運動会を見に来たら、我が子の姿を撮影し、残して置きたいというのが親心ですよね。
某PTA役員の方が運動会前日に、お子さんとプログラムを見ながら、撮影するからこの種目の時はグラウンドのどの辺りにいるのかと尋ねたところ、お子さんから返ってきた返事は、
「僕個人の撮影なんていいから、皆んなを全体を撮影して欲しい、だって皆んなで作り上げる運動会なんだから」
というものだったそうです。
いつの間にか、子供が親離れしてて、なかなか子離れ出来ないのが親の方というエピソードですね。
先日某高校の吹奏楽部の定期演奏会におじゃましてきました。
根上中の卒業生も多数おり、みんな元気いっぱいに演奏していました。
その中には、根中ではじめて楽器に接し、その魅力に取りつかれ、吹奏楽を続けるために某高校に入学したという生徒がいます。中学時代に某高校の定期演奏会を鑑賞して以来、絶対に自分もそこで演奏したいという目標を持ち、勉強をがんばって入学したとのこと。
その生徒の顔は演奏中まぶしいくらい輝いていました。
吹奏楽部に限らず、どんな部活でも、また勉強でも、目標とするものを見つけてそれに向かって努力する。
それはとても素晴らしいことです。
大人になっても目標が決まらず、やりたいこともなく日々を過ごすという若者が多い昨今、どんな小さなことでも目標をもってそれに向かって努力することができるのは大変に幸福なことだと思います。
願わくば、一人でも多くの生徒が、自分の目指す方向を見据えて努力できるよう、私たち大人もサポートしていきたいなと思います。
<<その1>>
先週、文化祭が開催されました。
運動会が終わっての短い時間、さらに中間テストをはさみながら、毎日遅くまで準備や練習に追われたことでしょう。
時間がなくて大変だったと思いますが、今年も大変楽しい立派な文化祭になったと思います。みなさんお疲れ様でした。
生徒のみなさんいかがでしたか?そしてご覧になった保護者の皆様、いかがでしたでしょうか?毎年毎年、あれだけの趣向を考えて準備をするのはものすごい労力が必要だと思います。でもそれをやり遂げてしまうみなさんのパワーは素晴らしい!
私にとっては終始中学生パワーに圧倒された二日間でした。
<<その2>>
根上中学校にはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが学校林があります。
ここは、何年も前から根中の生徒たちが地域の方々のご指導を受けながら手入れを行っています。
そのおかげで、ここは全国的にも随一と言っていいほどの松林の再生を遂げました。ちょっと前まで鬱蒼とした場所だったものが、今は見通しのいいきれいな場所になっています(昔はサバイバルゲームができるほど草が生い茂った場所だったらしいですよ)。
松というものは肥料を与えてはいけないそうで、地面に落ちた松葉をそのままにしておくと逆によろしくないのだと聞きました。きちんと松葉かきをして取り除いてやらなければ枯れてしまうのだそうです。
昔は松葉を燃料にしたそうで、放っておいても子供たちが集めにきたのだそうですが、現代はそのようなことはありません。誰にも顧みられなければ荒れるままになってしまいます。
実際、日本全国でも荒れ果てた松林はあちこちに見られ、再生のためにたくさんの方々が努力をなさっていますが、荒廃しつつあるところも多々あるようです。
しかし、根上地区では代々生徒のみなさんが松葉かき作業を続けてくれたおかげで、見違えるように素晴らしい松林に再生しました。
このような活動は、地味なだけにあまり注目されないかもしれません。でも、誰かがやらなければならない非常に重要な作業であることは間違いありません。
それを生徒のみなさんが続けてくださっている。これはある意味どんな偉業より称賛されることだと思います。
ぜひともこの伝統を今後も長く続けていってほしいと願っています。
<<その1:先生方より>>
先月、加賀地区大会が行われました。まずは出場したみなさんお疲れ様でした!
