図書室
後期読書会
10月25日(金)の放課後、後期読書会が開催されました。
今年は、図書委員へのアンケートの中から多数決で選んだ『レキシントンの幽霊』(村上 春樹・著)をテキストにして、4つのグループに分かれ、感想や意見を話し合いました。各グループで約30分の討議の後、代表者が話し合ったことを全体発表しました。最後に木村裕介先生より講評していただき、和やかに会を終えることができました。
◇参加人数 19名(1年生 9名 2年生 8名 教職員2名)
◇会 場 図書館
***『レキシントンの幽霊』(村上 春樹・著) あ ら す じ***
物語の語り手である「僕」が、アメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジに住んでいた時に出会った建築家ケイシーとの交流を描いた短編小説。古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?
***参加者の感想***
・本が好きな人と面と向かって深く語り合えて本当に楽しかった。疑問が残るところでも、他の班の発表を聞いて紐解くことができたものもあって良かった。
・普段、近代文学ばかり読んでいる私にとって現代文学を人と一緒に読み、考察するという機会は良い経験になった。他班の考察も興味深く、作品への理解をより深めることができたと感じる。
・セルフ現国の授業という感じだった。メンバーの人と意見を交流して、自分で読んでいるだけでは気付けない視点や考えた気付き、自分の学びにつながったと思います。最後のグループ発表でも様々なまとめが出てきて面白かったです。自分ではこういったジャンルの本はなかなか読まないので、とてもいい機会になったなと思いました。
・テキストの深掘りができて面白かった。
・現国の授業のようだけど、自分たちでそれぞれ意見を組み合わせてストーリーが見えてくるのを楽しめた。他の班の発表を聞いていると、似ているようで違う理由や読みとりがあって興味深かった。
・普段自分では読むことのない作者の本を読むことができた。自分1人で読むよりももっと深く読むことができてよかった。
・班で話すときは自分だけだと考えなかったことがたくさんでてきて面白かった。他の班の考察を聞いて、もう一段階アップした解釈ができて楽しい。
・物語の理解が深まっておもしろかった。
・普段からない読み方をできて楽しかったです。他の人と話すことで新しい読み方を見つけられました。また機会があれば参加したいです。
・「本読む」ことがとっても深まりました。ただ文字を読むだけじゃなくて、そこから考えることのたのしさに気づくことができました。これから本を読むときは、意識してみようと思います。
・考察しがいのある話で、とても面白かった。もっと色々考え解釈を深めたいと思った。
第10回校内ビブリオバトル大会を開催しました
5月21日(火)放課後、第10回校内ビブリオバトル大会が開催されました。今年のチャンプ本は、横山さん(24H)が紹介した『鹿の王』(著:上橋菜穂子)に決まりました。
*** ビブリオバトルとは? ***
ビブリオバトルとは、競技スタイルの書評発表会です。発表者が5分間でおすすめの本を紹介して、どの本が一番読みたくなったかを参加者全員で決定します。
*** 発表者と紹介された本 *** (発表順は抽選による)
・11H 折戸 奏 さん 『人でなしの恋』 (江戸川乱歩)
・30H 寺井 悠人 さん 『文系もハマる数学』 (横山明日希)
・27H 窪川 穂奈美 さん 『麦本三歩の好きなこと』 (住野よる)
・24H 横山 大悟 さん 『鹿の王』 (上橋菜穂子)
*** チャンプ本の紹介者 横山さんの感想 ***
「ビブリオバトルを終えて」
