進路指導室から

2021年9月の記事一覧

人生の歩きかた IN こまつ since2021

2年生の本日(9/25)の土曜ゼミは、卒業生の方をお招きしました。

 参加して下さったのは、飯貝誠さん、石川勤さん、鹿野晃司さん、熊田朗子さん、谷口敬太さん、寺西望さん、徳田澄代さん、土用下淳也さん、中野雄敬さん、道下知子さん、宮下真美さんの11名です。

 前半は、体育館(講堂)で「高校2年向けの進路学習の授業をデザインする」というテーマでパネルディスカッションを行いました。

講師が授業に向けての話し合う場(どのようなことを生徒たちに伝えたいか)を設定し、途中、生徒のスマホを使った質問も取り上げながら話をしていただきました。

 

講師から生徒へは

 ・「今、具体的にやりたいことが決まっている人はどれくらいいますか?」

 ・「卒業後、県内ですか? 県外ですか?」

生徒から講師へは

・「家族がいるいないで、働き方は変わりますか?」

・「一番の失敗体験?」

・「好きなことを仕事にするには?」

・「今、幸せな時間は?」

・「人生の最終目標?」  などの質問がありました。

 生徒たちは、自身が感じた思いをしっかりとワークシートに綴っていたようです。

 

後半は、生徒が希望した講師の教室に入り、事前に提示してあったテーマに基づいてセッションを行いました。

セッションテーマを紹介します。

 ・「文系理系の枠にはまらないキャリア、              ・「東京とリモートでつなぐ、元理系と一緒に

   東京と石川あなたならどっちで働く?」                 考えるキャリア論(文系も大歓迎)」

 

 ・「医師人生の中での選択。                         ・「2035年どんな教育が

    大学病院勤務~クリニック医師に。」                        行われて欲しい?」

 

 ・「地元で働く?都会で働く?                   ・「人生のターニングポイントで考えたこと」

      Uターンのタイミングとは」

 

 ・「今までの自分を改めて振り返ってみよう!」         ・「社会貢献を仕事に。場所を選ばない働き方。」

 

選んだ講師に対する生徒の質問も事前に伝えてあり、講師の方も前もって準備ができていたようです。もっと時間が欲しかったという声も多く聞かれました。

 今日のイベントが、生徒が自身の人生における問いや将来の仕事や生き方について、友人や保護者の方と話すきっかけになればと願っています。

東北大学工学部材料科学総合学科説明会を行いました

本日(9/21)の放課後、東北大学工学部材料科学総合学科説明会を行いました。

お話ししてくださったのは、東北大学大学院工学研究科マテリアル・開発系 知能デバイス材料学コース 極限材料物性学分野 須藤祐司(すとうゆうじ)教授です。

「まん延防止等重点措置」の適用のため、オンラインでの説明会となりました。

 1.東北大学の紹介

 2.工学部の紹介

 3.模擬授業 という3つの項目で進めて下さいました。

 

 ・『研究第一』『門戸開放』『実学尊重』の東北大学

 ・科学技術で未来を創っていくのが工学

    工学=発明(・)する学問

 

 ・模擬授業は、

   『相の変化を利用すれば、材料はより賢くなる』

     水の三様態(気相・液相・固相)、金属の相変態など、動画も交えながら丁寧にお話し下さいました。

「相変態を、データ量がどんどん増加する高度情報化社会にどう活かしていくか。情報(データ)を保管(記録)する電子デバイスの革新を可能にするのは、新材料(相)の登場が不可欠。」

「未来社会のカギを握るのは材料!」

など、沢山のことを熱く語って下さいました。

 材料を学ぶ上で必要なこと何か?という生徒の質問に対して、

「些細なことに興味を持つこと。目の前の不思議なことに関心を持って欲しい。」

と話されたのが、印象に残りました。

 

学問・大学探究(京都大学編)

本日(9/14)の放課後、アプリケーションソフトZoomを使って、「学問・大学探究(京都大学編)」を行いました。

協力してくださった卒業生は、大森道也さん(法学部4回生、69回)、越田雅大さん(大学院 エネルギー科学研究科 エネルギー社会環境科学専攻修士課程1回生、69回)の2名です。

大森さんの研究テーマは「正義論」。社会全体で合意可能な正義原理について考察を行うそうです。もう少し砕くと、「我々が皆で受け入れられる社会の基本的ルールとは?」

越田さんの着目している研究は「VPP(バーチャルパワープラント)」。VPPを利用して停電を防ぎ、電力を有効に活用することができる。ただ、運用やコスト面で課題があり、この技術はまだ日本では実用化されておらず、逆にビジネスチャンスが期待されるそうです。

 

よく言われる「自由な学風」、「変人が多い」についての彼らなりの解説もありました。

「自由な学風」→「考え方の自由」であり、学生による多種多様な考えを受け入れる土壌がある。

「変人が多い」→良い意味での少しオタク気味の人が多い。大抵はどこかの分野に造詣が深く、豊かな知識量と個性が豊か。好奇心があり、行動力のある学生が多い。「面白そう」と思ったことはすぐやる。

 

彼らの後輩へのメッセージの一部を紹介します。

「自由意志に基づく選択を」

  知的好奇心や感染に動機づけられた勉強を

  自分を脱構築し、変身していくための主体的な学びを

  自由に生きるため、読書を!

「身を置く環境で人は驚くほど変わる」

「今を楽しく生きること」

  楽しく生きる=何かに夢中になっていること

 

国内トップの教育環境、京都という町の魅力。

オンラインというかたちではありますが、集まった生徒たちは、

京都大学の魅力の一端に触れられたのではないでしょうか?