校長あいさつ

学校長あいさつ

 

 石川県立松任高等学校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 本校は,地域の皆さまの熱意と温かなご支援に支えられ、昭和38年に創立されました。そして令和4年に60周年という大きな節目を迎えることができました。平成22年からは普通科と総合学科を併設し、生徒一人ひとりの進路希望にきめ細かく対応できる学校として、歩みを進めてまいりました。本校は、『明き心に』(清純にして高き理想),『深き心に』(学問の道を求めるたゆみなき努力),『堅き心に』(健やかな体と友情・団結心) これらの3つを教育目標に掲げ、生徒一人ひとりに応じたきめ細かな指導を通して社会で自立できる人間力の育成を目指しています。これまでに16,000名を超える卒業生が本校を巣立ち、県内を中心に産業・政治・文化など、地域社会のさまざまな分野で力強く活躍しています。そうした先輩方が築いてきた伝統を大切に受け継ぎ、これからも地域に根ざし、地域とともに歩む学校として、教職員一同、日々努力を重ねております。

 本校では、生徒の多様な進路選択を尊重し、それぞれの夢や目標の実現を全力で支援しています。ICTの活用やアクティブ・ラーニング型授業の取り組みの成果は、日々の授業風景や生徒の学ぶ姿に確実に現れており、一人一台端末の環境も整備されて生徒一人ひとりの基礎学力の定着につながっています。こうした学びの積み重ねは、生徒自身の成長にとどまらず、やがて地域や社会へと還元されていきます。本校では、探究的な学びや地域連携活動を通じて、地域に貢献する人材の輩出を教育の重要な目標と位置づけています。地域の課題や魅力に目を向け、自ら考え、行動できる力を育てることで、社会に開かれた学びを実現しようと努めています。

 進学を目指す生徒には、学年間をこえた有志による「松音塾(しょういんじゅく)」があり、互いに刺激し合いながら学びを深めています。ときには卒業生が来校し、受験体験や進路選択のリアルな声を後輩に届けてくれることもあります。就職を希望する生徒には、地域の商工会議所などと連携し、模擬面接や社会人としてのマナー指導など、きめ細やかな支援を行っています。どの生徒にも寄り添い、その歩みに共に伴走することを、私たちは何より大切にしています。

 また、本校では部活動も教育の重要な一環と捉え、現在11の運動部と9の文化部が日々活動に励んでいます。特に、フェンシング部や自転車競技部は、北信越大会や全国大会にも出場しており、生徒の熱意と努力が大きな成果につながっています。私たちは、日々の練習や大会参加を通して、生徒の人間的成長を支えることを大切にしています。

 今後も、生徒と教職員が心をひとつにして、かけがえのない高校生活をともにつくりあげてまいります。保護者の皆さま、地域の皆さまには、これからも変わらぬご理解と温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 令和7年4月

 石川県立松任高等学校

  校長  沖野 信一