読みたいと思ってくれてありがとうございます。 本当に最後まで飽きさせない作品なので 、自分で読んでもらえたらなと思います 。ありがとうございました 。
実は昨年も参加させてもらったんですけど、 最近忙しくて本を読めていなかったので、昨年を思い出してまた読みたいと思いました。楽しかったです。
◆ 参加者の感想から ◆
・自分からは手を出すことはない様な本に触れるいい機会になった
・始めて参加しましたが、聞いていて紹介された本がとても読みたくなり、楽しかったです
・参加者が 生き生きとして 話すのを見ていて 楽しかったです
・魅力がとても伝わってきて、 全部の本に興味を持ちました 楽しかった
・日を間違えていたので バトラーとして参加できなかったけど、 みんなの上手な紹介を聞けたので良かった。 大学生になったらさらに本読みたい
・前回よりも落ち着いて、 誰かに読んでほしいという 思いを込めて 発表できたと思う 。質問が もっとあった方がより楽しいかな と思った
・今年度は 昨年度に比べ いろんなジャンルの本があってより面白かったと思いました
・とても面白かったです。 紹介されていた本 どれも読んでみたいです
・話すのがうまくて、 自分もこんなに話せるようになりたいと思いました
・発表者のその本の好き度が伝わった 。普段本を選ぶとき どうしても同じジャンルの方になってしまうけど、 今回のビブリオバトルは 新しいジャンルの本に 挑戦したいと思える 良いきっかけになった。 もっと積極的に 図書館に来て 本に親しもうと思った
おはなし会を開催しました。
お は な し 会 ~宮沢賢治の世界にふれてみませんか~
冬休みに入る直前の、12月22日(金)の放課後、図書館閲覧室において、一・二年生の図書委員が集い、「おはなし会」がひらかれました。参加者19名。
語り手は、「はまなす文庫」主宰の 細川律子さん。
細川さんは、岩手県一戸町生まれ。1977年に石川県に転居。その後、俳誌『雪垣』へ入会。1989年、『雪嶺文学』同人になり、物語を書き始めたそうです。また、自宅で家庭文庫を開き、わらべうた、絵本、民謡の語り、宮沢賢治作品の朗読などを、子ども達と一緒に愉しんでいます。著書には『花菜畑/ふるさとの小さな物語』『宮沢賢治の国より』などがあります。
(内 容)
岩手の自然の紹介
詩 「雲の信号」 「永訣の朝」 「告別」 「稲作挿話」 「雨ニモマケズ」 他
『注文の多い料理店』序
童話 「なめとこ山の熊」 etc
《参加した生徒の感想》 一部を紹介します。
・宮沢賢治さんの背景を知ったことで、お話をより深く聞けました。
声も柔らかく、聞きやすかったです。
・宮沢賢治さんの人柄や、岩手県のいろんな事を知れました。
確かにちょっと難しいけど、魅力的だと私は思います。
熊をいいやつにする話は初めてきいたので、めずらしいと思いました。
・素敵なお話会を、ありがとうございました。
『なめとこやまの熊』は、私は読んだことがなかったのですが、少しゾクリとするような世界観と、数々の情景描写、静けさのただよう朗読にひきこまれました。また自分でも読んでみたいと思います。
今日は本当にありがとうございました。
・宮沢賢治の逸話は、聞いたことがあったけど、それと関連した作品とを一緒に聞く機会は初めてで、面白かったです。
・知っている詩もあったけど、読みきかせしてもらったのははじめてで、よさが少しわかった気がした。
細川さんの宮沢賢治愛が伝わってきて、手帳のレプリカとかも持っているのがいいなと思った。
・自分は今まで宮沢賢治作品に触れたことがあまりなく、いつかは読んでみたいと思っていたので、とてもよい機会でした。
私にはまだ内容が理解しがたいが、読みやすい詩から着手したいです。
いつかは銀河鉄道の夜をよみたいと思います。
今日はおはなし会に来て下さり、ありがとうございました!!
