日誌

夢や目標を現実にかえるために

1月10日(火)から、“締めくくりの3学期”がスタートしました。休み中に大きな事故にあうこともなく、164名全員の児童で無事に3学期を迎えられたことを嬉しく思います。ここ数年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大が取りざたされてきましたが、昨年末からは各地でインフルエンザの発症も報告されています。今年に入って、1月17日には石川県でも3年ぶりにインフルエンザ(集団風邪)で金沢市と白山市の小学校で学級閉鎖の措置がとられたことがニュースで伝えられました。本校でも1年生の3割の児童がインフルエンザに罹患し、19日の午後と20日全日を学級閉鎖としました。新型コロナウイルス感染症との同時流行も懸念され、学校としては、これまでの手洗い・消毒・マスクの着用はもちろんのこと、“通気”にも注意を払い対応していきますので、ご家庭でもご協力をよろしくお願いします。

 さて、「一年の計は元旦にあり」という諺(ことわざ)があるように、「その年のことは、年の初めの元旦に計画を立てて行うべきである(=物事は初めが大事、しかもしっかりした計画のもと、着実に行えということ) … コトバンクより引用」といわれます。しかし、この諺は、どちらかというと、「年頭に今年は何をするか、目標を定め決意を新たにすること」ばかりが意識され、着実に行っていく(実際に行動を積み重ねていく)ことは忘れられているような気がします。論語にも似たような一文がでてきます。以下にその一文とそれについて岐阜県にある医療法人かがやき総合在宅医療クリニックでプロデュサーとして在宅医療の普及啓発活動を行う ひらたせつこ さんの書いたエッセイ的な解釈を紹介します。

君子欲訥於言 而敏於行

【読み方】

 君子は言(げん)に訥(とつ)にして、行いに敏(びん)ならんことを欲す

【意味】

 優れた人は思いを口にすることが苦手でも、迅速に行動したいと望むものだ。

夢を実現する人

 

 大きな夢を語るリーダーが注目を浴びるけれど語るだけでは何も変わらない。

 変えることができる人は、動く人。

 

 立派な目標をつくっても実際に誰かが動き出さなければそれは幻に過ぎない。

 

 幻を実現するためには最初に動き出す人が必要だ。

 すぐに試してみる。

 すぐに行ってみる。

 すぐに頼んで見る。

 すぐに片付ける。

 すぐにお礼を言う。

 

 ひとつひとつは小さな行動かもしれない。

 けれどもそうして具体的に動き出す人こそが

 幻のようだった夢を現実に変える力を持つ。

  引用文献 『超訳 論語 自分の「器」を磨く』 監修 野村茂夫   

       文 ひらたせつこ  リベラル文庫

 

子ども達には、夢や目標を抱き、その実現に向け、行動を起こすことができる人となることを願います。行動も起こさず「自分にはできない」と簡単に諦めてしまうのではなく、真剣に夢や目標と向き合い、努力を続ける人になってほしいと願います。

2023年の始まりにあたり、子どもたちが備える、“希望”や“勇気”を引き出し、これからの社会を生き抜くことができる鳳至っ子の育成に力を尽くしていくことをお約束し、年頭の挨拶とさせていただきます。                        学校長 山 岸  茂 樹