図書室
後期読書会
10月24日(金)の放課後、後期読書会が開催されました。
今年は、図書委員へのアンケートの中から多数決で選んだ『キッチン』(吉本ばなな・著)をテキストにして、4つのグループに分かれ、感想や意見を話し合いました。各グループで約30分の討議の後、代表者が話し合ったことを全体発表しました。最後に木村裕介先生に総括していただき、和やかに会を終えることができました。
◇参加人数 22名(1年生 13名 2年生 7名 教職員2名)
◇会 場 図書館
***『キッチン』(吉本ばなな・著) あ ら す じ***
私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う──祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ、人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中で、あなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー。
***参加者の感想***
・読書会がなかったら読むことがなかったと思う本にであえてよかったし、図書委員の中で交流ができてよかった。
・おもしろかったです!他の人と意見を共有できよかったです。発見もあり楽しかったです。
・普段関わりのないクラス、学年の人と話す経験は新鮮でおもしろかった。もう少しテキストが長くても面白いかもしれない。一人一人着眼点がいろいろ違っていて、なるほど!!と思うこともあったし、そういう見方もあるな、とも思った。
・人の感想を要約してまとめることはむずかしい。ディスカッションを活発にさせることができなかった。内容のとらえかたが違って面白かった。
・色々な感想が出てきて、自分のキッチンへの解釈を深めることができた。とても難しい文章だったが、今回の読書会があったのでいつもより意識して読んで、自分なりにキッチンを楽しむことができたのでよかった。
・本の感想を語り合うという機会が今まであまりなかったので、新鮮で楽しかったです。私が気づかなかったところに気づかせてくれる発言がたくさん飛びでてきてわくわくしました。
第11回校内ビブリオバトル大会を開催しました
5月21日(水)放課後、第11回校内ビブリオバトル大会が開催されました。今年のチャンプ本は、横山さん(34H)が紹介した「風の中のマリア」(著:百田尚樹)と、西田さん(38H)が紹介した「太陽の塔」(著:森見登美彦)に同率で決定しました。
*** ビブリオバトルとは? ***
ビブリオバトルとは、競技スタイルの書評発表会です。発表者が5分間でおすすめの本を紹介して、どの本が一番読みたくなったかを参加者全員で決定します。
*** 発表者と紹介された本 ***
・23H 折戸 奏 さん 『賢者避行』 (藤原七瀬)
・24H 海崎 陸 さん 『勉強が面白くなる瞬間』 (パク,ソンヒョク)
・32H 秋山 心 さん 『告白』 (湊かなえ)
・35H 宝角 亮 さん 『向日葵の咲かない夏』 (道尾秀介)
*** チャンプ本の紹介者の感想の一言 ***
(横山さん):選んでいただいてありがとうございます。『風の中のマリア』文庫本サイズもあるので、古本屋とかに寄ってあったら、ぜひ読んでみて下さい。ありがとうございました。
(西田さん) :初ビブリオバトル、優勝を飾ることができて非常に感慨深いです。
◆ 参加者の感想から ◆
・参加する前は、放課後に残るのが嫌だなと思っていたけど、参加してみて、好きな本についてたくさんの人の前で堂々と喋れるのはすごいと思ったし、紹介されていた本はどれもおもしろそうで読んでみたいと思った。とてもよい経験だった。
・自分が今まで手に取ったことがないタイプの本を知れて面白かったです。
・問いかけるような言葉が多くて話に引き込まれていくのが面白かったです。
・本を読んでみようと思えるような、聞き手に興味を持たせる話し方がすごいと思った。図書室には沢山の本があってどれから読めばいいかわからなかったけれど、読みたい本候補をいくつも見つけられて、来て良かったです!
