2025年1月の記事一覧
STEAM等の教科横断的な授業 15H編
1月30日(木)7限 総合的な探究の時間 15Hでは「数学×地歴」の教科横断型授業を行いました。
タイトルは「TM15」です。TMはタイムマシーンの略です。
日本はPISAの数学リテラシーが第5位になるほど、世界的に見ると
比較的数学が得意な国です。
ではなぜ日本は比較的数学が得意なのでしょうか?そのルーツを
探るためにタイムスリップしました。
-------------------------------------------------------------------------------------------
時は江戸 皆さんは関 孝和(せき たかかず)のことはご存じ
でしょうか?
江戸時代の数学(和算)は日本独自の数学で世界最高レベルでした。
その中で関孝和は筆算を使って円周率を小数第11位まで計算した天才
でした。
ここで数学の先生から問題です。実際に和算に挑戦してみましょう。
班で力を合わせて解くことができました。ここで新たな疑問が…
ではなぜ江戸の数学は世界最高レベルだったのでしょうか?
もっと昔にタイムスリップしてみましょう。
----------------------------------------------------------------------------------------------
時は縄文、場所は三内丸山遺跡です。有名な掘立柱建物ですね。
縄文時代の人はこの掘立柱建物を作るために縄文尺というものを使っ
ていました。下の図は上から見た図です。
「縄文時代の人々はどうやって柱と柱の間の直角を割り出して
いたのでしょう?」素朴な疑問が浮かんできます。縄文尺を利用
して直角を割り出してみよう。班でいろいろ実験してみました。
直角の鍵はどうやら、三平方の定理のようです。
この時代から日本でも3:4:5の図形が直角などの事実が知られて
いたんですね。日本の数学のルーツをたどることができる1時間でした。
STEAM等の教科横断的な授業 13H編
1月30日(木)7限 総合的な探究の時間 13Hでは「体育×英語」の教科横断型授業を行いました。
タイトルは「No English No Futsal」です。
タイトルからわかる通り、1時間英語だけでフットサルを行いま
した。日本語を話すとイエローカードです。
英語の先生はもちろん、体育の先生も頑張って英語で表現をしま
した。チーム名や得点の記入も英語です。
特別ゲストとしてALTの先生にも参加してもらいました。
英語のみという空間は、本当に海外に行ったかのような体験をす
ることができました。
STEAM等の教科横断的な授業 14H編
1月30日(木)7限総合的な探究の時間 14Hでは「理科×数学」の教科横断型の授業を行いました。タイトルは「世にも奇妙な自然界に潜む数学」です。
理科って何の役に立つの?
「快適に過ごすことができて、怖いと感じるものが少なくなる!」
身近な例で理科の良さを改めて実感しました。
例. 茶色の食べ物はおいしいの?⇒科学的な根拠がある
数学って何の役に立つの?身の回りの製品ほとんどすべてに理科
を通して関わっている。さらに、「思考スキルが身につく」
例. 評価する 多面的にみる 比較する 具体化する など
今回は、世にも奇妙な自然界に潜む数学ということで理科と数学
が密接に絡みついている2つの例の紹介です。
まずは「フィボナッチ数列」
連続する2項を足すと次の項になっている数列です。
このフィボナッチ数は自然界で、よく現れます。
例.ひまわりの種の並び、芽の生え方など
不思議ですね。生物たちは計算してるわけではないのに…
実は、生物たちの目的である、次世代に命をつなぐために、
フィボナッチ数は合理的なのです。賢いですね~。
長い前振りは終わり、ここからが本題です。
蜂の巣のように六角形が連なっている構造を「ハニカム構造」と
いいます。サッカーゴールや飛行機の翼、クッションなどに使わ
れています。
六角形の何が良いのでしょうか?
蜂の気持ちになって、数学的に考えてみました。
実際にいろいろな図形を合わせて考えてみます。
具体的に様々な計算をしている班もありました。
ホワイトボードに数学的な根拠を書き込み、クラスで発表
どの班も数学的な根拠を持って六角形のすばらしさを語ることが
できました。
以下生徒の感想(抜粋)です。
・自然のものに数学が関わっていたのがびっくりした。ひまわりの種はいままできれいだなとしか思わなかったけれど、そんな秘密があったなんて知らなかった。
・六角形の机で六角形について語ることができました!六角形の特徴を知れた
・班の人と話しながらなんで六角形が一番良いのかたくさんアイデアが出せて楽しかったです!自分たちが考えていた理由以外にもいろんな理由があって驚きました。数Aで習ったことも出てきて繋がりがあって面白かったです!
