日誌

「退屈な世界を変える方法」

 またまた、国語科の森です。最近「養老孟司」さんの「さかさま人間学」という本を読みました。新聞に10年間連載された文章をまとめたもので、小中学生が対象となっているのでとても読みやすい。「さかさま」というのは養老さんが若い時からへそ曲がりだったからだそうです。その中で、「(小さい時は反応していたことが)年を取って世界を見慣れてくると、なかなか反応しなくなります。ある意味、世界が当たり前で満たされてくるわけです。
子どものころに遊んでいた路地に、大人になってから行くと、ずいぶん狭く感じることがあります。小さい子どもにとっては、路地は広かったんですが、大きくなった自分には狭いのです。世界は見慣れたものばかり。実はそれは、自分自身が変わっていないということでもあるのです。つまり、自分が育っていないということです。新しいということは、周囲が新しくなるということだけではありません。自分が新しくなる、ということでもあるのです。」という文章があります。小さい時は好奇心旺盛で何にでも興味を示していたのに、今ではそれほど興味がない。慣れてしまっているというものあると思いますが、自分が育っていないということです。自分が新しくなる(変える)ということは思いさえあればいつでもできると思います。退屈だなあと思ったら一歩踏み出してみてはどうですか。
私の大好きなオードリー・ヘップバーンの言葉
「目標をもち、それを見失わずに追い続けることが大切だと思っています。