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図書室

「後期読書会」開催

 10月28日(金)放課後、後期読書会が開催されました。

 今年は『彼女のアリア』(森 絵都・著)をテキストにして、4つのグループに分かれ、感想や意見を話し合いました。各グループの司会が示した観点で約1時間の討議の後、代表者が話し合ったことを全体発表しました。

 ◇参加人数 27名(1年生11名 2年生12名 教職員4名)

 ◇会  場 大会議室

 ***「彼女のアリア」(森 絵都・著) あ ら す じ***

 不眠症に悩むぼくは、授業をさぼって旧校舎に行くと、ピアノを弾いている藤谷りえ子と出会った。バッハの「ゴルトベルグ変奏曲」にのって、二人の淡い思いがゆれていく。(出典:全国学校図書館協議会)

***参加者の感想***

・思っていた以上にアットホームで、ゆったりとした良い時間でした。色んなことを語り合えて良かったです。

・本についてみんなで話すという経験が今まであまりなかったので、様々な意見を出して共感したり、反対の意見を出し合ったりすることが楽しかったです。一つの本でここまで話が広がるというのも本の魅力だなと改めて実感しました。

・自分一人だとただ読むだけで終わってしまう本が、様々な質問を投げかけられると話が深まっていって、一人じゃ気づけないことに気づけて、それが読書会のいいところだと改めて思いました。

・読書会というものに参加するのは初めてだった。延々と意見を述べ合う堅苦しいものを想像していたが、身近なことと結び付けて考えたり、賛成・反対を投票したりすることで新たな視点から作品を味わうことができた。

・色々な意見を聞けて面白かったです。難しいですが、希望者で長めの推理小説とかでやっても面白そう。

・去年より発言の機会を増やすことができた。

・司会、ちょっとだけ初め緊張しましたが、サポートの先生がいてくれて助かりました。参加して良かったです。        

 

 

 

  

 

                   

 

 

         

 

 

 

 

 

 

第8回校内ビブリオバトル大会開催

  5月25日(水)放課後、第8回校内ビブリオバトル大会が開催されました。今年のチャンプ本は、大澤さん(24H)が紹介した「Another」(著:綾辻 行人)に決まりました。

*** ビブリオバトルとは? ***

 ビブリオバトルとは、競技スタイルの書評発表会です。発表者が5分間でおすすめの本を紹介して、どの本が一番読みたくなったかを参加者全員で決定します。

                      

 

 

 

 

*** 発表者と紹介された本 ***

   29H 池田さん「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(村上 春樹)

   27H 当房さん「さよなら神様」(麻耶 雄嵩)

   24H 大澤さん「Another」(綾辻 行人)

   24H 米口さん「吉里吉里人」(井上 ひさし) 

   38H 高橋さん「魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?」(東川 篤哉)

 

*** チャンプ本の紹介者 大澤さんの感想 ***

   「ビブリオバトルのいいところ」

 ビブリオバトルの楽しみは、大きく三つあると思います。

 一つ目は、これはプレゼンターのみであるけれど、本を選ぶこと。どの本を薦めようか、と、にやにやするのは、非常に楽しかったです。(あまりに紹介したい本が多く、苦しくもあったけれど)

 二つ目は、他人のおすすめを聞くこと。他人のおすすめがキッカケで、好きな作品が見つかることがあります。どのプレゼンも本への愛が詰まっていてとても面白かったです。

 三つ目は、本が好きな仲間と出会えること。プレゼン後、自分もあの作品大好き、とか、読んでみたよ、と言ってくれる人が何人かいて、ビブリオバトルを通して、本好きの繋がりが広がったのはすごく良かったです。

 ビブリオバトルでチャンプ本に選んでいただけて、それだけ本の魅力を伝えられたことは嬉しいし、一方で僕も得られたものが多く、とても楽しい時間でした。

 

