教職員ブログ

2023年11月の記事一覧

【教職員リレーブログ】国立国会図書館に行ってみた!

 「今年一番の出来事はなんですか」のバトンを受け取り、夏に行ったスパークスのライブと迷った結果、今春体験したことについて書くことにする。

 小学生の間、小学館の『小学○年生』という月刊誌を定期購読していた。内容は当時のアイドルや教科の学習に関する情報などが中心だった。その中に、読者の投稿による『らくがきコーナー』があり、小学校高学年の時に自分が描いたイラストが「確か」採用されたはずだった。しかし、現物は早々に処分してしまい、5年生か6年生か何月号か、記憶も手がかりもない。何を描いたかは覚えている。1970年代中期に日本でアイドル的な人気を博した英国のロックバンド、クイーンのドラムを担当するロジャー・テイラーの似顔絵だった。

 「生きている間に自分の目で確かめたい」

 春休み中に上京する機会があり、スケジュールを立てる中で半日分ほど空き時間ができることが分かり、何十年と心の中で引っかかっていた懸案事項を実行に移すことにした。

 国立国会図書館はその名の通り、国会議事堂の隣にあり、日本で最も膨大な蔵書を誇る唯一の国立図書館である。簡単な手続きを済ませれば、だれでも利用できる。受付カウンターで現物を用意してもらうことも可能だが、時間がかかりそうだし、そもそも昭和何年の何月号かも分からない。よって、PC端末を利用して、まずは『小学五年生四月号』からローラー作戦でPDFファイルのチェック作業を1ページずつ進めた。

 同行した連れ合いにも協力してもらいながら、パソコンの画面に向かって作業を進めること約1時間...

 「あった...!」

 全身に鳥肌が立った。『小学六年生 昭和50年11月号』だった。自分の記憶は間違っていなかった。

 PC端末から該当ページの印刷を申請し、カウンターで手数料を支払って表紙とイラスト・ページ2枚のカラーコピーを受け取った。折れ曲がるのが嫌だったので、売店で国立国会図書館のクリアファイルを購入して恭(うやうや)しく挟み込んだ。50年近く心の片隅で引っかかっていたものがようやく外れた思いがした。

 

永田町駅で降りて歩いて1~2分

道路をはさんで国会議事堂が 

※採用された似顔絵については掲載を控えさせていただきます。見てみたいという物好きな方がいらっしゃれば、M出にひと声おかけください。 

 

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 洋楽つながりということで、次回のブロガーさんには音楽について語っていただきたいと思います。

※因みに最近では The Lightning Seeds の‘Emily Smiles’が個人的にツボりました。(PVはちょっと気持ち悪いですが)
 動画リンク: https://youtu.be/K6_5LxE9FEc

【教職員リレーブログ】いちばん遠くへ行った経験

「いちばん遠くへ行った経験を教えてください」とご質問をいただきました。

 

物心がついてから距離的にいちばん遠くへ行ったのは、ロシアのサンクトペテルブルクです。学び始めて2年ちょっとのロシア語を試そうと一人飛び立ちました。現地のKFCで英語話者に道を尋ねられて、相手の話す”Saint Petersburg”という単語がわからず、「それって何?」と尋ね返したことも、今になっては良い思い出の一つです。(ちなみに、ロシア語のСанкт-Петербургは「サンクトペチェルブルク」、英語のSaint Petersburgは「セイントピーターズバーグ」と発音されます。同じものだってしばらく気づきませんでした!)

 

文化的にいちばん遠くへ行ったのは、トルコのイスタンブールです。ちょうどラマザン(断食月)の最中で、日常生活や人々の考え方に宗教がいかに影響を与えているかということを垣間見ることができました。真夏の炎天下の中、水さえ飲まない相手の前で水分補給をすることの申し訳なさったら…なんとも言葉では表せません。

 

文字的にいちばん遠くへ行った(?)経験は、朝鮮語ハングル文字の学習です。アルファベット以外の文字を学ぶのは初めてで、自分の日常からは一番離れている文字のため、「読める!」という状態になるまで20年近くかかりました(途中で挫折数回あり)。今年ついに読めるようになったのは、春ごろから毎日5分ずつでも学習を続けたからだと思っています。たかが5分でも侮るなかれ!たとえ小さくても毎日の積み重ねって、本当に大切ですね。生徒のみなさんに「英語は毎日取り組むのですよ」と声を掛けているのも、自分の実感からです。

 

カレンダーもそろそろ最終ページが近づいてきました。次の方には、「今年一番の出来事はなんですか」とお尋ねしたいです。