2017年6月の記事一覧
平成29年4月10日 入学式 式辞より
新入生の皆さん、今皆さんはこの鶴来高校で何をしようと思っているのでしょうか。進学や就職向けて頑張りたい。部活動に燃えたい。苦手な勉強を少しでもわかりたい。そのために学び直しをしたい。人と上手くつきあえるようになりたい。そんないろいろな思いを持っていると思います。ぜひその思いを実現させてください。
さて、こうした自分の思いを実現させるときに必要なことは何か。それは、まず今の自分ができることをきちんとやっていくことだろうと思います。そんなことは当たり前だと思うかもしれませんがそう簡単なことではありません。
「小さい勇気こそ」という東井義雄さんの詩があります。
人生の大嵐がやってきたとき それがへっちゃらでのりこえられるような
大きい勇気もほしいにはほしいが わたしには小さい勇気こそほしい
わたしのたいせつな仕事を後回しにさせ 忘れさせようとする小さい悪魔が
テレビのスリルドラマや漫画に化けて私を誘惑するとき
すぐそれをやっつけられるくらいの 小さい勇気でいいから
わたしはそれがほしい
もう五分くらい寝ていたっていいじゃないか けさは寒いんだよと
あたたかい寝床の中にひそみこんで わたしにささやきかける小さい悪魔を
すぐやっつけてしまえるくらいの小さい勇気こそほしい
(中略)
紙くずが落ちているのを見つけたときは 気がつかなかったというふりをして
さっさと行っちまえよ 風ひきの鼻紙かもしれないよ
不潔じゃないかと呼びかける小さい悪魔を すぐやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそわたしはほしい
どんな苦難ものりきれる 大きい勇気もほしいにはほしいが
毎日小出しにして使える小さい勇気でいいから それがわたしはたくさんほしい
(後略)
新入生の皆さん、皆さんもこの「小さい勇気」をたくさんほしいと思ったことはありませんか。自分の思いを実現しようとするには、慌てなくても、焦らなくてもいい。ただ、日々の生活の中で小さい勇気を絞り出して、今の自分ができることを一つ一つやり続ける。そして思うようにできなかったときも、そこでやめてしまわないこと。気持ちを立て直して小さい勇気を出しながら、またやり始めることが大切なんだと思います。そうすれば、少しずつ少しずつ自分が思う自分に近づいていけるはずです。3年間チャレンジしてください。
さて、こうした自分の思いを実現させるときに必要なことは何か。それは、まず今の自分ができることをきちんとやっていくことだろうと思います。そんなことは当たり前だと思うかもしれませんがそう簡単なことではありません。
「小さい勇気こそ」という東井義雄さんの詩があります。
人生の大嵐がやってきたとき それがへっちゃらでのりこえられるような
大きい勇気もほしいにはほしいが わたしには小さい勇気こそほしい
わたしのたいせつな仕事を後回しにさせ 忘れさせようとする小さい悪魔が
テレビのスリルドラマや漫画に化けて私を誘惑するとき
すぐそれをやっつけられるくらいの 小さい勇気でいいから
わたしはそれがほしい
もう五分くらい寝ていたっていいじゃないか けさは寒いんだよと
あたたかい寝床の中にひそみこんで わたしにささやきかける小さい悪魔を
すぐやっつけてしまえるくらいの小さい勇気こそほしい
(中略)
紙くずが落ちているのを見つけたときは 気がつかなかったというふりをして
さっさと行っちまえよ 風ひきの鼻紙かもしれないよ
不潔じゃないかと呼びかける小さい悪魔を すぐやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそわたしはほしい
どんな苦難ものりきれる 大きい勇気もほしいにはほしいが
毎日小出しにして使える小さい勇気でいいから それがわたしはたくさんほしい
