卒業生の声1(令和元年度卒業生)

「食品科学研究会での3年間を通して」

 

廃棄果皮0システムプロジェクトリーダー

食品科学コース 太田 風音

(六星賞受賞)

 

 私は食品科学研究会に入り、変わることが出来ました。研究会では、生産者など地域の方々や企業の方など様々な方と接する機会がたくさんあります。その中で、コミュニケーション能力や積極的に話をする力というのは必要不可欠になってくるので、人と接することが苦手でしたが自然と話せるようになりました。さらに、私は自分で考えて行動することがあまり得意ではありませんでした。中学生のときは人の意見にあわせたり、人が行動するのを待ったりと他人任せなことが多かったと思います。

 研究会に入り2年生になったとき、私はプロジェクトチームをまとめるプロジェクトリーダーを務めることになりました。何かの活動の中心になって動く経験は今までなかったので、とても不安でした。初めは自分のことで頭がいっぱいで、周りのことまで気が回らなかったりと失敗もたくさんありました。ですが活動を続けていく中で、自分がどういう風に行動すればチームのためになるかなど試行錯誤することで、少しずつリーダーとしてチームを引っ張っていくことができるようになりました。

 プロジェクト活動を行う中で大切なのは、チーム一人一人が自分がすべきことは何なのか常に考えながら行動することだと思います。これだけ人と接することや考えて行動することが苦手だった私が、研究会での活動を通して人と接することが好きになり、自然と考えて行動することができるようになりました。おかげで自分への自信もつき、得意なこともふえ確実に大きな力となりました。この経験は、この先の将来必ず役に立つと思います。3年間、活動を支えてくれた研究会の仲間や、先生、地域の方や家族には本当に感謝しています。高校3年間を研究会で過ごし、ここまで成長出来たことを本当に嬉しく思います。

    私は卒業後、地元の製菓専門学校への進学が決まっています。小さい時からお菓子作りが好きで将来はパティシエになりたいと思っています。研究会での活動をきっかけに、私は将来ただのパティシエではなく地元のものを活かし地元から必要とされるパティシエになりたいと思うようになりました。そのために進学先でも研究会での学びをいかし、夢に向かって学んでいきたいと思います。

    私のように自分に自信がなかったり、変わるきっかけがほしいと思う人はもちろん、持っている能力を活かしたい、人と接することが好きなどの気持ちがあれば、ぜひこの研究会に入ってみて欲しいです。きっと他では出来ないような貴重な経験、力が身につくと思います!

(2020年3月)