廃棄果皮0システム(事例)

2019年9月の記事一覧

廃棄果皮0システム商品一覧

―廃棄果皮0システム商品一覧―


金沢ゆずピール煮(製菓材料)

 金沢ゆずの搾汁後廃棄果皮をピール煮に加工し、製菓材料として焼き菓子に利用しています。

販売先:金沢ゆずクッキー…㈱六星本店、長坂店

    その他…イベントなど



金沢ゆずピール煮(そのまま食べるピール煮)

JA金沢市金沢柚子部会と翠星高校のコラボ商品。ピール煮の果皮を粉砕せずに個包装し、そのまま食べるお菓子として販売しています。

販売先:㈱六星本店、長坂店



業務用ゆずピール煮

搾汁後廃棄果皮をピール煮に加工することで、業務用として販売することができます。

企業に販売することで大量消費を可能にし、利益を生み出すことができます。

―金沢ゆずの場合…金沢ゆず大福用業務用ピール煮―

㈱六星から餅用は8mmに粉砕したもの餡用は煮汁を切り1mmに粉砕した金沢ゆずピール煮の注文を受けました。昨年は私達が製造し120㎏を納品しました。今年は金沢ゆず生産者田中さんは800㎏のピール煮を製造し273㎏を㈱六星へ納品しました。残りのピール煮は六星の新商品に使用されます。



―国造ゆずの場合…国造ゆず餡団子―

 大松庵から餡と糖度をそろえるためピール煮の糖度を53度に揃えてほしいと注文を受け糖度53度の国造ゆずピール煮を製造しました。国造ゆず餡団子用ピール煮を国造ゆず生産者見習い地域おこし協力隊阿部さんと製造し、国造ゆずピール煮5kgを大松庵に納品しました。国造ゆず餡団子の売れ行きが好調だったためピール煮の追加注文を頂き7㎏のピール煮を大松庵に納品しました。


金沢ゆずシロップ(煮汁)

ピール煮製造時に出る煮汁をざるでこすことで、シロップとして使用することができます。企業に販売したり、ドリンクに加工して利用できます。

 

企業に販売…金沢ゆずピール煮製造時に出る煮汁は金沢ゆずシロップとして、㈱六星に販売予定です。

金沢ゆずねーどに加工…シロップにレモン汁を加え、水で薄めることで「金沢ゆずねーど」(ドリンク)を商品化しました。金沢ゆず香るん祭り、㈱六星で販売しました。


アロマオイル

―金沢ゆずの場合―

汚れの多い金沢ゆず搾汁後果皮からアロマオイルの抽出に成功し、金沢工業大学谷田先生により、抽出したオイルにD―リモネンが含まれていることが確認されました。㈱アロマギフトの市井さんと協働で金沢ゆずアロマオイルの商品化に成功しました。
 
アロマオイル抽出は「障がい者就労施設リハス」に委託し、障がい者就労支援を可能にしました。リハスは大型オイル抽出機を導入したもののゆず果皮からアロマオイル抽出がうまくいかず現在は停滞しています。



金沢ゆず大福

金沢ゆず大福は㈱六星、金沢ゆず生産者、翠星高校の共同開発品で金沢ゆずピール煮が使用されています。餅には8mm粉砕のピール煮、餡には1mm粉砕のピール煮が入っています。餡用のピール煮は汚れの多い果皮でも汚れが目立たず使用できます。

昨年は㈱六星の金沢駅店を除く3店舗で販売され、3ヶ月で13,000個が完売しました。第二回金沢ゆず香るん祭りでは、一時間で1,000個売し、商品力の高さが証明されました。今年も販売が決定し、売れ行きは好調です。

販売先:㈱六星本店、長坂店、近江町店、金沢駅店


国造ゆず餡団子

石川県内の和菓子店「大松庵」と国造ゆず生産者、翠星高校の協働開発品で国造ゆずピール煮を餡に練り込んだ国造ゆず餡が使用されています。お花見シーズンから販売を開始し兼六園店、本店で販売され好評でした。国造ゆず餡は団子のほかに、おはぎにも使用され国造ゆずおはぎも商品化されました。

販売先:大松庵本店、兼六園店



国造ゆず和紙

 アロマコーディネーターの伊藤さん、加藤和紙店、翠星高校の共同開発品です。石川県内の化粧品会社㈱ケイズはアロマコーディネーターの伊藤さんと協働で国造ゆず搾汁後果皮で化粧品開発をしています。活動を行う中で関わりを持った伊藤さんから製造時に出る黄色の乾燥残渣の活用法について相談を受けました。ケイズは食品製造業免許がなく残渣を食用に利用することができないため、食用以外の活用法を模索しました。

 国造ゆずの生産地である能美市内の小学生は、ふるさと学習として国造ゆずを学んでいます。近隣に江戸時代から続く日本唯一の雁皮紙専門店「加藤和紙」があり、残渣を和紙に混ぜ込み、卒業証書にすることで地元小学校で活用できないかと考えました。「加藤和紙」にゆず和紙が作れないか相談し、乾燥残渣を粉砕し紙漉き液にとかし漉いた和紙にかけることで「国造ゆず和紙」の試作に成功しました。


~国造ゆず和紙の地域での活用~

・国造ゆず生産者

国造ゆず生産者塚田さんは、国造ゆず和紙を大変気に入って下さり、名刺として活用したいと自分で紙漉きを行い、福祉就労施設「はまかぜ」で印刷を行いました。


・能美市井出市長

能美市の長寿の表彰状への使用が決定しました。他の使い道も一緒に考えましょうと前向きに検討してくださいました。

・能美市農林課村本さん

ゆず和紙の紙すき体験を県外や海外向けの能美市ツアーへの取入れを検討しました。

・能美市主催「サイエンスフェスタ能美’19」

限定20名の子供達と国造ゆず和紙の紙すき体験を実施しました。参加した子供達は国造ゆずや紙漉きに興味を持ってくれました。