◆ 参加者の感想から ◆

・参加者のみなさんの話し方や紹介の仕方が上手で、頭にスーッと入ってきました。毎年参加(見学)したいです。本を読みたくなりました。
・思ったよりハイレベルな戦いで驚きました。長編が多かったけれど、どれも読みたくなりました。5冊中4冊は読んだことがなくて、しかも3冊は題名すら知らなかったので、世界には他にもこんなにおもしろい本があるのかと感動しました。図書委員だから参加したけれど、やっぱり参加して良かったと思います。
・発表者のみなさんの紹介がすごくおもしろかった。ただストーリーを説明するだけでなく、自分の考え、問いかけ、笑いも取りいれていて、実際に読んでみたいなと思った。
・本に対する熱意が伝わり、聞いていて楽しかったです。全部読んでみたいけれど、どれから読もうか迷いそうです。
・楽しかったです。最近本をあまり読めていなかったので、読みたくなりました。特にミステリーが読みたくなりました。
・どの人の発表も興味をそそられたので、誰に投票するか迷ってしまいました。ぜひ読んでみたいです。
・紹介された本はもちろん気になったが、紹介する方法や興味を持たせる話し方を学べた気がします。
・自分で本を探すとどうしても似たような本を見つけてしまいがちだから、興味深かった。
・聞いていて、どの本も読んでみたいと思いました。来年は出たい!
・プレゼンター全員が魅力たっぷりの話しぶりで、時間いっぱい楽しみました。
・すごい面白いと思った。いいイベントなので、もっと告知をしてほしい。(放送とかでもできると思います!)また参加したい。

お は な し 会 ~宮沢賢治の世界にふれてみませんか~

 冬休みに入る直前の、12月23日(木)の放課後、図 書 館 閲 覧 室において、一年生の図書委員が集い、

「おは な し 会」がひらかれました。語り手は、「はまなす文庫」主宰の 細 川 律 子 さん。

細川さんは、岩手県一戸町生まれ。1977年に石川県に転居。その後、俳誌『雪垣』へ入会。1989年、『雪嶺文学』同人になり、物語を書き始めたそうです。また、自宅で家庭文庫を開き、わらべうた、絵本、民謡の語り、宮沢賢治作品の朗読などを、子ども達と一緒に愉しんでいます。著書には『花菜畑/ふるさとの小さな物語』『宮沢賢治の国より』などがあります。

 

 

 

《生徒の感想》

1年 普段あまり自分は「詩」というものに触れてこない生活をしていたので、今回「詩」や童話を朗読していただき、ありがとうございました。

1年 朗読で詩を味わうという今までにない経験ができて、とても新鮮だった。

1年 「永訣の朝」が、細川さんのやわらかい声と、哀しみに満ちた内容とが相まって、心の琴線が強く揺さぶられるような、とても素晴らしいものでした。

1年 宮沢賢治の人生にも苦しいことが多々あって、このような作品をつくっていたのだなと分かり、とても興味深かったです。

1年 今回のように、作者のことや詩の背景を知ることで、さらに詩が面白いものになると感じました。

1年 独特の文体で綴られる賢治の心情、賢治の世界観を、素晴らしい朗読によって、さらに深く感じることができました。

1年 独特なオノマトペだったりを、肉声の朗読で聞くことができ、とても心温まるひとときでした。いつか、イーハトヴー、岩手県を訪れてみたいです。

1年 いつも本を読むときは黙読なので、今回朗読の魅力を発見することができた。もっと作者にっいて知りたいと思った。

1年 高校に入ってからは、なかなか本を読む時間が取れず、随分宮沢賢治の作品にもふれなくなってしまっていたが、今回のおはなし会を通じて、久しぶりに本や詩の世界を感じることができた。

1年 作品の背景について知ったうえで読み返してみると、何も知らず読むよりも何倍も感動するのだということを知りました。朗読を聞いていると、頭に情景が思い浮かび、自分がまるでその世界にいるかのように感じられ、とても楽しかったです。

1年 朗読は聴くということにかまけることができるので、情景が鮮明に浮かんできて、あたかも自分が作品の世界に入り込んだかのような感覚に浸れるので、とても愉しかったです。

1年 作品の言葉の美しさを感じることができて、とても楽しかったです。朗読に関して、子供が話しているところと、お爺さんがはなしているところが、すぐ判ったので、細川さんの技術の凄さに感動しました。

1年 今回は人間味あふれる詩を多く聞かせていただき、色んな面での発見がありました。このような素敵な会を開いてくださり、本当にありがとうございました。

追記: ちなみに、2年生の図書委員は修学旅行中で、残念ながら参加できませんでした。