日誌

「日々新たに」

今年度2回目、国語科の森です。最近渋沢栄一の本を読みました。彼は、来年度から新一万円札の顔としても登場しますし、混迷する明治時代に約500もの企業の設立や運営に関わった人です。これは有名な話ですが、約600とも言われる教育機関や社会公共事業の支援を行ったことなどはあまり知られていません。そんな彼が、今日という1日を「いつもと変わらない昨日の延長」と見るか、「新しい1日の始まり」と見るかでは、人の気持ちは大きく変わると言っています。朝起きて、「あ~、また1日が始まった。昨日と同じ繰り返しか。」と思うと途端にやる気が失せてしまいます。それに対して、「今日も新しい1日の始まりだ。」と考えれば、何か新しいことがあるかもしれないし、いろいろなことに挑戦しようという気持ちになります。自分のやるべきこと(仕事や勉強)を毎日淡々と処理するだけで、新しい知恵を身に付けようとしなければ、問題は起きないかもしれませんが、進歩や向上もありません。はつらつとした元気も失われることになります。彼は、「日々新たに」という気持ちで挑戦する気持ちであり続けることが何より大切であると言っています。
ちょうど、2学期が始まったところです。「あ~、夏休みが終わってしまった。」ではなく、「2学期は何かあるかな、日々新たな気持ちで。」と思ってはどうでしょうか。
新たな発見があるかもしれませんね。