持つ、育てるということに、少し拘りが強いように思います。

 でも、少しでも多くの言葉とその意味が自分の中に溜まっていくと、どんなお笑いにも心から笑える人間になります。言葉をあまり知らない時というのは、ちょうど字幕のない洋画を見ているような感じで、動きや表情でしか理解できず、周りの人たちの笑い方で笑いの質を判別して、コンマ何秒か遅れて笑うような感じになりますよね。日本語を蓄えないと、なんと母国語でも同じことが起こってしまいます。お笑い番組でリズムネタや動きネタは笑えるけど、言葉と言葉が掛かっているところが面白いネタでは笑えないということが起きたりします。日常の友達との会話もそうかもしれません。

 大いに笑って人生を過ごすためには、言葉を持つ、蓄える必要があります。そして、年齢に応じて場に応じて言葉を改めていかないといけなくなります。古典では敬語を勉強しますが、敬語を正しく使えている自信があると、社会に出てから堂々と営業や接客ができます。皆さんは今まさに言葉の貯蓄時代。周りの大人の良い言葉を沢山浴びて豊かな人になっていってくださいね。

 

                                 向陽高校の自販機ってすごい!

                                 これがあれば冬の寒さも待ち遠しい?

                                 

 

                                  

       

 

笑う 「言葉を持つ 言葉を育てる」

 前回の投稿から約ひと月空いてしまいました。

 「校長先生のブログは文が多くて読む気にならないよ。」

 なるほど!ブログというのは写真などのインパクトが大事で文は簡潔な方が良いのか…と、1990年代以降に生まれたデジタルネイティブの中でも、さらにスマホ登場と時を同じくして生まれたZ世代の皆さんのアドバイスに深くうなずかされました。

  ところが、悲しいかなバッチリ昭和世代の私は、字数制限があった昔々の携帯電話の時にも字数ギリギリまで文を打って送信しては満足していたものです。文章は詳しくたくさんかけた方が”はなまる”だった教育が、こんなところにも表れてしまうのですね…。怖い怖い…。

  閑話休題…(読み:かんわきゅうだい  意味:それはさておき)

 今日は2学期中間考査の二日目でした。昨日も、そして今日も試験と格闘する皆さんの様子を見ながら、一生懸命に考えてペンを走らせている美しい姿に、(頑張れ!頑張れ!)と心の中で声援を送っていました。

 以前も書きましたが、テストはテスト勉強をしている時以上に、テストを受けている真っ最中や、答案が帰ってきて間違えたところを見直している時に、グンと記憶に残ることがあります。まさに頭の中の知識のキャパを拡げている状態です。キャパ=キャパシティ(capacity)とは「収容能力、容量」のこと。「受け入れ、取り込む能力」のことです。高校時代まではこの能力が異常に高くて、特に大好きな分野のことはどれだけでもどこまででも記憶に残っていきます。毎日学校に来て、みんなで授業を受けて、テストのためにもう一度勉強をして…そんなことをしているうちに、あなた方の中に少しずつ様々な分野の知識や用語(言葉)がたまっていくのです。

  言葉が増えるということ。それは必ず皆さんの未来を豊かにします。とりわけ、正しい表現や美しい表現がわかったりできたりするようになると、世界が明るく開けて見えるようになります。高校時代までのキャパシティの広い時に、様々な分野の勉強をすることは、自分の適性を見つけると同時に、言葉の世界を広げて幸せな未来を作るのにも役に立っているのです。長くなってしまったので、このテーマについては「to be continued」としたいと思います。あと2日間のテスト。勉強とは自分づくりです。とにかく自分なりの精一杯で頑張っていきましょう!

                            

                                     <自分なりの精一杯で皆さんを毎朝迎えてくれています>  

お知らせ さぁ、一戦集中です!

