日誌

【校長室より】3月23日、24日の訓話 

 県の学校再開の方針を受けて、23日・24日に1,2年生がそれぞれ分散して登校しました。部活動も再開しました。生徒が学校にいるあたりまえの光景が戻ってきて、ホッとしています。新型コロナウィルス感染症拡大の終息は見えないですが、新年度の教育・学習活動に向けて、職員一同、準備に奔走しているところです。

 以下は23日・24日、1,2年生に向けて話した内容です。(一部修正)

 

 3月2日からの突然の臨時休業。「寝耳に水」のできごとでした。

 3月3日には卒業式がありました。在校生が卒業生を送る場面をつくれなかったことが残念でしたが、式後、卒業生達が晴れ晴れとした表情で、そして満面の笑みで写真を撮り合っているのを見て、ホッとし、救われた気持ちでした。

 この3週間、皆さんはどのように過ごしていたのでしょうか。

 皆さんとつながっていたいとの思いから、先生方が日替わりでメッセージを送りました。「何をやればいいのかわからない」「ゲームやスマホしかやることがない」「早く学校に行きたい」そういった人たちに向けて、有意義な生活や行動の方向指示器になればいいかなと思いました。役に立っていれば幸いです。

 世の中は連日、新型コロナウィルスの話題で持ちきりですが、この2ヶ月の間、話題のポイントは変わってきています。中国・武漢のニュースから始まり、ダイヤモンドプリンセス号、一斉休校、パンデミックということばも出てきました。そして、今は東京オリンピックがどうなるかということが最大の関心事です。世の中では賛否両論、様々な意見が飛び交っています。たとえば、この夏に人生のすべてをかける選手がいる一方で、計画的な練習ができず、不平等である、安全が保証されないと言った理由で延期を求める声も日に日に高まっています。この数日で延期の方向性がかなり大きくなってきました。延期するとしたら、年内なのか、1年後なのか、2年後なのか。まさに、正解のない課題に直面しています。

 皆さんはどのように考えますか。延期になったら、どのような人達にどの程度の影響がでるのかも予測してみて下さい。

 多くの情報を集め、いろいろな立場の人たちのことも考える、また影響はどうなるのかも含め、筋道を立てて自分の意見を持つ。このように論理的に多面的に思考する力はこれからとても大事になります。正解のない問題に向き合う力も大事です。 

 このあと春休みに入りますが、新型コロナウィルス感染症拡大対策は続きます。十分、注意して日々の生活を送ってください。