学校長挨拶

    大正12年(1923年)、地元の教育に対する熱い思いのもと展開された中学校設立運動を受け、本校の前身である石川県立羽咋中学校が設立されました。以来、本校は地域を代表する進学校として、卒業生は25,000名を超え、多くの俊才が幅広い分野で国内外を問わず活躍しています。昨年度、創立100周年記念式典を盛大に実施いたしました。また、広い敷地と伝統を感じる校舎に加え、部活動では近くの羽咋市体育館や武道館等も利用させていただき、恵まれた教育環境のもと、生徒たちは日々充実した学校生活を送っています。

 

 本校は「自主性の確立と文武両道の実践」を教育目標の第一に掲げています。学習においては、丁寧な指導のもと、多くの生徒が難関大学をはじめとする国公立大学進学を目指して日々勉学に励んでいます。また、部活動においても日々の練習に励み、多くの部が北信越大会などのブロック大会や全国総体・全国総文などの全国大会に出場しています。部活動を頑張るからこそ学習も頑張ることができ、また、その逆も言えます。生徒たちは、真の「文武両道」の実践を目指して頑張っています。

 

 また、本校ならではの特徴的な取り組みとして、これまでの地域の人材育成を目指した「医志未来塾」「教志未来塾」に加え「探究未来塾」を立ち上げ『未来塾』を実施しています。課題研究を主とする探究活動に取り組み、これから社会に出てから必要とされる思考力や表現力などの汎用的スキル、主体性や協働して学ぶ力などを育てることを目標にしています。生徒が進路目標をしっかり持って、主体的にその実現に向かうことができるように支援してまいります。

 

 さらに、本校はオーストラリアのバスコースト大学(前ワンサギ中等教育学校)と姉妹校提携を結び、毎年参加者を募り、海外の高校生と交流を行っています。2005年度より隔年で交互にそれぞれの国を訪ね、授業や文化体験、ホームスティ等を通し交流を深めてまいりました。この3年間はコロナ禍でオンラインでの交流に制限されてきましたが、今年度は29名の生徒さんが来校します。高校生の時に異文化に触れ多様性を学ぶことは、将来に向けた大いなる財産となることでしょう。

 

 本校教職員は、「君の夢を力に変える」をモットーとし、常に生徒に寄り添い一人ひとりの個性に応じたきめ細かい指導を行う中で、生徒の進路実現と豊かな人間性の育成に努めています。

 

 最後に、次の100年に向けてこれからも地域の活性化に貢献していきたいと考えております。今後ともご理解、ご協力と温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

 令和5年4月10日

                                                                                                               石川県立羽咋高等学校 校長  井上 政人