 今週末から、いよいよ令和5年度の就職採用選考がスタートします。

 来春、石川県内の高校を卒業する予定で、就職を希望している高校生の求人倍率は3.79倍で、過去最高の数値となりました。多くの企業が高校生を採用したいと言ってくれています。

 昨日、本校で行われた就職試験受験者激励会では「仲間と共に合格を勝ち取りたい」という、生徒代表の力強い決意表明がありました。そして、その後の最終模擬面接では、練習の総仕上げとして、城北ライオンズクラブの皆様にこれまでの成果を見ていただきました。

 「一生懸命に書いた履歴書をしっかり見直して、自分の良いところをアピール出来るようにしておくとよい」

 「のこり3日間でも社会に何が起きているか、それをどう感じるか、ニュースをみておくと良い」

 「面接が終わって、椅子から立ち上がって帰っていくときに力が抜けてしまっている。最後まで良い意味で緊張感を持ってしっかり退出出来るといい」

 「ドアの開け閉めの時には、よそ見せずにドアの方を向いて開け閉めすると感じが良い」

など、残りの3日間で調えられそうな具体的なアドバイスを沢山いただきました。

 昨日の激励会でもお話ししましたが、受験はチーム戦。あなたの周りの皆さんが、あなたの頑張りを応援してくれています。さぁ、いよいよ本番です。一戦集中して、向陽生としてしっかりと頑張ってきてください。

お祝い 第54回向陽祭 楽しかったですね!!

 

    

  

令和5年度の「向陽祭」が終わりました。

3年生の模擬店は、どの品も本当に美味しく、お店の構えも凝っていて楽しいものでした。短い時間、限られた人数でよくここまで準備できたなぁと言う出来映えでした。汁物がこぼれないようにと急ごしらえで作ってくれたテイクアウトボックスもとても工夫されていて、お客様を思う気持ちにあふれていましたね。

2年生のお化け屋敷はとにかくクオリティが高くて、ものすごく怖かったです。怖がりな私と一緒に入ってくれた〇〇さんの怖がり方がまたプロ級で、怖さ5倍増でした。お隣のお部屋のゲームの進め方や、そのまたお隣の展示のしつらえなども、さすが2年生だなぁという素晴らしさでした。

1年生の活躍は見事当日に結晶しました!広い広い広い校舎を1年生だけで見事に文化祭のムードにしてくれました!ステージ横の大きなひまわりには思わず「ほぉ!」と声が出てジーンとしてしまいました。茶色の花はこのために必要だったのですね。先輩の活躍をより見応えのあるものにしてくれて本当にありがとうございました。

委員会や部活動での発表や展示も、どれも素晴らしいものばかりでした。日頃の皆さんの努力と情熱のこもったステージや作品たちでした。ひまわりカレーも間違いのない美味しさで大人気でした。

今年度の向陽祭のオープニングでは、いしかわ特別支援学校高等部の皆さんに参加していただきました。10月28日に県立音楽堂で行われる「きらめくステージ ~障害のある人もない人もともに~」において,本校の軽音部といしかわ特支の和太鼓部がセッションをするので、そのプログラムを披露してくれました。迫力ある和太鼓の音にしんと耳を傾け、軽音部とのセッションでは皆で手拍子。ダンスにも飛び入り参加する3年生がいて、良い意味で「ごちゃまぜ」感のある素敵な時間を一緒に過ごすことができましたね。 

    

 

 『インクルーシブに彩を 合同文化祭』 ・・・ 今年度のテーマは向陽高校の今と未来を見事に表してくれた、本当に素敵なテーマです。自分を大事に思うのと同じくらいに友達やまわりの人たちのことを大切にしたいと思うことができれば、そして本当にそのように行動できれば、世の中の争いやいさかいはなくなるのだろうと思います。そういう意味では献血に協力してくれた16歳以上の皆さんも、本当にありがとうございました。また、後片付けで支えてくれた先生方や学務員の皆さんにも心から感謝です。

小運動会の挨拶でもお話ししたのですが、皆さんは、青春 アオハル 真っ只中。今しかないこの時を、友達と笑い合う時間を、心から楽しめた第54回向陽祭・・・。そんな二日間を自分たちで創り上げた皆さんに拍手です!

    

 

 

 

 

音楽 2学期が始まりました!

暑い暑い暑い夏休みが終わりました。今年は本当に暑い日が続きましたね。

皆さんは良い夏休みを過ごすことができましたか?

