【2年生】秦の始皇帝の授業
2年生 世界史探究では、秦の始皇帝(前259~前210)について授業をしました。
始皇帝は、かつての殷、周も成し得なかった中国統一を初めて実現した人物です。 商鞅、李斯、趙高、蒙恬などが登場するこの時代の授業は、漫画『キングダム』で描かれているので、生徒たちも身近に感じられたのではないかと思います。
統一以前の中国には複数の国があり、各地域で使用されていた貨幣の種類が異なります。
統一後も貨幣がバラバラでは経済活動に支障をきたすため、始皇帝は貨幣も統一し、半両銭を使用しました。「円形で、真ん中に穴が開いている」という形状は、日本の貨幣にも影響を与え、現在の5円玉、50円玉に至ります。
始皇帝は生前、自分の墓(始皇帝陵)をつくり、その中に死後の世界を再現しました。宮殿、川、天体など。その中でも軍隊を模した兵馬俑という人形は、すべて等身大の人間の大きさで作られ、一人一人の顔が違っています。実際の秦の兵士を模して作られたのではないかと言われています。
この大きな兵馬俑は、手に何かを持っているようなポーズです。木製の武器を持っていたのでしょうが、2200年の時間の経過とともに腐敗して残っていません。