・この授業で、一つの科目で見るよりも色んな科目で見ると視野が広がるとわかった。
STEAM等の教科横断的な授業 12H編
1月30日(木)7限 総合的な探究の時間 12Hでは「数学×国語」の教科横断型の授業を行いました。
タイトルは「寺子屋で〇〇」です。
寺子屋とは江戸時代に普及した、庶民の子どもに読み・
書き・そろばんを教えた教育機関で、当時の日本の成年
男子の識字率は世界トップクラス。「寺子屋で学ぼう!」
昔の言葉で書かれた文の読解を行いました。
読解すると実は数学の問題
「昔の人も連立方程式を使ってたの?」
実は江戸時代は中国数学から独自の発展を遂げた和算
が学ばれていました。今回は和算の一つ鶴亀算に挑戦
国語の得意な人が読解をし、数学の得意な人が計算する
など班で連携をして、様々な問題を解決することができ
ました。
寺子屋で〇〇の〇〇とは何だったでしょうか?
12Hの皆さんは楽しみながら、古典を学ぶ意義と数学の
ルーツに迫ることができました。
STEAM等の教科横断的な授業 16H編
1月27日(月)5限 総合的な探究の時間 16Hでは「国語×化学」の教科横断型の授業を行いました。
タイトルは「青色界隈」
まずは李白の漢詩 七言絶句の読み取りから!
その漢詩から読み取れる風景を班で描きました。
葛飾北斎も漢詩から風景を描いていたんですね。
その葛飾北斎の滝に纏わる作品の共通点を皆で探りました。
どうやら青にこだわって描きわけているそうです。
ここからは化学の話です。
葛飾北斎 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏の青色に注目すると
2種類(インディゴとプルシアンブルー)の青を使い分けている
そうです。色が違うだけでなく、化合物としての性質が大きくこ
となります。
実際にプルシアンブルーを作ってみました。
ここで本日の問いです。フェルメール「首飾りの真珠の少女」
のターバンの青はどの青でしょうか?
化合物の性質を考えながら、班でファシリテーターを中心に話し
合いました。
さて何色だったでしょうか?結果は16Hの生徒のみぞ知る・・・
以下生徒の感想(抜粋)です。
・色を化学的に考えたりしたことなかったから面白かった。
・国語と化学って何にも繋がりが無いように思っていたけど普段自分が気づいていないだけで他にも沢山つながっていることがあるんだろうなと考えが変わりました。実験で黄色と黄色を混ぜているのに青になるのがすごく面白かったです。ターバンの色を話し合ったり発表を聞いていろんな視点での考えがあって、どこを一番重要視するかで意見が違って興味深かったです。
・言葉による伝わりやすい特徴とともに抽象的な表現が科学的根拠によって、より具体的になっており、お互いの特徴が出ていたと思う。
・国語と化学はなんも繋がりがないからどんな授業になるのかと思ってたけど、この2つの授業を組み合わせるからこそできた考え方があって面白かった。
このような授業を今週から来週にかけて1年生全クラスで行っていきます。お楽しみに!!!
ファシリテーション講座
1月9日(木), 10日(金)に1年生各クラス2時間 株式会社シェヘラザードの 坂本 祐央子 さんにファシリテーション講座を行ってもらいました。
ファシリテーションとは「集団による知的総合作用を促す働き」のことで、正解のない問いを考える上で必要な能力は「リーダーシップ」や「マネジメント」よりも「ファシリテーション」であると言えるでしょう。そのファシリテーションを行う人のことを「ファシリテーター」といいます。ファシリテーターに求められていることは①中立な立場で②チームのプロセスを管理し③チームワークを引き出し④チームの成果が最大になるように支援することです。
今回重点的に学んだことは、話し合いを行う前に行う「場のデザイン」に関してです。
①目的 ②目標 ③やり方・スケジュール ④役割 ⑤ルール・方針 をしっかり決めることが重要だと知りました。
また、話し合いにおいて、深く聞き出す言葉も教えてもらいました。例 ~というと
最後に実際に模擬会議を行いました。
どの班もファシリテーターを中心に活発な会議ができていました。
明倫生の隠れた能力に驚かせれる2日間になりました。
今後はこのファシリテーション研修を通年行事として4月に行っていきたいと思っています。
以下生徒の感想(抜粋)です。
・会議などでの話し合いを円滑に進められるテクニックがわかって良かった
・意見を考えることは簡単でも、それを人に伝えたりまとめることが難しいと感じた。全員が意見を出しやすいようにルールを設けるのが有効だと感じた。
・最初に色々聞いているときに、何か意見はありますか?という質問はだめだというのに驚きました。でもその理由も確かに納得で、それを理解したおかげで2対2で話すときにかなりスムーズに話すことができたし、その後の会議のときでも集中して色々と意見を出すことができました。この能力は社会に出てきたときなどにもかなり重要になってくると思うので、もっと勉強してみたいと思いました。
◇12月、1月の行事予定はこちら
◇令和7年度年間行事計画はこちらをご確認ください。(年度当初の計画のため、毎月の予定でご確認ください。)
2027年に石川県で全国高等学校総合文化祭が開催されます。
◇「不登校児童生徒の保護者のための支援ガイド」について
石川県教育委員会作成のガイドブックです、次のリンクからご覧ください。 https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kyoiku/gakkou/documents/r06shiengaido.pdf