・プレゼンがうまいなと思った。普通の本紹介とはちがったかんじでおもしろいと思った。
・初めてビブリオバトルというものに参加したが、聞くだけでも新しい本に出会えて楽しかったです。
・興味が相手から引き出せるように話されていた。僕も紹介された本を読んでみたいと感じられた。
「おはなし会」を開催しました。
~素敵な物語を聴いて心癒されてみませんか~ 「おはなし会」開催
◆日 時 令和6年12月23日(月)放課後
◆会 場 図書館
◆語り手 本田 和 さん
◆内 容 「茨木のり子の詩の世界」、「デューク」
◆参加者 25名
12月23日(月)の放課後、「おはなし会」が開催されました。今回は、語り手に本田和さんをお招きして素敵なひとときを過ごしました。
本田和さんは、ひとり語りを主体に、夏目漱石、宮沢賢治などの物語や、室生犀星、谷川俊太郎などの詩、平家物語・万葉集・奥の細道などの古典、そして和洋の民話を語りで表現されています。
***参加者の感想より***
・人に読んでもらって物語や詩を知り理解するという貴重な機会をいただき、感謝するとともに、いつもと違う形で文学と触れ、いつもと違う楽しさを感じた。普段は文字を目で追う形で文学を読みそれを楽しんできたが、これからはたまに読み聞かせでの文学体験をしてみたいと感じた。自分で読むのとはまた違った解釈を得る良いきっかけになると感じた。
・普段、僕たちが最も言葉を使う手段として用いるのが耳と口だと思う。でもそれが文字となると、僕たちが普段目にするのは、文字が基本となる。だから今回こうして、目と口をとうして文字を味わうというのは落ち着きがあり、安心するようで、とても新鮮なものだった。自分の中での文学というものの幅が広がったような、とても面白い貴重な経験ができてよかった。
・自分は特に2人目の作家の作品が心に残った。デュークと知らない少年を照らし合わせて考えることのできる不思議な作品だと思った。内容が面白かったし、表現も自分は好きだった。この作者の他の本も読んでみたいと思う。貴重な体験をさせて下さったので感謝したい。
・私は「おはなし会」とは読み聞かせとイコールだと思っていましたが、今日の本田さんのおはなし会は私の心に訴えかけられているような気がして、すごく印象に残っています。茨木のり子さんの「自分の感受性くらい自分で守れ」の詩は今年、授業で学習したのですが、その当時とは全く異なる魅力を感じた気がしました。授業では作者が伝えたいことは、現代人と作者自身への怒りだと学んだのですが、今回の本田さんが語られているときは、どこかに愛があるような語りかけで。ただ、怒っている訳ではないという印象を受けました。作品に対する自分の視野が広がった気がしました。今日は素晴らしいおはなし会をして下さり、ありがとうございました。
・茨木のり子さんの詩や生涯の話を聞いて、茨木さんの人生を見たような不思議な感じがしました。最初に聞いた「自分の感受性くらい」の詩がとても衝撃的でもう一度自分で読み返したいなと思います。もう一つ印象に残ったのが「私が一番きれいだったとき」という詩で、悲しい残酷な現実が見えるのに、茨木さんの芯が強い感じが本田さんの語りから伝わってきて、すごく心に残りました。江國香織さんの「デューク」は、冬の寒い時期の話なのに、どこか安心する温かさを感じてとても好きだなと思いました。朗読を聞いたことはあったけど、語りを聞くのは初めてで新鮮でした。また聞けたらいいなと思います。
後期読書会
10月25日(金)の放課後、後期読書会が開催されました。
今年は、図書委員へのアンケートの中から多数決で選んだ『レキシントンの幽霊』(村上 春樹・著)をテキストにして、4つのグループに分かれ、感想や意見を話し合いました。各グループで約30分の討議の後、代表者が話し合ったことを全体発表しました。最後に木村裕介先生より講評していただき、和やかに会を終えることができました。
◇参加人数 19名(1年生 9名 2年生 8名 教職員2名)
◇会 場 図書館
***『レキシントンの幽霊』(村上 春樹・著) あ ら す じ***
物語の語り手である「僕」が、アメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジに住んでいた時に出会った建築家ケイシーとの交流を描いた短編小説。古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?