(後略)
新入生の皆さん、皆さんもこの「小さい勇気」をたくさんほしいと思ったことはありませんか。自分の思いを実現しようとするには、慌てなくても、焦らなくてもいい。ただ、日々の生活の中で小さい勇気を絞り出して、今の自分ができることを一つ一つやり続ける。そして思うようにできなかったときも、そこでやめてしまわないこと。気持ちを立て直して小さい勇気を出しながら、またやり始めることが大切なんだと思います。そうすれば、少しずつ少しずつ自分が思う自分に近づいていけるはずです。3年間チャレンジしてください。
平成29年3月2日 卒業式 式辞より
この1年間、私は皆さんが最上級生として、本当に良く頑張ってくれている姿をたくさん見させてもらいました。その中から、私にとってうれしく、そして皆さんには決して忘れて欲しくないと思ったことを話します。
皆さん、今年度の鶴翔祭のテーマを覚えているでしょうか。「鶴高魂」でした。魂とは精神、心です。すなわち「鶴高生の心意気を示そう」というテーマでした。私はまず、この「鶴高魂」というこんな言葉が生徒諸君から出てきたこと、それがとてもうれしかった。なぜなら、皆さんの心の中に、「自分たちだってやれる。自分たちだってやって来たんだ」という鶴高生としての自信や誇りがなければ「鶴高魂」という言葉は絶対に出てくるはずがないからです。皆さんの中にそれが芽生えていることがうれしかったんです。鶴翔祭は、このテーマのとおり3年生の見事なリーダーシップのもと全校生徒で鶴高らしさを発揮してくれました。
もうひとつ。
4月24日、金沢市民球場で行われた野球部の試合。相手は40名を超える部員を持つ強豪校。試合は本校が序盤に3点をリードしていましたが、8回に追いつかれ延長戦に突入。10回表に本校が1点を取り、これを守り切り勝利しました。ピッチャー3年風君が柔らかなフォームで一球一球丁寧に丁寧に投げ続ける。野手は集中力を保ち懸命に守る。ここだというときに3年吉田君が執念のタイムリーを放つ。最後は風君から引き継いだ3年北田君が堂々と抑える。選手一人一人に華やかさや、強烈な強さはなかったかもしれませんが、助け合いながら粘り抜く逞しさが本校のチームにはありました。お互いが信頼で結ばれているすばらしいチームであり、戦いぶりだったと思います。
卒業生の皆さん、これから皆さんが進む道は順風満帆ということは決してありません。いろいろなことがあって当然です。しかし、もし心が折れそうなときがあっても、「鶴高魂」である「自分だってやれる。自分だってやって来たんだ」というプライド、そして野球部にみた「仲間と助け合いながら、しなやかに粘り抜く逞しさ」。この2つを忘れないでください。そうすれば、たとえ時間はかかったとしても目の前の壁を一つj一つ乗り越えていけるはずです。
皆さんがこれからも着実に成長し、一社会人として自立していくことを私たちは期待し願っています。
皆さん、今年度の鶴翔祭のテーマを覚えているでしょうか。「鶴高魂」でした。魂とは精神、心です。すなわち「鶴高生の心意気を示そう」というテーマでした。私はまず、この「鶴高魂」というこんな言葉が生徒諸君から出てきたこと、それがとてもうれしかった。なぜなら、皆さんの心の中に、「自分たちだってやれる。自分たちだってやって来たんだ」という鶴高生としての自信や誇りがなければ「鶴高魂」という言葉は絶対に出てくるはずがないからです。皆さんの中にそれが芽生えていることがうれしかったんです。鶴翔祭は、このテーマのとおり3年生の見事なリーダーシップのもと全校生徒で鶴高らしさを発揮してくれました。
もうひとつ。
