日誌

鳳至小学校がめざす子どもの姿

2019年度末からつづくコロナウイルス感染症問題は、未だ終息せず、ワクチン接種も予定通りには進まない中で、2021年度の鳳至小学校の教育課程がスタートしました。問題の長期化は、「一律の自粛・縮小・削減」という考え方から、「新しい生活様式を意識してコロナとつきあいながら、何が出来るかを模索する」方向へと変わってきています。学校としても、感染防止対策の徹底の下、学習と体験活動を両輪に、子ども達が将来を生き抜くために必要な資質や能力の礎を築く教育活動をすすめていきます。今年度も、保護者や地域の皆様のご理解とご支援をよろしくお願いします。

 さて、今年の2月に、輪島市の教育大綱が改訂されました。教育大綱(きょういくたいこう)とは地方公共団体(今の場合、輪島市)が目指す「人づくり」(教育)のための根本的考え方を意味し、5年ごとに見直しがかけられます。今回の輪島市の改訂では

【基本理念】 人生100年時代を幸せに生き抜くための教育

 と定められ、これを、実現すべく、各教育段階で努力するということになりました。

一方、本校では、IT(情報技術)やAI(人工知能)の急速な進歩とともに、人間の生活も著しく変化する中、子どもたちが社会を生き抜くために必要な力として、次の5つの力について職員で共通理解を図ってきました。

①    一生学び続ける力(課題を見つけ、その解決に向けてやりがいを持って探求していく力)

②    社会人基礎力(建設的に取り組む力、考え抜く力、チームで働く力)

③    自己存在感並びに他者を支えて行こうとする心・態度・実践力

④    コミュニケーション能力

⑤ 自己管理能力

そして、子どもの発達段階を考え、上記の5つの力を付ける土台を築くため、「主体性」や「協働性」、「達成感」、「自己肯定感」をキーワードに、学習・生活の両面から教育活動をすすめてきました。今年度は大綱の改定もあり、①の「一生学び続ける力」を支える力として、特に学習面のかかわりから、子どもたちの「読解力」を鍛え、それを基に、将来的には「自主学習力」の涵養につなげることを目指したいと考えます。そのため、本校教育目標、

 「創造性豊かで頼もしい人づくり」 の下、次のように重点事項を設定しました。

【令和3年度 重点事項】

 ①自分から学ぶとともに、友達と学び合う子どもたちに

 ②友だちのよさを見つけ合い、協力し合える子どもたちに

 ③大きな声であいさつし、自分を表現できる子どもたちに

 ④自分を知り、よりよい自分に挑戦する子どもたちに

 以上の重点事項に基づく教育活動につきましては、学校・学年だよりの発行、授業参観等の授業、運動会等の学校行事はもちろんのこと、機会を捉えて学校に足を運んでいただき、お子様の姿をご覧になってご確認いただければ幸いです。また、子どもたちの社会性を育てる為に、より一層、保護者の皆様・地域の皆様にご協力が必要になるとも考えております。重ねてご協力のほど、よろしくお願いします。

     学校長 山 岸  茂 樹