さて、2学期初日の今日は、グッドマナーキャンペーン月間のスタートでもあったので、朝はバドミントン部の皆さんと、森本駅で「おはようございまーす!」と、利用者に爽やかな挨拶を投げかけるという素敵な時間から始まりました。城北ライオンズクラブの方々と、石川特別支援学校高等部の生徒会役員の皆さんも一緒でした。

新任式では3名の新しい先生をお迎えし、始業式では仙台育英高校の須江航監督の講演会でお聞きしてきた『人生を 1° 変える』というお話しをしました。皆さんにとっての「1°」はどんな行動でしょうね。

その後の臨時3年学年集会では、学年主任から「この仲間で過ごせる1日1日、1時間1時間を大切にしよう」と、胸が熱くなる言葉があり、その後行われたテストにも真剣に臨む姿が見られました。

さぁ、来週は向陽祭が控えています。今学期も、皆さんで充実した楽しい時間を創り上げていきましょう!

 

    

 

イベント 7月20日の記事より

 7月20日(木)、1学期が終了しました。皆さんに大きな事故なくこの日を迎えられたことをまずは喜びたいと思います。

 今朝、新聞に目を通していたとき、「健常者優位の読書文化に一石」という記事が目に飛び込んできました。昨夜からニュースでも見ていた市川沙央さんの芥川賞受賞に関する記事でした。

 「重度障害者の受賞者も作品もあまりなかった。今回、初だと書かれるんでしょうが、どうしてそれが2023年にもなって初めてなのか、みんなに考えてもらいたい。」

 市川さんが昨日のインタビューの最後に話したことです。気管に開けた穴を手でふさぎながら、一言一言力を込めて話していました。この言葉は私の中に重く沈んでいきました。実を言うと、今日の終業式の挨拶で触れようか、ギリギリまで悩んでいたほどです。

 受賞作「ハンチバック」(=背骨が曲がった人という意味)の主人公は、市川さんと同じ難病を患う重度障害者です。そのために、読書姿勢を保つこと、ページをめくること、本屋に自由に買い求めに行くことができません。紙の本が読める健常者を標準にした読書文化の特権性の存在とその不条理を訴えます。

 市川さんがこのことを書いてくれていなければ、私は、さらに数年間このことに気づかないまま生きていたと思います。バリアフリーはもう耳慣れた日常語になりましたが、市川さんが「読書バリアフリー」が世の中に広まっていくことを切望してこの本を書いたように、他にもまだまだある「〇〇バリアフリー」に気づいて推し進めていかなければならないのだと痛感しました。6月にいしかわ特支の先生方に教えていただいたことと通ずるものがありました。

 この夏休み、読みたい、そして考えたい本が1冊増えました。40日間は本当にあっという間だと思います。生徒の皆さんも色々なものに触れて考えて、心豊かな人になってくださいね。

 

鉛筆 期末試験終了 ここからどうする?

 1学期の期末試験が終わりました。皆さん、最善を尽くすことはできましたか?

 試験が終わった後の開放感は本当に気持ちの良いものです。ここ数日間、テレビもゲームも我慢して寝る時間も惜しんで頑張ってきた人には尚更です。しかもこの後に待っているのは約40日間の夏休みです。どうしたって心が浮き立ってきてしまいますよね。

 さあ、皆さんならここからどうしますか?普通の人は、まず今日ぐらいは羽目を外して、普段ならする勉強(予習かな?)も今日だけはお休みにして、テストのために我慢していたことを思い切りするでしょう。では普通ではない人はどうするでしょう?恐らくルーティンということを大切に考えているその人は、今日みたいな日でも、ほんの少し机に向かって勉強をするでしょう。もしかしたら、この後の夏休みも含めた勉強の計画を立てる日にするかもしれません。人が休んでいるときにも歩みを止めることなく少しだけでも進んでおく・・・昔、そんな童話を読みましたよね?

 人がしないことをする、人よりも少し多くする、そんなことの積み重ねが、自分の中の「自信」をつくっていきます。「自信」とは、ここぞという時に自分の底力を信じることが出来る気持ちです。

 期末試験終了・・・さぁ、皆さんはここからどうする? 

