教職員ブログ

2023年7月の記事一覧

【教職員リレーブログ】「高校時代の夏の思い出」

まずは、「あなたを元気づけてくれる音楽があれば、教えてください!」の質問に対する答です。ハウンドドック ff(フォルテシモ) ボーカル大友康平さんの力強い歌声と歌詞に込められた熱い想いに勇気づけられます。

「高校時代の夏の思い出」

現在高校教師をしていることもあることからか、高校時代の夏の思い出といえば文化祭が真っ先に浮かんできます。高校1年、2年のときに衝撃を受けた「3年生有志の劇」が圧巻でした。その年に社会で起きた出来事を全部盛りにした内容で、涙あり、笑いあり、感動ありの劇でした。一番すごいなと思ったことは、誰も手を抜かないことでした。何もかも全力投球、全力疾走なのです。このパワーに下級生は誰もが圧倒されっぱなしだったと思います。自分たちが3年生になったら、この有志の一員となって下級生を圧倒したい。と強く思ったことを覚えています。

 3年の夏になり、文化祭の準備も後半に入ってだんだん熱を帯びてくるのが目に見えるようになってきます。「時間が足りない」と強く思った同級生で生徒会長をやっていた友人のエピソードをここに紹介しておきます。時間が足りないと思っていた友人は夜、有志劇に使う衣装を同級生の家をまわって調達していました。その時突然のスコールに襲われ公園の屋根のある場所で雨宿りをしていました。疲れもピークを迎えていた彼はついうとうとしてしまい遂には眠りに落ちてしまいます。はっと気が付いた時には真夜中になっていました。しかたなく公園で野宿をすることを決意しました。幸い衣装がたくさんあったのでそれを着て夜の寒さをしのぐことはできました。ほどなく、赤色灯をまわして近づく車がありました。うとうとしかけていた彼はパトカーが近づいてくるのを認識し「ああ、これで家に帰れる」と思いました。衣装にくるまって公園で野宿する不審者に警察は職務質問をしてきました。友人はこれこれこういう経緯で今ここで野宿しています。と説明したところ警察の方は「事情は分かりました。では、頑張ってください」とパトカーに乗って立ち去ってしまったのです。保護されてパトカーで家に帰れると思った友人の目算は見事にはずれてしまったのです。

 そして文化祭当日を迎えました。有志の劇がはじまりました。誰もが全力で与えられた役柄を演じきっていました。伝統はこの年もしっかり次の世代へ受け継がれることになりました。明倫高校の文化祭の伝統とはいかなるものなのでしょう。受け継がれていることは何なのでしょうか。みなさん考えてみてください。

 さて、つぎの方への質問ですが「ご自分の高校時代の文化祭の思い出があれば教えてください」です。