日誌

「雑草」

 地歴公民科の西田です。最近、稲垣栄洋さんの『雑草はなぜそこに生えているのか』という本を読みました。ちょっとした雑学をと読んだつもりが、その中には生きるためのヒントがたくさん散りばめられていました。
 例えば、「雑草魂」という言葉があります。「踏まれても、厳しい環境にあっても立ち上がる、不屈の精神」という意味で使われがちですが、実は雑草は「弱い植物」なのだという。というのは、雑草は他の植物との生存競争に勝つことが出来ないからです。植物は生きるために日光と水と土を奪い合って激しく争っています。雑草はこの「競争に弱い」のだと著者は述べています。では、どうするか。雑草は他の植物とは別の場所に生きることを選択しました。それが、その辺の道ばたや畑、学校の校庭などの人間のいる場所だというわけです(「なんでこんなところに生えてるん⁉」っていうやつたまにありますよね)。
 競争に勝つよりも、競争しないことの方が大切なのかもしれません。雑草のようにしたたかな人生を送りたいと思います。