R7年度_11月

R7年度_11月

ラ・マルセイエーズ

 本日(11月28日)、2年5組は社会の授業で「フランス革命」について学びました。

 フランス革命は1789年から1799年にかけて起こり、絶対王政を崩壊させ、共和政へと移行した重要な歴史的出来事です。その背景には、18世紀後半のフランスにおける社会的不満と経済的困難から生じました。特に、貴族や聖職者が特権を享受し、平民が重い税負担を強いられていたことが、革命の引き金となりました。このような身分制度は「アンシャン・レジーム」と呼ばれ、社会の不平等を助長していました。
 世界中にある多くの国家には、こういった歴史的背景が必ず存在します。これまで押さえつけられていた市民が立ち上がり、国が変貌を遂げていく・・・。社会の時間には過去の歴史を紐解き、当時の人々の考えを知る大切な学びがあります。

 ところでみなさん、フランスの国歌を聞いたことがありますか?

 びっくりするくらい過激な歌詞です。まだの人はぜひ!

頂(いただき)

 野球部は来週12月6日(土)に、福島県で行われる「キャッチボールクラシック2025福島大会」に、石川県代表として出場します。この試合は、2分間の間にいかに多くボール回しができるかを競う競技です。全国で1番になるためには、140回が一つの目標となる数値です。つまり、一度のミスも許されません。グローブでボールを掴んでから投げていては、この回数にはとうてい辿りつけません。もはやグローブに当ててボールを下に落とし、そのまま手に取って投げる一連の動作が求められます。主将の飴谷さんに目標を尋ねたところ、「全国優勝です!」と力強い言葉が返ってきました。

あと1週間、体調管理に気を付けて頑張ってほしいと思います。

夢を掴み取れ、南中野球部!

術から道へ

 いよいよ本格的な冬がやってきました。最低気温が一桁台になると、朝布団から出るのがつらいですね。けれどそこはモジモジしないで気合で起きましょう。早起き➡朝ごはん➡登校は中学生の基本です。

 さて、冬の体育の風物詩である柔道の授業がスタートしました。ただでさえ寒いのに、冷たい畳に素足・・・しかも投げられると痛さ倍増です。柔道のルーツを調べてみると、「柔術」というワードがヒットしました。

 日本では、武術や芸術の世界で「術」から「道」へと移り変わる流れが見られます。 柔術から柔道への変化もそのひとつ。 それは、ただ技を磨くだけでなく、心の在り方を大切にするようになったからだそうです。

 柔術は、戦いの中で生まれた護身の技。 敵を制するための動きや、身を守るための工夫が中心でした。 その目的は「勝つこと」や「生き残ること」。 だからこそ、精神的な修養よりも、技の確かさが重視されていました。

 「道」という言葉には、技術だけじゃなく、生き方や心のあり方が込められています。 茶道、書道、剣道…どれも、技を通して自分を磨いていくもの。 日本人は、形の中に心を宿すことを大切にしてきました。

 柔術から柔道への移り変わりは、技の変化だけじゃなくて、心の変化でもありました。 「勝つための術」から、「生きるための道」へ。 その流れは、今も静かに、私たちの暮らしの中に息づいているのかもしれません。お互いに痛みを分かち合い、共に成長する・・・南中の生徒諸君、柔道を通してより強くたくましく成長することを願っています。

 

フル回転

 本日(11月21日)、2学期末テストが全学年で実施されました。2学期の期末テストはどの学年も範囲が広く、中身が濃い内容になります。しかも1日で5教科すべてを受けるので、頭の中はフル回転です。人間は運動すればもちろん疲れますが、頭を使うことでもかなり疲労します。これがいいんです。将来役に立つかどうかは別として、様々な教科をあらゆる視点で思考力を働かせることで、人間の脳は発達します。地球上にいる生命体で、唯一明確な言語を話すのは人間だけです。創造性、感情の理解、倫理的判断、直感的な判断・・・これらはどんなにすぐれたAIであっても、とうてい人間にはおよびません。

 南中の生徒諸君、学びは君たち自身の未来への投資です。間違えた問題や、出来なかった問題に取り組むことが、自分を高める最良の方法です。とは言え、今日1日お疲れ様。3連休はゆっくりしてね。

出会い

 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらえて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅をすみかとす。

 みなさんも一度は耳にしたことはある、松尾芭蕉の「おくのほそ道」の一説です。月日は百代という長い時間を旅していく旅人のようなものであり、その過ぎ去って行く一年一年もまた旅人なのだ。船頭のように舟の上に生涯を浮かべ、馬子のように馬の轡(くつわ)を引いて老いていく者は日々旅の中にいるのであり、旅を住まいとするのだ。

 松尾芭蕉にとって「おくのほそ道」の旅の目的は何だったのでしょうか。様々な説がありますが、やはりまだ見ぬ地を、「自分の足で歩いてみたい、自分の目で確かめてみたい」そういう思いが強かったのではないでしょうか。

 人生は「出会いの歴史」であり、旅はその最も感動的な「出会いの場」です。

  人は新しい出会いによって刺激を受けて考え方が変わり、行動が変わり、人生も変化します。

 「我以外皆我師」南中の生徒諸君、これからも人との出会いを大切に!