 

  

  夏の花々が登校を迎えてくれています。向日葵も次々咲き始めています。明るく元気な気持ちをもらえますね。

グループ 「特別だけど特別じゃない」

 6月26日(月)の4限目、いしかわ特別支援学校の生徒さん達がスクールバスに乗って本校にやってきました。

 3年生のニュースポーツの授業で、特支の皆さんと「キンボール」というスポーツについて学び、楽しんでいるからです。1986年にカナダの体育教師が考案したこのスポーツは、直径122cmのボールを使用し、その名前の由来の通り「運動感覚」をけっこう試される面白いスポーツです。

 ピンク、グレー、ブラックの3チーム(1チーム4人 交代要員は各チーム8人まで)で競い、3人が支え持つ大玉を打つヒッターは必ず大きな声で「オムニキン!〇〇〇!!」と相手チームのいずれかの色を言います。言われたチームは大玉が床に落ちる前にしっかりホールドしなくてはいけないのですが、面白いのは、しっかりホールドしても点数は入らず、ホールドが失敗したときに自チーム以外の2チームに点数が入るというのです。

 細かいルールは他にもいろいろありますが、この授業では、いしかわ特支vs向陽ではなく、両校が入り交じったチームで作戦を一緒に考えながら楽しんでいました。「オムニキン」の「オムニ」は英語のomnipresentから来ていて「全ての」という意味らしいのですが、全ての生徒が笑顔で大玉を追いかけて楽しんでいました

 

 6月27日(火)の6限目には、いしかわ特別支援学校の地域支援室から4人の先生方が来て下さり、「障害者理解のための特別授業」をして下さいました。

 4名の先生方はこの日のために何度も向陽を訪れて下さっていて、授業や事前アンケートを見ながら、向陽生の思いを汲みながらお話しして下さいました。あいにく異常に暑い日となり、何台もの扇風機と飲み物を持ち込み、前後左右をかなり広くとりながらお話しを聞きました。湿度も高かったため、お話ししてくれていた先生方も、つらかったろうなと思いました。

 でも講演後、いしかわ特支の先生方は、皆さんが顔を上げてうなずいたり首をかしげたりと、反応しながらしっかり聞いてくれて、とても嬉しかったと話して下さいました。私も多くの皆さんが頑張って聞いてくれている姿を見ながら、そして最後の3人の感想にも感動しながら、とても暑かったのにさわやかな気持ちになっていました。

 「特別だけど特別じゃない」・・・いしかわ特支の川井先生、金井先生のお話を聞きながら、私の頭の中にはずっとそんな言葉がぐるぐるしていました。障害という人と違うところがあり、見え方や聞こえ方、感じ方やとらえ方が違う。違うが故にしんどい、苦しい(或いはそうなるであろうと想定される)ところには、特別な支援や配慮が必要です。そうした先回りの支援や配慮は、障害を特別なものでなくしていきます(金井先生は、軽くしたり見えにくくしたり・すると仰ってましたよね)。

 障害が特別なものでは、なくなると「あなたも私も同じだね」となって、一緒に笑うことが多くなります。そうすると、私がしてあげられることよりも、相手からもらっているものの方が実は多いのかもしれないことに気づきます。そして「してあげたい」は「したい」に変わっていきます。

 おそらく、ニュースポーツの3年生たちは、何度も交流してきた中でそんなことを既に感じているように思います。先輩達の思いと行動を1・2年生もしっかりと受け継いでいって下さいね。

 

        

         

 

 

未来をつくるということ

 先週末はアーチェリー部と女子バドミントン部の北信越大会に加えて、森本駅前では学校合同コンサートが行われ、我が校の軽音学部がトップバッターで出演しました。

 北信越大会という大舞台で自己記録を更新したきらりさんや、地域の方々の前で堂々とさわやかな歌声と息の合った演奏を届けたきらりさんがいた一方で、準優勝という苦杯を舐めることになった涙きらりさんたちもいました。

 北信越大会の2位ですから立派なタイトルなのですが、優勝を目前にしての2位には、そこにたどり着いた者にしかわからない悔しさ、無念さがあったことと思います。アーチェリー部も女子バドミントン部も8月のインターハイに向けて、また頑張ってほしいと思います。

 さて、今週はどの学年も「人生を考える・自分と向き合う」週ですね。3年生の皆さんは就職模擬面接や進学オリエンテーションが、2年生の皆さんは2日間のインターンシップ、そして1年生の皆さんも学校訪問やジョブカフェでのお勉強です。人からのアドバイスやお話、かけてもらえる声に耳はもちろん、気持ちも傾けて、自分をどう磨いていこうかしっかりと考えてくださいね。

 体験を通して考えた一つ一つが、あなたの未来を定めていきます。喜ばしい未来にたどり着くのは、今日の自分です。「今」を大切に、一歩一歩着実に努力を積み重ねていきましょう。


