学校の様子

2024年6月の記事一覧

守りたい「大切な自分」「大切な誰か」

6月12日(水)

本日5限目に、1年生対象にピュアキッズスクールを開催しました。津幡警察署がら担当の方に来校いただき、ペアでの意見交換、発表なども交えながら、『SNS等のネット利用の危険性』について考えました。

「これくらいなら」といった軽い気持ちでの行為が、とりかえしのつかない事態に発展することもあります。パソコンやスマートフォン、ゲーム機のインターネットは、便利で楽しいものですが、間違った使い方をするととても危険です。インターネットは画面上のやりとりだけで、実際に相手の顔を見ることができません。そのため間違った情報にだまされたり、危険への警戒心が薄くなり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があります。SNSで知り合った人と直接「会わない」、住所や名前など個人情報を「載せない」、自分や友達の写真を「送らない」、「大切な自分」、「大切な誰か」を守ってください。

 

 

3年生 人間関係づくり講座!

6月12日(水)

本日4限目に、3年生対象に「人間関係づくり講座」を実施しました。講師は、1、2年生に引き続き、本校スクールカウンセラーの古市先生が務めてくれました。

今日のテーマは、ずばり「コミュニケーション」でした。古市先生の説明を聞いて「絵を描いてみる実験」や、6~7人のグループでの「数かぞえ」や「テレパシーゲーム」などを通して、「コミュニケーション」について考えました。

コミュニケーションとは、分かち合うこと双方向(two way)が大切。思い込みで決めることはやめる、思い込みや先入観が、ミス・コミュニケーションを招く。意味をつかむためには、言語(ことば)だけでなく、非言語(声の調子、表情、しぐさ)も大切。生徒の皆さんだけでなく、私たち教職員にとっても、改めて「コミュニケーション」について、考える機会となりました。古市先生、3学年にわたる人間関係づくり講座、本当にありがとうございました。

美しい風景は続く!

6月12日(水)

今日は日中の気温が30度の予報と、昨日に引き続き暑い日です。こまめな水分補給に心掛けてください。

1限目、2年生の4クラスは特別教室等での授業で、すべて空き教室でした。美しい風景が広がっていました。安全・安心な学びに向けた環境への意識がしっかりと継続しています。2年生の皆さん、ありがとう。

「詩の世界」を味わう!

6月11日(火)

6限目、おおぞら学級にお邪魔すると、1年生が国語の授業中でした。「詩の世界」という単元で、木坂涼さん作の『一枚の絵』という詩について学習していました。

目にした教科書に、谷川俊太郎さんのすてきな文章が載っていたので紹介します。

物語なら主人公がいて、筋があって、時間が過ぎていくのが普通だ。私たちが普段生活しているのと基本的に変わらない世界。それに比べると、主人公もいない、筋もないのが詩。まず難しい、わからないと思ってしまう。でもわからないのに、何かを感じている自分がいる。言葉で言えない音楽のような何か、美しい日本語が生み出した何か、そんな何かを感じる自分を大切にしてほしい。

ー谷川俊太郎

いろんなことに通じる文章だなと思いました。いろいろな人たちの素敵な何かを敏感に感じられる自分でありたいと思います。

いじめを許さない心

6月11日(火)

6限目、3年生は道徳の授業を行っていました。今日は、教材「卒業文集最後の二行」を通して、「いじめを許さない心」について考えました。

 

この教材は、30年あまり前、小学生だった著者が、同級生のT子さんをひどくいじめたことを振り返りながら、自分を責めるというものです。少し長いですが、内容を紹介します。

『時は、青森県五所川原市の小学校時代にさかのぼる。同級生にT子さんという女の子がいた。彼女は早くしてお母さんを亡くし、二人の弟さんの面倒もみなければならなかった。お父さんは魚の行商である。仕事があまり芳しくないようで、経済的にも恵まれず、その頃の時代にしても彼女の服装はみすぼらしいというより、正直言って汚かった。今にして思えば、母親がわり妻がわりという生活環境から、自分の身の回りをかまっているどころではなかったのだろう。生意気で口の悪い私は、先頭になって彼女をけなした。そのT子さんが、6年生のとき私の隣になった。「きたねえから、もっと離れろ」この私の言葉にまわりの悪童達は、さらにはやしたてた。「魚の生ぐさい臭いがしてくるから、T子に寄るな」「T子、同じ服を何週間着てるんだバ」こうした嫌がらせ、いじめに彼女は涙を見せずに歯をくいしばって、じっと耐えていた。泣いたりするともっといじめられると思ったのであろう。担任に告げ口もしなかった。我々はそれを知って、さらに輪をかけて口汚くののしり続けた。そんなある日、クラスで漢字の小テストが行われた。どうしても書けない漢字が、私に二個あった。私はT子さんの答案用紙を覗き、カンニングした。後日、答案返却があり、その際に先生が私を誉めてくれた。「イチノヘ、よく頑張ったな。満点はお前ひとりだけだぞ」私は後ろめたさを少し感じたが満足だった。その後、愕然となった。T子さんは1個だけの間違いで98点なのだ。私がカンニングをしなければ、彼女が最高得点者となる。「さすがイチノヘさんね。おめでとう」「ハハ、問題がやさしかったからな」まったく愚かで、鼻持ちならない私、実に情けない。30年を経た今でも慙愧(ざんき)に耐えない。さらに、彼女にひどい追い打ちが待っていた。授業の後、悪童どもが「イチノヘの答えを見て書いたんだろう」「お前が98点も取れるわけがねえよ」「カンニングしてまで、いい点を取りたかったのか」私も連中の尻馬に乗る発言をしてしまった。「やっぱり、おめえは私の答えを見たんだろう。見だに決まってる。ずるいと思わねえか」「私はイチノヘさんの答えを見でいません。着てるものは汚えかもしれないが、心は汚ぐねえ」「どこまでワ(私)をいじめれば、気がすむの!」とその場から泣きながら外へ飛び出して行った。悪童どもは彼女の初めての涙に言葉を失った。・・・やがて卒業式を迎えることとなった。「卒業文集」のT子さんの作文の最後の二行である。『・・・私の今一番欲しいのは母ではなく、本当のお友達です。そしてきれいなお洋服です。』あの「卒業文集」の最後の二行は、大きな衝撃だった。大いなる悔いを与えてくれた。あの二行を読まなかったなら、現在の私はどうなっていたであろう』

いじめは、集団に同調し、軽い気持ちで相手を傷つける、人として許されない行為です。いじめにあった人は、心に深い傷を負い、いじめた人は、後々、後悔と懺悔の気持ちに苦しみます。仲間を増やし、公正、公平な集団を作り、いじめのない、一人一人が安心して過ごせる「居心地のいいクラス」であってほしいと心から思います。