R7年度_12月_歳時記

不滅の名曲

 3限目が始まってすぐ、3階の音楽室から素敵な歌声が聞こえてきました。誰もが知っていて、思わず口ずさみたくなるメロディーです。

 兎追いしかの山(うさぎおいしかのやま)
  小鮒釣りしかの川(こぶなつりしかのかわ)
   夢は今もめぐりて(ゆめはいまもめぐりて)
    忘れがたき故郷(わすれがたきふるさと)

 故郷(ふるさと)。作詞者は高野 辰之さん・作曲者は岡野 貞一さん。制作されたのは今から100年以上も前、1914年(大正3年)で尋常小学唱歌の第六学年用で発表されました。

 「故郷」の歌詞は、幼少期に過ごした自然豊かな風景や家族・友人への想いを描いており、都会で暮らす現代の人々にとっても共感を呼ぶ内容です。日常の中で、「帰りたい場所」という普遍的なテーマが、多くの人の心に響きます。

 今日は3年3組の音楽の授業をしばらく見せてもらいました。なんとも穏やかな優しい表情で歌う姿に、心が癒されました。芸術の世界には、どんなに時が経とうとも、色褪せない不滅の名曲や作品がたくさんあります。

 3年生はあと3か月で卒業します。高校を卒業すれば、地元を離れて進学する人や就職する人も多くいると思います。けれど、故郷は永久にみなさんの心のよりどころであることを忘れないでください。