 

学校 松のお引っ越しです

 校門から入ってきたときのこの風景・・・。当たり前のように毎日通り過ぎてきましたが、本日の放課後から植木のお引っ越し作業が始まります。立派な松が7本と桜(ソメイヨシノ)に梅の木。ツツジもあって、こうしてみるとなかなか素敵な築山(つきやま)でした。

 昔、私が担任をしていた頃はここでよく卒業アルバムに載せる3年生の集合写真を撮っていました。一昨日、急きょ写真屋さんに来ていただいて、今年の3年生も最後の築山をバックに写真を撮りました。新しい学校のお引っ越しに向けて、我々もなじんだ風景の一つ一つとさよならしていくことになるのですね。

 ところで、向陽高校には松の木が大変多く、学校にありがちな桜の木は数本しかありません。なんとなく雄々しい感じがする学校です。松の花言葉を調べてみました。縁起の良い樹木ですからポジティブな意味ばかりと思ったのですが、驚くことに「同情」「哀れみ」といった意味がありました。これはどうも西洋の伝承に基づく意味合いのようです。日本ではやはり、「不老長寿」「永遠の若さ」に始まり、「勇敢」「向上心」というものまであって、嬉しくなりました。

 向上心をもって勇敢に突き進む向陽生を応援してくれている木だったのです。7本の松はそれぞれに色々な場所に移し替えられることになりますが、これまで通り、私たちを見守ってくれることでしょうね。

 

生徒玄関から                         自転車小屋側から

 

 

                     

 

 

 

 

 

 

 

桜の木です                     梅の木(と思われる)木には実もなって・・・

    

  

    この通りの姿の築山は見られないかもしれませんが、

    ちょっとだけ足を止めて、お引っ越しがうまくいく

    ように応援してあげて下さいね。

 

王冠 素晴らしきかな 向陽生!

高校総体、高校総文はまだ続いていますが、向陽生の頑張りには胸が震える日が続いています。

総体の方では、0-25という試合を歯を食いしばって必死に戦い抜いた向陽生がいます。フルセットの末、公式戦初勝利を収めた向陽生がいます。想像できないプレッシャーを背負いながら伝統の35連覇を成し遂げた向陽生もいます。次のステージに進むことは出来なかったけれど、仲間と心を一つにして得点を重ねた向陽生もいます。

総文の方も、この日のために創り上げた作品が金沢21世紀美術館に飾られ、本当に見事な作品群になっていました。入選した人もいましたね。放課後、練習の成果をステージの上で発揮し伸びやかな声を観客席に届けてくれた向陽生もいます。

12日の表彰伝達では3位までに入賞した仲間が表彰されますが、私的には、応援の人たちも含めて全員を表彰したい気持ちでいっぱいです。向陽生らしく正々堂々と最後まで頑張り抜いた皆さんに拍手です!本当によく頑張りました!!

明日も試合が続く皆さんはもう一踏ん張りです。向陽生として誇らかに戦い抜いて下さいね。

音楽 高校総体・総文が始まります!

いよいよ今週末から高校総体・総文が始まります。

壮行会の時にもお話ししましたが、今の3年生は中3のとき、ようやく登校できたと思ったら、いきなり総合体育大会が中止となり、大変悔しい思いをした皆さんです。あれから3年が経ち、ようやく観客等も普通に入場できる本来の大会のかたちでプレーをすることができるようになりました。まずは大会が普通に開催できることに感謝したいと思います。 

試合にあっては、戦うのは、相手である前に、「弱い気持ちになりそうな自分」です。自分を鼓舞するため、そして仲間を励ますために、元気な声を出すように心がけましょう。つらくなったり怖くなったりすると声が出なくなる経験は誰もがしていることと思います。そんなときこそ声を出すことで、肺の中に新しい空気を送りましょう。そして落ち着いて、友達とプレー出来ている時間を少しでも長く楽しみましょう。皆さんが、最後の最後まで向陽生として堂々と明るく元気にプレーしてくれることを願っています。

コンクールに出演・出品する皆さんには、評価がつきものですよね。点数ではっきりと現れるスポーツと違って、客観性がない分モヤモヤすることもあると思います。評価した方の一つの見方でしかないと言ってしまえばそれまでですが、多くの演技・演奏や作品がある中での、今の自分(たち)の位置や課題がわかるという経験は、とてもすごいことだと思います。自分は常に前に向かって進化しています。今の評価を未来の自分(たち)のステージや作品に活かしてください。

応援組のお友達は、ぜひ近くの体育館に足を運んで大きな声で友達を元気にしてあげてください。あるいは21世紀美術館などに足を運んで、友達の作品を探してみてくださいね。

中学・高校の部活動というのは今しか出来ないことの一つです。みんなで総体・総文を満喫しましょう!

