平成23年度

H23年度 学校行事

平成23年度 第64回入学式

平成23年度 第64回入学式 
     
式辞校長写真

 春爛漫の今日の佳き日に、花岡博司PTA会長様、藤下順道同窓会副会長様をはじめ、多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り、平成23年度入学式を挙行できますことは、本校関係者の等しく喜びとするところであります。
大きな可能性に瞳を輝かせ、この入学式に臨まれた360名の新入生の皆さん、伝統ある金沢二水高等学校に入学おめでとうございます。皆さんのこれまでの努力を讃え、晴れの入学を心から歓迎いたします。また、皆さんを支えてこられた保護者・ご家族の皆様にも心からお祝い申し上げます。
本校は昭和23年学制改革により新設された県立金沢第二高等学校を母体として、創立63年となり、2万5千人近くの卒業生が政財界や学問・芸術など幅広い分野で活躍している県内屈指の伝統校であります。「文武両道」に精進することをモットーに、「自由、闊達、明朗、真摯、清新」の校風を半世紀以上にわたって養ってまいりました。
新入生の皆さんには今日から二水生となるに当たり三つの事を話しておきます。
一つ目は「二水高校は勉強するところである」ということです。当たり前ですが、この実践が難しいのです。皆さんの高校生活における目標はさまざまあろうかと思いますが、共通して第一志望の大学に入るという進路実現があります。そのためには3年間計画的に学習をすすめ、学力の向上を図り、最後に栄冠を勝ち取るというプロセスが必要です。いずれは皆さん、大学で専門知識を学び、人間関係を築き、その上でふるさと石川あるいはわが国を担うリーダーとして活躍が期待できる人材であると確信しております。
 二つ目は「文武両道の実践」、つまり勉強と部活動を両立させることです。部活動を通して自分を磨き、人間関係を学び、人間的な成長を図って欲しい。時には勉強との両立に悩むこともあるでしょう。しかしそれを克服したとき、さらに一回り成長した自分を見出すことでしょう。
 最後に「プライオリティ(優先順位)」であります。何事においても、今何が重要なのかを考えて、優先順位をつけ、取り組む順番を決めていくことです。まず今日一日をどのように過ごすのか。自分にとって最終目標は何なのか。このことを忘れず、宝石のように貴重で尊い本校での3年間を、終始一貫した信念を持って充実した実り多きものにしてください。
 フランスの詩人ルイ・アラゴンは「教えるとは未来を語ること、学ぶとは誠実を胸に刻むこと」と言っております。つまり教える側の教師は生徒とともに未来や希望について語り意欲を引き出すのであり、また学ぶ側の生徒は学問を修めるとともにその根本にある誠実さを心に留め置くのでありましょう。
今回の東日本大震災でわが国は大変な試練の時をむかえております。国民一人ひとりが他人事と思わず復興に向けてそれぞれの立場で「今できることから」始めて、立ち上がっていかねばなりません。その当事者としての意識を持つことが誠実さの現われでもあります。 
 保護者の皆様、生徒諸君は二水生としての生活を通して未来を切り開く「生きる力」さらにその根本をなす「確かな学力」を身につけてまいります。どうか温かく見守り励まし続けてください。ご家庭と学校が連携を密にしていくとともに、本校の教育方針・教育施策にご理解賜り、教育活動にご協力いただきますようお願い申し上げます。
 終わりに本日ご臨席のご来賓の方々、保護者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、新入生の皆さんの心身のバランスの取れた人間的成長、高い進路目標の実現、充実した高校生活を心から期待し、式辞といたします。
平成23年4月8日             石川県立金沢二水高等学校長   近藤 繁彦


PTA総会

PTA総会
 
   5月7日(土)平成23年度石川県立金沢二水高等学校PTA総会が開催
  されすべての議題が承認されました。
    また総会後、多くの保護者の方々のご出席を賜り、1年生はホーム別懇
  談会を各教室で、2・3年生は講堂で平成23 年度入試結果や現在の受験
  をとりまく 環境等についての進路説明会を実施いたしました。                      
 
  
             
             
  
      

救命講習会


救命講習会
  
 日本赤十字社から講師をお招きして、救命講習会を開催しました。
 昨年度は7月開催でしたが、今年度は5月9日に開催される陸上競技大会の前に心肺蘇生法を確認するという目的で5月に実施しました。
 1・2年生の保健委員と各部活の代表57名と本校教職員数名が実習を通してAEDを使った心肺蘇生法について学びました。
 参加者同士がペアを組み気道確保、呼吸の確認の実技を行いました。
 マネキンを使った実習では、意識状態の確認、気道確保、人工呼吸法、心臓マッサージ、AEDの使用を実際に体験し、緊急時に速やかに対応できるよう練習しました。
 
平成23年度救命講習会
         日時  平成23年5月6日(金)  15:30~17:20
         場所  講堂
         講師  日本赤十字社
         内容  心肺蘇生法  AEDの使い方
 
          
 
 
 
 

避難訓練

避難訓練
 9月5日(月)15:10より、本校1階食堂パルから出火したという想定のもと避難訓練を実施しました。当日は台風12号の余波のあいにくの雨のせいで体育館への避難・集合となり、例年行っている消火訓練や避難梯子・起震車の体験は中止になりましたが、私語もなく、落ち着いて行動できたと消防署の方から講評をいただきました。これからも職員生徒一同防災意識の徹底に努めたいと思います。
    
      避難の様子 
 
   
      
   確認点呼の様子
 
 
       
