令和5年度津幡中ニュース

2024年2月の記事一覧

県立輪島高等学校長、ブログ「おこらいえ」より

2月20日(火)

県立輪島高校の平野 敏校長先生は、能登半島地震発生直後から同校ホームページの校長ブ ログを更新し続けています。時にユーモアを交えた厳しくも温かみのあるメッセージは、多くの方々を勇気づけていると同時に、私たちにもとても大切なことを教えてくれます。ここ数日、自分たちの楽しさだけを優先し、周囲への配慮に欠けた行動がいくつか見受けられ、残念な気持ちです。津幡中学校の生徒のみなさんにも読んでほしいと思い、一部ですが紹介します。※「おこらいえ」とは、輪島市海士町に伝わる言葉で、驚きや感謝を伝えるときや、相手を元気づけるときに使われる、という意味です。

「ならぬものはならぬのです」 [投稿日時 : 02/12震災から 43 日目]

いよいよ明日から新学期が始まります。学校への登校、文教会館への登校、オンラインでの参加、 いずれの方法でも出席になります。登校する場合は制服でなくてもかまいません。先生方も洗濯がままならないのでスーツは着ません。できることから一歩ずつ始めていきましょう。 ひとつ注意したいことは、制服以外は全て従来どおりの校則に従うこと。どうせしばらく登校しないのだからとピアスを開けた生徒や髪を染めた生徒はまさかいないと思います。「どうしてピアスはいけないのですか?」震災以前から質問されることはあります。 ならぬものはならぬものです。 白虎隊で知られる会津藩の什(じゅう)の掟を締めくくる言葉です。人が答えられないような質問をして、さも論破したように振る舞う人もいますが、校則のひとつひとつに「なぜだめか?」を問い詰めていくと、むしろ明確な答えのあるものはなにひとつありません。「なぜ人を殺してはいけないか」という問いも同じです。答える必要のない問いであるし、答えてはいけない問いであるし、そもそも問いになっていないのです。 大切なのは、学校はルールを厳密に守ることの大切さを学ぶ場であるということ「ならぬものはならぬ」自分で自分の心に歯止めをかける方法を学ぶ場であるということ。自分の教員生活を振り返ると、ならぬものはならぬものを教えきれなかったばっかりに、かわいそうな思いをさせた生徒が何人もいます。あのとききちんと導いてあげられたら。学校はルールを厳密に守ることを学ぶ場であると同時に、ルールは変えることができるということを学ぶ場でもあります。昨年もケータイのルールを自分たちで変えることができましたよね。納得のいかないルールがあったら、まず自分たちで変える努力をしてみろ。それすらできないものが自分だけの都合でルールを破るな。「どうして髪を染めてはいけないのですか?」この問いも同じ。でも、みなさんは今、世界中の方から多くの支援をいただいていることを忘れないで下さい。もし自分が支援をする立場だったとしたら、「髪を金髪にするお金があるんだったらもう食費なんかも必要ないですよね」と即刻支援を打ち切ります。どうか生徒のみなさん、避難民だから多少のルール破りは許してもらえる、もしそんな甘ったれた心を持っていたなら、新学期開始とともに捨て去りましょう。・・・(略)・・・