鉛筆 自分を知るということ

今日からテストが始まりました。テスト期間は、実に色んな自分が見えてきます。

 

1週間前 (今度こそは計画的に全部の範囲をしっかり勉強するぞ!)

1日前  (ああぁぁぁもう時間がない。どうしよう。何しとけばいいげんろ)

解答中  (あれ?意外に解けるかも)(ここが大事やったんやぁ)(終わった。赤点や・・・)

終了後  (終了!後は野となれ山となれ!)(できんだなぁ。次は絶対勉強しよう)

返却時  (思ったより点数あってよかった)(先生の説明で今わかった。)

 

テストは自分を映す鏡のようなもの。高校生の自分が第一に取り組まなくてはいけない「勉強」というものとどう向き合うか、どう向き合っているかを時々検証するのがテストです。

高校時代の私は数学が苦手で、恥ずかしながらいつも赤点ギリギリを低空飛行していました。だから今もあの頃勉強したはずの公式などはさっぱりわかりません。数学的思考も極めて弱いと感じます。でもテスト前に数学の勉強から逃げずに、わからない自分と向き合ったことだけは自分の中にしっかりと残っていて、今の自分を支えてくれています。できなくてもやってみる、わからなくても考えてみる、知らなかったら調べてみる・・・そんな風に思えるようになったのは、案外と数学のおかげかもしれません。

皆さんも一生懸命勉強したのに問題が解けなかった自分にがっくりすることもあるでしょうが、その悔しさは勉強した人しか味わえないもの。このテスト期間を通して色んな自分が見えると思います。弱っちい自分もいるでしょうし、情けない自分もいるでしょう。でも、弱くて情けない自分を認めることから逃げずに、次の自分をどう作るかを考えていきましょう。残り3日間、ファイトです!!!

イベント その手を誰のために…

神様がたった一度だけ

この腕を動かして下さるとしたら

母の肩をたたかせてもらおう

 

風に揺れるぺんぺん草の

実を見ていたら 

 そんな日が本当に

来るような気がした

    

星野富弘さんの詩です。中学校の体育の 先生になったばかりの6月、星野さんは、クラブ活動の指導中の事故で頚髄を損傷し、手足が全く動かない寝たきりの状態になります。絶望の淵にあった星野さんが、口に筆をくわえて文や草花などの絵を描き始めたのは事故から2年後。この詩は、それからさらに5年たってから書かれたもので、ぺんぺん草の絵とともに詩画集に収められました。もう動かないとわかっている両腕が、もしもたった一度だけ動かせるとしたら、ずっと笑顔で自分のそばにいてくれて世話をしてくれるお母さんの肩を叩いて疲れをとってあげたい…星野さんの思いが胸に迫ってきます。

 

  

 

 

  

ところで、毎朝色とりどりのビオラが元気よく皆さんの登校を出迎えてくれていますよね。朝一番のごちそう(お水)をたっぷり貰った花たちは、本当に毎朝シャキーンと背筋を伸ばして、笑ってくれているかのように華やかに迎えてくれます。『らんまん』の万太郎ではないけれど、思わず話しかけたくなる愛らしさです。顔を近づけてよく見ると、水滴が残っていてキラキラと本当に美しいです。はて、このたっぷりのごちそうを花たちに毎朝与えている人は一体誰なのでしょう…???

 

自由にうごかせる私の両腕を、私は今日も自分のためだけにしか使っていないのではないだろうか…。誰かのためにというと少し大仰で気恥ずかしくなりますが、能登の地震のこともあったせいか、誰かの笑顔につながることのために使える人になりたいと、殊更にそう思うのでした。あなたのその手は誰のために…。

 

追伸1 ごちそうを与えている人が分かった人は校長室まで。

追伸2 GW前に借りた本は今3冊目。映画を2本も見たら中々進みませんでした(笑)

キラキラ ゴールデンウィーク、どのように過ごしますか?