   校長の講評
 
 
    
 
   消防署員の講評
 
                                                                                                                                             
    

平成23年度 第64回卒業式


 平成23年度  第64回卒業証書授与式
 

 学校長 式辞

 大寒を過ぎてから豪雪となったこの冬も終わり、わが緑が丘の台地にもようやく春の息吹が感じられる今日、花岡博司PTA会長様、小川陽子同窓会長様並びに歴代校長様をはじめ多数のご来賓の皆様のご臨席をいただき、ここに第64回卒業式を挙行できますことは、本校関係者の等しく喜びとするところであります。

 卒業生の皆さん、卒業おめでとう。3年間、夏の暑い日差しのもと、また冬のつらい吹雪のなか、通い続けたガレリアに代表されるこの学び舎を皆さんは本日巣立つことになります。今皆さんの胸中は、きっと清々しい満足感に満ちあふれているものと察します。

 保護者の皆様、本日お子様が3か年の蛍雪の功なり、めでたく金沢二水高等学校卒業を迎えられましたこと、3年間お子様と苦楽をともにし、本校と何かと関わりあっていただいたご苦労を思うとき、感無量であると拝察し、心から卒業をお喜び申し上げます。

 さて、3年間の高校生活を振り返って見ますと、桜花爛漫の中、本校へ入学した初々しい1年生では、期待と不安が入り交じったなか高校生活がスタートし、5月の陸上競技大会、夏の二水祭を経てようやく二水生らしくなったはずです。本校の中堅として部活動・生徒会活動はじめ大事な役割を担った2年生では、上海万博の影響を避け北海道への修学旅行となり、班別自主研修や富良野自然体験に楽しく取り組みました。本年度は最上級生として積極的に「二水祭」はじめ学校行事を推進し、さらに進路実現に向けて果敢に挑戦し、最大限に努力し続けました。このように皆さんは本校の伝統を受け継ぎつつ新しい課題に立ち向かい、本校の新たな時代の扉を開けた生徒たちであると言えましょう。

 高校時代の最大の出来事は、昨年3月11日に発生した「東日本大震災」であります。その後続いた原発事故を含め、わが国に未曾有の危機をもたらし、現在も復興がままならない地域も多く残されています。身近な人を亡くしたり、家や財産を失ったり、仕事・職場を失ったり、悲しいことばかりですが、唯一の希望の灯りは若い人たちに国民としての絆と自分が今果たさなければならないことの自覚をもたらしたことです。今後のわが国の復興は若い人たちのエネルギーが原動力であり、周りの大人はそれをサポートすることが肝要かと思います。

一方、わが国を取り巻く国際情勢では、東アジア圏においてわが国はもはや絶対的な求心力を持つ国ではありませんが、中国・韓国・台湾並びにインドシナ半島諸国と友好関係を保ち、更に発展させていく謙虚な姿勢が要求されます。今後国際人として生きる皆さんにとって、ぜひ必要なことであります。

今日、皆さんを取り巻く世界は、グローバルスタンダード混迷の時代にさしかかっていると言えましょう。このような時代だからこそ、皆さんの若い感性・情緒力で世界に安定と平和をもたらしてほしいのです。

 明治維新を切り拓いた西郷隆盛南洲先生は、「幾たびか辛酸を経て志始めて堅し。」(人の志というものは幾度も幾度もつらいことや苦しい目に遭ってのち、はじめて固く定まるものである。)といっておられます。このことを踏まえ、これからの人生を生き抜いていく卒業生の皆さんにはなむけの言葉として3つのことを話したいと思います。

 最初に「誠実であれ」

皆さんは、自分自身はもちろんのこと、他に対しても心に「誠実さ」を刻みながら、対処していく姿勢が人生の根本姿勢となります。時には人間関係で悩むこともあるかと思いますが、解決方法はただひとつ誠実を貫くことです。誠実にかつ真摯に対応する人は必ずや周りの人から信頼されます。

2つ目に「共生社会に生きる」という姿勢です。

今後の日本の復興のポイントは「一人一人が互いに理解し合い、認め合う」つまり共生(ともに生きる)社会を構築すること、また、「自分一人が良ければそれで良い」とする態度ではなく、「自分も幸福に生きることを願っているが、同様に相手も幸福に生きたいと願っている」ことを理解しなければなりません。勝手気ままに行動する人や、公共マナーに欠ける人、さらに周囲の人にあまりに無関心な人たちが闊歩する風潮を打破し、ぜひ皆さんは相手に好感を持たれるような言動を心掛け、また相手を理解しようとする思いやりを持って対処することを心掛けて、立派な共生社会の一員となってください。

3つ目は「早起きをする」という習慣づけです。

何かをするために時間がないと嘆く前に、朝1時間でも2時間でも早起きをしてみましょう。大気・宇宙の「浩然の気」を独り占めし、自分の課題に静かに向き合い、地道に取り組んでいく。朝の時間は皆さんを向上させる芽が育つ貴重な時間となるはずです。ぜひ実行してみてください。

 卒業生の皆さん、今後は、母校金沢二水高校、ふるさと石川で培った精神文化に誇りと愛着を持って、真の国際人としてグローバルな視野で人生を切り拓いていただきたいと思います。

 終わりに、本日ご臨席のご来賓の方々、保護者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、卒業生の皆さんの前途が幸多からん事を心から願って式辞といたします。

平成24年3月2日                石川県立金沢二水高等学校長  近藤 繁彦

 
           PTA会長祝辞
 
 

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