R7年度_11月
出会い
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらえて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅をすみかとす。
みなさんも一度は耳にしたことはある、松尾芭蕉の「おくのほそ道」の一説です。月日は百代という長い時間を旅していく旅人のようなものであり、その過ぎ去って行く一年一年もまた旅人なのだ。船頭のように舟の上に生涯を浮かべ、馬子のように馬の轡(くつわ)を引いて老いていく者は日々旅の中にいるのであり、旅を住まいとするのだ。
松尾芭蕉にとって「おくのほそ道」の旅の目的は何だったのでしょうか。様々な説がありますが、やはりまだ見ぬ地を、「自分の足で歩いてみたい、自分の目で確かめてみたい」そういう思いが強かったのではないでしょうか。
人生は「出会いの歴史」であり、旅はその最も感動的な「出会いの場」です。
人は新しい出会いによって刺激を受けて考え方が変わり、行動が変わり、人生も変化します。
「我以外皆我師」南中の生徒諸君、これからも人との出会いを大切に!