 ゴールデンウィーク、始まっていますね。特に明日からは5連休!どのように過ごすか、皆さんはもう決まっていますか?

 私はタスクメモを作って、できたことをチェックしていくのが好きな人なのですが、ちょっと長いお休みの前となると、「しなくてはいけないこと」に「したいこと」も加わるので、タスクが山ほどになってしまいます(笑)因みに明日からの5連休で「しなくてはいけないこと」は、▢校長室の書類を整理する ▢家の水回りの掃除をする ▢部屋を片づける ▢5/8~の週のお仕事の準備をする などがあります。

 そして、「したいこと」は、▢大会等の応援に行く(4/29、30はバドミントン部やアーチェリー部の皆さんの試合の様子を見に行くことができました!!) ▢ゆっくり好きな本を読む(下方に図書室で借りた本あり!) ▢映画を見る(『劇場版TOKYO MER』にしようか、『銀河鉄道の父』か、それとも『RRR』か…) ▢ドライブにでかける ▢友達と会って美味しいものを食べる ▢朝寝坊をする(笑) …等々です。

 私は自分に甘い人間なので、高校生だった時もそして十分に大人になった今でも、下手をすると「したいこと」ばかりをして過ごしてしまいます。明日から5日間も時間があると(とりあえず最初の1日くらいはいいだろう…)と自分を甘やかしてしまい、気づくと最終日。すると今度は(今更もう悪あがきしても仕方ないだろう)と嫌な開き直り方をしてしまい、まったく手に負えません。そんな風に過ごすとせっかく楽しんだはずのお休みも、自分のダメダメさが鼻についてちょっと嫌な気持ちになってしまいます。

 そこで私が編み出した方法が、毎日2:8くらいで「しなくてはいけないこと」もするというものです。毎日少しでいいので「しなくてはいけない」と思っていたことも片付くと、ちょっとでも頑張れたことが気持ちいいのと、少なくとも休みが終わったときに(また何もしなかった~)とはならずにすむので、かなり良い気分で休み明けを迎えられるのです。5日間の中で0:10の日と10:0の日を作るという、普通の人ができる方法が自分にはなかなかうまくできないので、苦肉の策ですがそうやってこの5日間も過ごそうと思っています。

…と言いながら、実は今も「したいこと」(=ブログを綴ること)を優先してしまいました(笑)。

 皆さんは、まずはけがや病気なく元気に過ごしてください。(特に部活動に頑張る皆さんは無理してけがをしないように注意です!)そして、休み明けには「『しなくてはいけないこと』も少しできたよ~」と、ぜひ報告し合いましょうね。

 

お祝い 初つぶやきです

4月10日の始業式・入学式から2週間余りが過ぎ、4月がもう終わろうとしています。生徒の皆さんは新しい環境に少しずつ少しずつ慣れてきた頃でしょうか?私もようやく日々のリズムに慣れてきて、この「初つぶやき」に到達することができました。気がつくとあっという間に過ぎてしまう大切な毎日の「キラリ」としたものを、できるだけ心に繋ぎとめることができれば…そんな思いで綴っていきたいと思います。 

ということで、記念すべき「初つぶやき」の、輝かしき「初キラリ」さんは…!

昨日18時半ころ…校長室のドアがノックされました。いつもは開放してあるのですが、昨日は午後から出張に出かけて17時過ぎに戻ったので、扉は閉まったままでした。「はぁい」と返事をして扉を開けると、そこには部を終えたばかりのサッカー部員達がいました。そして「校長先生!練習試合の日が決まったのでお知らせに来ました!」と元気に報告してくれたのです。先日練習を見に行った時の言葉を覚えていてくれて、ちゃんとお誘いに来てもらえたのでした。あまりにも嬉しくて、彼らを見送った後は一人お部屋でニヤニヤ…心なしかお仕事も捗(はかど)りました。

先輩・後輩が声をかけ合って部活動に汗を流す姿も見事な「キラリ」なのですが、応援してくれる人の想いに応えようとしてくれたその気持ちと行動はまさしく「キラリ」さんだなぁと思ったのでした。

まだまだあちこちに沢山の「キラリ」さんたちがいるこの向陽高校。次はだれがノックしてくれるかな…?(笑)