石川県立金沢辰巳丘高等学校(いしかわけんりつ かなざわたつみがおか こうとうがっこう)は、1986(昭和61)年に開校した全日制普通科の高等学校です。「普通コース」と、県立学校としては県内唯一の「芸術コース」(音楽専攻美術専攻)があり、1学年3クラス中(2025年現在)、2クラスが普通コース、1クラスが芸術コースです。

学校名は、校舎が立地する舘山丘陵が金沢市の中心から「辰巳」(南東)の方角にあり、この地域には金沢城につながる「辰巳用水」があることに因んでいます。

周囲を豊かな自然に囲まれており、敷地内にはリンゴの木があります(秋には収穫もできます)。校内のいたるところに美術専攻生などが制作した絵画や彫刻が飾られ、音楽棟のレッスン室からは、声楽やヴァイオリン、ピアノなどを練習する音が漏れ聞こえてきます。また、教室棟の最も高い部分は鐘楼となっており、オランダ製のカリヨン(鐘)が1日4回、澄んだ音色を響かせています。

自然と芸術にあふれた、素敵な学校です。

学校案内パンフレット2025.pdf

 

※本校の様子について知りたい方は、当ホームページやパンフレットのほか、公式YouTubeチャンネルの動画もご覧ください。

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校歌

本校には「校歌」がありません。

そのかわり、本校では「大きな明日へ」・「友を送る歌」という2曲の「学生歌」が実質的な校歌として歌われています。いずれも、作家の 五木寛之 氏が作詞を、シンガーソングライターの 山崎ハコ 氏が作曲を手がけました。

「学生歌」という名称は五木氏によるもので、氏は従来の校歌に堅苦しさを感じており、「儀式のときだけでなく、生徒たちが喜んでそれを愛唱するような、喜びにつけ悲しみにつけ常にその歌が歌われるような、そんな校歌があってもいい」という思いで作詞されたそうです。

2曲の学生歌は、開校3年目にあたる1989(昭和63)年9月6日に披露されました。

これとは別に、第一期生の作詞・作曲による愛唱歌春蘭に寄せて」があります(作詞 池上 木綿子さん、作曲 塔島 久美子さん)。この曲は学生歌よりも早く、開校2年目にあたる1988(昭和62)年9月25日に行われた学園祭(現在の辰巳祭)で披露されました。この時は、作曲者の塔島さんがピアノ伴奏も務めたそうです。

「春蘭に寄せて」は学生歌とともに現在でも愛唱されています。

 

※「学生歌・愛唱歌」のページに学生歌と愛唱歌の歌詞を掲載しています。

校章

本校の校章は、学校近くの丘に咲き乱れる春蘭の花をモチーフにしています。

春蘭の学名は「シンビジウム ゲーリンギイ Cymbidium goeringii」。ドイツの植物学者 Philip Friedrich Wilhelm Goering に因んでいるそうです。

花言葉は「飾らない心」「控えめな美」「気品」「清純」です。

本校の学生歌(五木寛之作詞)には「春蘭の薫る 丘の上に 母校という名の ふるさとがある」とうたわれており、生徒が作った愛唱歌のタイトルは「春蘭によせて」です。

制服

本校の生服は、男子はブレザー(開校当初は詰め襟でしたが創立10周年の際に変更されました)、女子は開校以来の「セーラースーツ」です。

制服(ホームページ).pdf