寺高News

卒業生の常川さん、消防庁ポスターモデルに

能美市消防本部寺井消防署の消防士常川りょうさん(20)本校50回卒

常川さんは、高校2年生の時に能美市消防本部(当時は能美広域事務組合消防本部)に職場体験に行き、そのときの体験をきっかけに消防士になりました。

 

常川さんから本校生徒に向けたメッセージです。

 私は、能美市消防本部で職場体験をしたことをきっかけに現在、消防吏員として働いています。もともと就職希望で高校に入学しました。今まで支えてくれた人に感謝し、身近である地域の方々にとって安心・安全で暮らしやすい環境を作ることができる消防士になりたいと考えるようになりました。目標実現のため、3年間勉強と部活動に頑張りました。

 消防という職場は男性ばかりという印象が強いですが、数は少ないですがもちろん女性消防士もいます。私たち女性の消防士は、女性ならではの気遣いや女性にしかできないことに力を入れています。私と同じように寺井高校の卒業生で救急救命士の資格を持った先輩女性消防士がいます。その先輩が、先日、交通事故の現場で女性の怪我人に対して処置する際、着衣を切る必要があったそうです。怪我が回復した後、怪我を処置したのが女性の消防士であったことにとても感謝していました。

 就職して苦労はたくさんあり、後悔することもありますが、結果的にはよかったと思っています。後悔なしで次に進むことは正直難しいことだと思いますが、今しかできないことを後回しにしてはいけないと思います。高校生活は貴重な3年間です。この3年間を自分にとって大切なものにしてください。