日誌

笑う すべては「あいさつ」から


 朝、駐車場で車から降りて職員室に入るまでに、子どもたちからの「校長先生、おはようございます」の一声が本当に心に元気を与えてくれます。それも一人ではなく何人もの子どもたちからです。
 校長だけにするのではなく、教職員全員に子どもたちから「おはようございます」のあいさつをしています。
 初めの頃は、こちらから声かけをしてもなかなか返してくれなかったような気がします。
4月から各教室での先生方の取り組みや児童委員会等からの徹底した取り組みや呼びかけにより、少しずついい結果が現れてきたと見ています。鳳至の子はしっかりと自分からあいさつが出来るのです。
 先日、休み時間に、後ろから「校長先生、オハ!」と声をかけた高学年の子がいました。「ありがとうな。でも次からはございますもつけてくれよ。」 そう言うと、その子は笑顔を見せながら階段を上がっていきました。
 帰りは、校長室の窓越しに「校長先生、さようなら」と声をかけていく子どもが何人もいます。そんな時は、ついうれしくなって窓越しに「気をつけて帰れよ。また明日な!」と声が出ます。
 あいさつをするのは礼儀正しさという部分も確かにあるかもしれませんが、それよりもあいさつがすべてのコミュニケーションの始まりだからしてほしいと考えています。
「おはようございます」の一声から、次の言葉が続くのです。何もなかったとしたら、朝や夕方、どこかで会ったとしても言葉だけでなく心も通じないのです。人と人が通り過ぎたに過ぎません。おはようございますの一言が、その人の存在を知らしめるのです。
 また、もしも会ったときの最初のコミュニケーションが「廊下、走るな!」とか注意から始まっていたらどうでしょうか? まず、楽しくなるはずがありません。
 「おはよう」「さようなら」のあいさつにより、相手から認められているという気分になって元気をもらったり、一言のあいさつから次の会話が始まるのです。それは大人でも子どもでも同じです。
 昨今、いじめ等の生徒指導上の問題が新聞紙上に取り上げられています。いじめの早期発見や未然防止に加えて、相手を思いやる心や心のつながりを学校生活の中で育む指導がもっともっと必要です。教育用語で言えば、積極的生徒指導と言います。
 明るい声が響き合う学校になるよう教職員一同、頑張って取り組みます。また、同様に家庭や地域でもあいさつという言葉かけをお願いできないでしょうか。
                                                   (校長 高野 勝)