4月24日、金沢市民球場で行われた野球部の試合。相手は40名を超える部員を持つ強豪校。試合は本校が序盤に3点をリードしていましたが、8回に追いつかれ延長戦に突入。10回表に本校が1点を取り、これを守り切り勝利しました。ピッチャー3年風君が柔らかなフォームで一球一球丁寧に丁寧に投げ続ける。野手は集中力を保ち懸命に守る。ここだというときに3年吉田君が執念のタイムリーを放つ。最後は風君から引き継いだ3年北田君が堂々と抑える。選手一人一人に華やかさや、強烈な強さはなかったかもしれませんが、助け合いながら粘り抜く逞しさが本校のチームにはありました。お互いが信頼で結ばれているすばらしいチームであり、戦いぶりだったと思います。
卒業生の皆さん、これから皆さんが進む道は順風満帆ということは決してありません。いろいろなことがあって当然です。しかし、もし心が折れそうなときがあっても、「鶴高魂」である「自分だってやれる。自分だってやって来たんだ」というプライド、そして野球部にみた「仲間と助け合いながら、しなやかに粘り抜く逞しさ」。この2つを忘れないでください。そうすれば、たとえ時間はかかったとしても目の前の壁を一つj一つ乗り越えていけるはずです。
皆さんがこれからも着実に成長し、一社会人として自立していくことを私たちは期待し願っています。
平成28年4月8日 入学式 式辞より
新入生の皆さん、皆さんが高校生活をスタートするにあたり、一つの詩を紹介したいと思います。坂村真民という方の「七字のうた」という詩です。
よわねをはくな くよくよするな
なきごというな うしろをむくな
ひとつをねがい ひとつをしとげ
はなをさかせよ よいみをむすべ
すずめはすずめ やなぎはやなぎ
まつにまつかぜ ばらにばらのか
私たちは時に弱音を吐くことがある。くよくよすることも、泣き言を言うこともある。でも、そういう自分をその度に断ち切り、前を向いて歩みを進めることが大切ではないか。雀には雀の、柳には柳の生き方があるように、誰にでも必ずある自分の道を諦めずに腐らずに自分の花が咲くその日までお互い一途に進んでいこうではないか。
この詩は、私たちをそう励ましてくれているのではないかと私は思っています。
これからの3年間の意義は、将来皆さんが社会の荒波に負けないで、自分で逞しく生き抜いていくために必要な基礎を身につけることにあると言ってもいいと思います。ですから、何事もない3年間ではなく、ぜひ涙を流して友と喜び合うことや、悔しくて悔しくて一人涙することを経験して欲しいと思っています。
そして、そうした経験が、本校の目指す「思いやりのある」「チャレンジする」そして「自立する」生徒につながっていくものと信じています。
新入生の皆さんが、今日のこの入学の喜びと感謝の心を大切にし、有意義な高校生活を送られますことを祈念します。
よわねをはくな くよくよするな
なきごというな うしろをむくな
ひとつをねがい ひとつをしとげ
はなをさかせよ よいみをむすべ
すずめはすずめ やなぎはやなぎ
まつにまつかぜ ばらにばらのか
私たちは時に弱音を吐くことがある。くよくよすることも、泣き言を言うこともある。でも、そういう自分をその度に断ち切り、前を向いて歩みを進めることが大切ではないか。雀には雀の、柳には柳の生き方があるように、誰にでも必ずある自分の道を諦めずに腐らずに自分の花が咲くその日までお互い一途に進んでいこうではないか。
この詩は、私たちをそう励ましてくれているのではないかと私は思っています。
これからの3年間の意義は、将来皆さんが社会の荒波に負けないで、自分で逞しく生き抜いていくために必要な基礎を身につけることにあると言ってもいいと思います。ですから、何事もない3年間ではなく、ぜひ涙を流して友と喜び合うことや、悔しくて悔しくて一人涙することを経験して欲しいと思っています。
そして、そうした経験が、本校の目指す「思いやりのある」「チャレンジする」そして「自立する」生徒につながっていくものと信じています。
新入生の皆さんが、今日のこの入学の喜びと感謝の心を大切にし、有意義な高校生活を送られますことを祈念します。