「後期読書会」開催
10月24日(火)放課後、後期読書会が開催されました。
今年は、図書委員へのアンケートの中から多数決で選んだ『夏の階段』(梨屋 アリエ・著)をテキストにして、4つのグループに分かれ、感想や意見を話し合いました。各グループの司会が示した観点で約分30分の討議の後、代表者が話し合ったことを全体発表しました。
◇参加人数 19名(1年生 9名 2年生 8名 教職員2名)
◇会 場 図書館
***『夏の階段』(梨屋 アリエ・著) あ ら す じ***
早く進学して大人になりたい。人を遠ざけ勉強に専念する「おれ」は、空き地に置かれた階段を見つける。家庭環境、友人関係...思うようにならない現実をちょっとだけ乗り越えた夏の物語。
***参加者の感想***
・いろいろな感想がきけて面白かった。みんなの考察が深かったりして、面白かった。
・こういう場面があるのはいいと思ったが、テキストがあまり面白くなかった。
・同じ本について人と話す経験がいままで全然なかったのでおもしろかった。初めて話したけどたくさん話せてよかった。
・話し合いの内容で、新しいものがあって良かった。
・みんなのまえではなせたのでたのしかった。俺も最初砂本だと思った。(登場した主人公が)
・みんなで1つの本について語り合うのは、国語の授業みたいだと感じた。各々個性ある意見を共有でき、新たな視点の発見になった。
・みんな自分なりに考えをもっていてすごかった。自分で読んで解決しなかったところが分かって良かった。
・他学年と本を通じて感性を共有できたのは良い機会でした。
・もっと頻度を多くして色んな本の意見をききたい。
・本来の読書会の目的とは全く異なりますが、同じ小説が好きな人が集まって語り合うような読書会をしてみたいです。
・わかりやすいどんでん返しの本かサスペンスの本をテキストとして読みたいです。
第9回校内ビブリオバトル大会開催
5月24日(水)放課後、第9回校内ビブリオバトル大会が開催されました。今年のチャンプ本は、米口さん(34H)が紹介した「パプリカ」(著:筒井康隆)に決まりました。
*** ビブリオバトルとは? ***
ビブリオバトルとは、競技スタイルの書評発表会です。発表者が5分間でおすすめの本を紹介して、どの本が一番読みたくなったかを参加者全員で決定します。
*** 発表者と紹介された本 ***
・19H 横山 大悟 さん 『図書館の魔女』 (高田大介)
・36H 柞山 春人 さん 『この本を盗む者は』 (深緑野分)
・17H 窪川 穂奈美 さん 『ツバキ文具店』 (小川糸)
・37H 当房 大輝 さん 『オルファクトグラム』 (井上夢人)
・34H 米口 らく さん 『パプリカ』(筒井康隆)
*** チャンプ本の紹介者 米口さんの感想 ***
「ビブリオバトルを終えて」
チャンプ本に選ばれて嬉しいです。
去年も出たんですけれども、泉丘一話し上手な大澤君にとられてしまい、今年は当房君もいたのでドキドキしていたんですけど、こういう結果になりました。
大袈裟な話をしますけど、僕の人生はやっぱり本と出会ってからが始まりだったんだと思っておりまして、何気なく父の書棚にあった本を手に取って読んで、それで夢中になって、自分でおこづかいを貯めて買って。
そしてやはり大袈裟かもしれないですけど、この結果はこれまでの僕の読書という行為の集積だと思っております。ありがとうございます。
◆ 参加者の感想から ◆
・皆堂々としていて本当にその本が好きなんだなと伝わってきました。やっぱり本の魅力は非日常に自分を没入させられることだと思うし、色んなことを共感できて楽しかった。自分も参加してみたいと思った。
・5人ともすばらしいプレゼンで、プレゼンなのにその物語に引き込まれていくような感じがしました。みなさん、質問にも即座に答えていて、すごいと思いました。
・今まで知らない本だったけれど、熱い紹介を聞いてどれも面白そうな本だと思った。ぜひ読んでみたいし、紹介された本の世界観や衝撃を味わいたい。
・初参加だった。はじめは部活行きたいな~と思っていたけれど、終わってみたら来てよかったと思えた。発表を聴きながらプレゼンのコツを考えた。
・発表者全員が楽しそうに発表していて、聴いている人達全員が本をあまり読まない僕でさえ、ウキウキとした気持ちになった。発表者の皆さんの話し方がとても上手ですごく楽しかった。
・どの参加者が紹介する本も面白かったので1つだけに絞るのが難しかったです。
・様々な作品の個性あるキャラクターを知れて良かった。ビブリオバトルのルールについて、もう少し厳密にしたいと思った。(開始前にくわしくルールを話すなどして)あと、あくまでチャンピオンが「本」であることの認識も広げてほしい。
・楽しかった~!全然魅力伝えれなかった・・・。
・はじめてビブリバトルに参加したけれど、想像したよりずっと楽しかった。みんな話し方が上手くて、どの本も読みたくなった。本屋で見つけたら買ってみたいと思う。本への熱意が感じられて良かったし、ディスカッションタイムを見てこの部屋の人たちがみんな本好きなんだなーと嬉しくなった。
・知っている本も知らない本もありましたが、5者5様のアピールの仕方でとても面白かったです。正直、全部読みたくなりました。3年なので、本を読む時間をつくれるかだけが懸念点です。久しぶりに参加できてよかったです!!