選手のみなさんは大変がんばっていい試合をしてくれました。
見事勝ち残り県大会へ進んだ部もあれば、健闘及ばず涙をのんだ部もありますが、どの試合も全力で懸命に相手に向かっていく、素晴らしいものだったと思います。
結果はどうあれ、その皆さんのひたむきな姿をとてもうれしく、誇りに思います。
<<その2:某PTA役員より①>>
先日、某所にマラソンの小出監督のお話を聞きに行ったそうです。
さまざまなお話の中で、特に心に残った言葉があったとのこと。それは、
・子供が成長するためには、よい大人(親、先生、地域の大人)との出会いが必要である
・才能を伸ばすための指導方法はその人ごとに違う。
それを見つけてやることで大きく成長できる
いかがでしょう?
よい大人ってどんな大人なのか?どんな方法で指導すればいいのか?
ご家庭では親御さんが、学校では先生方が現在進行形で試行錯誤されているかと思いますが、そして試行錯誤の割になかなか思うようにいかず頭を抱えている方もいらっしゃるかと思いますが(私もそうです…)、わが子の成長のために、頑張って悩んでみようかと思いました。
でも煮詰まらない程度に!悩んで悩んでどうしようもなくなったら、誰かに思い切って話してみては?
<<その3:某PTA役員より②~ふと思ったこと~>>
みなさん、お子さんが今何に一生懸命なのかご存知ですか?
好きな教科、いつもよく遊ぶ友達、部活でやっていること、熱中している趣味…
なんでも結構です。ご存知ですか?
朝から登校、部活が終わって暗くなってから帰宅。ご飯を食べて、お風呂に入って、あとは自分の部屋にこもりっきり。
親御さんもお仕事で忙しいし、家ではさまざまやることがあって毎日てんてこ舞い。
そんな調子で気が付けば親子で会話してないなあ…とふと思う。
そうですよね、中学生ってそんな感じですよね。自分たちもそうでしたきっと。
それでも、ちょっとした会話の端々からお子さんのことを知っていくことが大事だと思います。
お子さんは今、何に夢中ですか?
先日、「不登校生徒があまり増えていない根上中学校」というお話が市教育委員会議であったそうです。
明らかに、市内の他の学校とは違っているとのこと。
校長先生は、「評価の理由について考えてみたが、特別な取り組みをしている自覚がない」ということでした。
それならということで根上中学校スクールカウンセラーの道井美智子さんにお尋ねしたそうです。
すると、根上中学校の先生方が毎週「相談会」という会合を開き、丁寧な打合せをしていることが「強み」だということでお話ししてくださったそうです。
◎道井先生から見た「根っ中の不登校生への対応の強み」は、
①早期対応できている
発見、気づき、相談、具体的な行動計画、実行、が早い
②気にかかる生徒の情報共有がしっかりできている
「相談会」が欠かさず行なわれ、参加職員は各学年を網羅し、管理職も必ず参加し、ていねいな情報交換が行われている
③他機関との連携がとれている
学校だけでは対応できない生徒は、福祉、医療など専門機関につなげる工夫をしている
④不登校生徒が登校した時の居場所が配慮され、教職員の対応が丁寧である
学校生活での不安感解消に努めている
大変すばらしい!!知りませんでした
この評価を先生方の自信にし、どんどん「良さ」を伸ばしていってもらえるとうれしいですね。
校長先生のお話のとき、どういうわけかマイクのスイッチが切れていたのだそうです。
でもマイクなしでも生徒たちにはちゃんとお話が聞こえていたとのこと。
「ああ、校長先生の声が大きかったから?マイクいらずだったのね」
いいえ。違うんです。
先生方が、マイクが切れていることに気付いたのですが、マイクのスイッチを入れなくてもちゃんと声が聞こえる様子に、先生方の判断で入れないまま、集会を進めたようです。生徒たち全員が自覚的に静かにしていたんですって。校長先生の話は「3つのC=チェンジ・チャレンジ・チャンス」という話で、簡単に言うと、新年度、新学期になって変われる機会に変わるよう挑戦しようということだったようです。
最近は大人でも「謹聴」ということができない人が増えているように思います。でも、生徒たちにはちゃんとできているんですね。ブラボーです!