日誌

人間万事塞翁が馬

 みなさんこんにちは、商業科の本田です。今回は私が面白いなと思うことわざを紹介したいと思います。みなさんは、「人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)」ということわざを聞いたことがありますか?中国の古い書物「淮南子」に書かれているお話が元になっているそうです。

 ある日、国境の塞(とりで)の近くに住む翁(老人)が飼っていた馬が逃げてしまったので、みんなが同情しましたが、老人は

「このことが幸福にならないとも限らない」と言いました。

しばらく経ったある日、逃げ出した馬がたくさんの良い馬を連れて帰ってきたのです。同情していた近所の人たちは老人にお祝いを言うと、老人は首を振って、「このことが災いにならないとも限らない」と言いました。

しばらくすると、老人の息子が馬から落ちて骨を折ってしまいました。近所の人たちがかわいそうにと思ってなぐさめに行くと、老人は

「このことが幸福にならないとも限らない」と言いました。

その後、塞(とりで)に異民族が襲撃してきて近くの若者はみんな兵士として戦いに行き、多くが戦死してしまったのです。しかし、老人の息子は馬から落ちてケガをしていたので戦いには行かず、無事だったのです。

 

 ついてないなと思いながらイヤイヤやったことが、結果的に良い結果になることってありますよね。ぜひ、嫌なことに出会ったら、このことわざを思い出して前向きに頑張ってくださいね。