日誌

「おもてなし」の精神とは

 みなさん、こんにちは。国語科の森です。いよいよ新年度が始まりますね。今年度は加賀高校創立50周年です。10月には記念式典もあります。50周年という節目の時に加賀高校に在籍できてうれしく思います。新学期となるといつも新鮮な気持ちになります。教員にとっての正月のようなものでしょうか。

 さて、先日三浦春馬さんの日本製という本を読みました。その中で三浦さんが石川県の和倉温泉の「加賀屋」を訪れた時の話です。三浦さんが加賀屋の若女将に「‘おもてなし’とはどういうことですか。」と質問されていました。若女将は、「‘表(オモテ)’なし…表も裏もない気持ちだと思っています。お客様がお喜びになる姿を自分の喜びとして感じられる、その結果、最終的に自分自身も幸せになること。」と答えられました。それを聞いて、三浦さんは、後日「‘おもてなし’のベースにあるのは誠心誠意相手のことを考える普遍的なことなのだなと改めて感じました。」と答えています。相手のことを考えるということは、相手のことをよく見ていることだと思います。そうするとちょっとした変化にも気づくのではないでしょうか。「おもてなし」の精神とは、そのちょっとした気づきを相手に返していくことかなと思います。

今更ながら、そのちょっとした気づきを大切に「おもてなし」の精神を忘れないでおこうと思います。では、始業式・入学式に待っています!