***参加者の感想***
・本が好きな人と面と向かって深く語り合えて本当に楽しかった。疑問が残るところでも、他の班の発表を聞いて紐解くことができたものもあって良かった。
・普段、近代文学ばかり読んでいる私にとって現代文学を人と一緒に読み、考察するという機会は良い経験になった。他班の考察も興味深く、作品への理解をより深めることができたと感じる。
・セルフ現国の授業という感じだった。メンバーの人と意見を交流して、自分で読んでいるだけでは気付けない視点や考えた気付き、自分の学びにつながったと思います。最後のグループ発表でも様々なまとめが出てきて面白かったです。自分ではこういったジャンルの本はなかなか読まないので、とてもいい機会になったなと思いました。
・テキストの深掘りができて面白かった。
・現国の授業のようだけど、自分たちでそれぞれ意見を組み合わせてストーリーが見えてくるのを楽しめた。他の班の発表を聞いていると、似ているようで違う理由や読みとりがあって興味深かった。
・普段自分では読むことのない作者の本を読むことができた。自分1人で読むよりももっと深く読むことができてよかった。
・班で話すときは自分だけだと考えなかったことがたくさんでてきて面白かった。他の班の考察を聞いて、もう一段階アップした解釈ができて楽しい。
・物語の理解が深まっておもしろかった。
・普段からない読み方をできて楽しかったです。他の人と話すことで新しい読み方を見つけられました。また機会があれば参加したいです。
・「本読む」ことがとっても深まりました。ただ文字を読むだけじゃなくて、そこから考えることのたのしさに気づくことができました。これから本を読むときは、意識してみようと思います。
・考察しがいのある話で、とても面白かった。もっと色々考え解釈を深めたいと思った。
第10回校内ビブリオバトル大会を開催しました
5月21日(火)放課後、第10回校内ビブリオバトル大会が開催されました。今年のチャンプ本は、横山さん(24H)が紹介した『鹿の王』(著:上橋菜穂子)に決まりました。
*** ビブリオバトルとは? ***
ビブリオバトルとは、競技スタイルの書評発表会です。発表者が5分間でおすすめの本を紹介して、どの本が一番読みたくなったかを参加者全員で決定します。
*** 発表者と紹介された本 *** (発表順は抽選による)
・11H 折戸 奏 さん 『人でなしの恋』 (江戸川乱歩)
・30H 寺井 悠人 さん 『文系もハマる数学』 (横山明日希)
・27H 窪川 穂奈美 さん 『麦本三歩の好きなこと』 (住野よる)
・24H 横山 大悟 さん 『鹿の王』 (上橋菜穂子)
*** チャンプ本の紹介者 横山さんの感想 ***
「ビブリオバトルを終えて」
読みたいと思ってくれてありがとうございます。 本当に最後まで飽きさせない作品なので 、自分で読んでもらえたらなと思います 。ありがとうございました 。
実は昨年も参加させてもらったんですけど、 最近忙しくて本を読めていなかったので、昨年を思い出してまた読みたいと思いました。楽しかったです。
◆ 参加者の感想から ◆
・自分からは手を出すことはない様な本に触れるいい機会になった
・始めて参加しましたが、聞いていて紹介された本がとても読みたくなり、楽しかったです
・参加者が 生き生きとして 話すのを見ていて 楽しかったです
・魅力がとても伝わってきて、 全部の本に興味を持ちました 楽しかった
・日を間違えていたので バトラーとして参加できなかったけど、 みんなの上手な紹介を聞けたので良かった。 大学生になったらさらに本読みたい
・前回よりも落ち着いて、 誰かに読んでほしいという 思いを込めて 発表できたと思う 。質問が もっとあった方がより楽しいかな と思った
・今年度は 昨年度に比べ いろんなジャンルの本があってより面白かったと思いました
・とても面白かったです。 紹介されていた本 どれも読んでみたいです
・話すのがうまくて、 自分もこんなに話せるようになりたいと思いました
・発表者のその本の好き度が伝わった 。普段本を選ぶとき どうしても同じジャンルの方になってしまうけど、 今回のビブリオバトルは 新しいジャンルの本に 挑戦したいと思える 良いきっかけになった。 もっと積極的に 図書館に来て 本に親しもうと思った