R7年度_10月
弘法筆を選んでたかもしれない
本日(10月22日)、1年6組は書道を行いました。得意、不得意はあるにしろ、みんな真剣です。お手本と自分の字を何度も見比べながら、かなり慎重に書いています。あまりにも何度も目が行ったり来たりするので、字が曲がったりもします。それでいいんです。こういった時間も大切なんです。自分の書いた字に満足げな表情を浮かべる人。隣の人とくらべて複雑な表情を浮かべる人。線が一本足りなくて新しい字を生み出す人・・・。みんなそれぞれです。
ところで今からおよそ1200年以上も前に、「弘法大師」という方がいました。本名は「空海」です。社会の時間に習ったかと思いますが、空海は、平安時代初期に活躍した僧侶で、日本に「真言宗(しんごんしゅう)」を開いた人物であると同時に、書道の大家と呼ばれるほど字が上手だったそうです。「弘法筆を選ばず」ということわざは、この空海からきています。真にその道に秀でた人物ならば、どんな道具を使おうとも優れた成果をあげるという意味です。
しかしながら、実は空海自身はとても筆にこだわったという説もあります。裏を返せば、スポーツも習字も、道具を大切にするという意味も含まれているのかもしれません。