学校研究
令和7年度 内灘町立西荒屋小学校 学校研究

<研究主題>
生き生きと表現し,主体的に学ぶ子
 
 本校は,全校児童40名の小規模校である。単級や複式となる学級もあるが,仲間と共に過ごし,全校での異学年集団によるさまざまな活動を通して,お互いのことをよく知っている。

昨年度は,算数科の授業を中心に,子ども主体の授業を通して,自分の思いを生き生きと表現するとともに,関わり合いの中で考えを深めていこうとする姿を目指し,研究を進めてきた。その結果,お互いの存在を認め合う温かな学級経営のもと,少人数の中では安心して自分の考えや思いを表出する姿が見られた。また,自己選択・自己決定する場を設定したり,ICTを効果的に活用したりする中で,児童が学習の主体者として学びを自分事としてとらえ,関わり合いながら学びを深めようとする姿が少しずつ育ってきた。しかし,自分の考えを大勢の前で表現する際に声が小さい,状況に応じた話し方ができない児童がいるなど,自分の考えを相手に分かりやすく伝える表現力が十分身についているとは言えない。

 そこで,今年度も研究主題を「生き生きと表現し,主体的に学ぶ子」とした。本校は,いずれ全ての学年が複式学級になる可能性が高い。また,中学校進学後は大人数の中,生活したり学習に取り組んだりしていかなくてはならない。そのことを見据え,主体的に学びに向かう姿勢を培い,大勢の前でも堂々と自分の考えを相手に分かりやすく伝えることができる表現力を養うことは重要なことである。なお,本校の「主体的」とは自ら課題を追求したり,授業のさまざまな場面で自己選択・自己決定したりするなど自分で考えて行動する姿のこと,「表現力」とは,目的意識や相手意識をもち,分かりやすく考えを伝える力ととらえている。今年度は「表現力」の中でも「話す力」に特化して研究をすすめることとする。算数科の授業を中心に,教科の資質・能力を身につけることはもちろん,それを活用してさらに次の課題に向かっていく主体的な姿を目指す。その中で,相手に伝わる表現力も高めていきたい。


 

研究構想図