北信越高P連研究大会(長野)に参加して
7月4日(木)、5日(金)の日程で大会に参加しました。初日は、地元長野の高校生による歓迎アトラクションと教育分科会が行われました。歓迎アトラクションは、郷土芸能を披露するのが一般的ですが、今大会は飯田OIDE長姫高校コンピュータ制御部の生徒が先輩から受け継ぐ形で発展させてきた戦隊ヒーローものの「テックレンジャーショー」を演じてくれました。様々な工夫が見られ、生徒の人間的な成長をもたらす興味深い活動だと思いました。
その後の分科会では、PTAの学校への関りについての研究発表がありました。進路指導への関りについては、大体が進路学習会における講師役を保護者が務めるというパターンが多い中、保護者自身がわが子の進路を考えるという視点で、現役大学生に講師役を依頼し、高校時代の生活状況、大学時代の生活、就職に至る経緯などについて今の若者の考え方を聞こうとする取組がよかったと思います。また、各事業の目的を確認し合い、うまく動機付けを行うことにより、PTA活動がわかりやすくなると感じました。
2日目は、スピードスケート金メダリスト小平奈緒選手のコーチである信州大学の結城匡啓先生から「選手の力を最大限に引き出すコーチング」という副題で話していただきました。「なるほど」と感じさせられる、気づきの多い講演内容でした。お話の中で、お父さんの接し方についても紹介されましたが、失敗も成功もすべて「正解」と捉え、好奇心を育てることを重視したようです。それには行動の面でも気持ちの上でも決して子どもの前を歩かず、後で取り返しのつく失敗なら、あえてやらせてみる。そして「知るを楽しむ」という歯車がゆっくり回り始めるまでじっと待ち、なるべく遠くから見守ってきたとのことです。その他の講演でのポイントは別紙をご覧ください。