校長ブログ

ユニバーサルデザインを取り入れた授業の工夫

 金沢星稜大学の新谷洋介先生にお願いし、標記のテーマで校内研修を行いました。本校の発達障害アドバイザーでもある先生から、本校の授業参観に基づいてお話がありました。

 今年度の学校経営計画に、「教育のユニバーサルデザイン」と「授業のユニバーサルデザイン」を盛り込み、取り組んでいるところですが、その1つの実践として、板書に「授業の流れ」を書くことを進めています。その実践が授業のユニバーサルデザインの1つになるということで、基礎的環境整備が進んでいると評価していただきました。

 今後とも連携を取らせていただきながら、よりよい学びに繋がる環境整備に、教職員全員で取り組んでいきます。

教育改革への情熱~「教育改革推進フォーラム」に参加してきました~

 福井で開催された産業能率大学が主催する標記のフォーラムに参加してきました。このフォーラムには、「アクティブラーニング型授業」の必要性が言われている頃に良く参加していました。久しぶりに参加させていただきましたが、以前と同様、参加される先生方の教育改革に向けての「熱い」志が伝わってきて、一日があっという間に過ぎてしまいました。

 テーマは「総合的な探究の時間と教科の関係性・繋がりを考える~北陸新幹線は繋がったが、探究と教科の学びは繋がっているか?~」というテーマでしたが、学校法人桐蔭学園理事長 溝上慎一先生や京都大学大学院教育学研究科准教授 石井英真先生のお話から、『生きて働く学び』がいかに大切であるのかということを、肝に銘じることとなりました。また、福井県立若狭高等学校と福岡県立ありあけ新世高等学校の実践例から、教職員集団が学び合うことと生徒の潜在能力を引き出す必要性を強く感じることとなりました。

 情熱を持って、よりよい教育活動を、仲間と共に、教員も「探究」することが大切だと実感し、金沢に帰ってきました。

 グループワークなどでお話しさせていただいた先生方も含め、有意義な時間をありがとうございました。

学び合う教員集団に

 学校を運営していく上で私が大切にしていることの1つに、「学び合う教員集団」ということがあります。それは「生徒の学びの質を保障する」ことに繋がります。

 今日は、1人1台端末活用実践(国語科と地歴公民科)に加えて、ホワイトボードアプリの「Google Jamboard」の後継サービスとして位置づけられている、「FigJam」について、校内研修を行いました。

 国語科からはロイロノートのテスト機能や共有ノートの活用事例、地歴公民科からは課題を追究する過程における、1人1台端末の効果的な活用について説明してもらいました。質問もあり、学び合う時間となっていました。

 また、「FigJam」については、ICT支援員の奥田さんからお話があり、機能の説明を興味深く聞きました。今日は時間がありませんでしたが、8月27日に予定されているGIGA校内研修で、実際に使ってみることを予定しています。

 とても暑い中ですが、教員の学びを止めないように進めていきます。

 

一歩踏み出す~古文書講座~

 本校は羽咋運動公園に隣接していますが、歩いて数分のところに「羽咋市歴史民俗資料館」もあり、教育環境に恵まれています。前から訪ねてみたいと思っていた資料館で、『古文書講座』があるということで、博物館などで展示されている古文書を少しでも読んでみたいと思っていたこともあり、「一歩踏み出して」受講してきました。

 講師の先生は小学校の教員をされてきた方で、小学生に具体的な生の歴史に少しでも触れさせたいとの思いから、古文書に関わってこられたそうです。その姿勢に同じ教員として学ぶところがありました。

 古文書の内容は、安政5年(1858年)4月9日におこった、北陸地方や飛騨国を中心に大きな被害をもたらし、羽咋でも震度4程度の震度があったと推定されている「飛越地震」の古文書で、当時の百姓「兵右衛門」さんの覚書と、十村役「義左衛門」さんが奉行所に宛てた被害状況報告書でした。

 そこには、地震によって、「屋根がずり落ちた」「味噌納屋が潰れた」「家の壁が落ちた」「道が一尺(30cm)ほど沈んだ」と書かれていました。

 ちょうど今から約200年ぐらい前にも、地震による災害があったことが読み取れました。

 200年後の人々は、現代の記録をどのように読み解くのでしょうか。

 

感性を磨く~知の大冒険展

 石川県高等学校教育研究会地歴公民部会でも紹介された、石川県立歴史博物館で開催されている「知の大冒険」展に行ってきました。東京都にある「東洋文庫」に所蔵されているコレクションから選りすぐった名品が展示されていました。マルコポーロの『東方見聞録』や『アヘン戦争図』など教科書で見たことがある書物や絵画などと出会いました。また、地理を教えてきたこともあり、当時の世界観を表した地図にはとても興味を持ち、想像を膨らませていました。

 目の前にある貴重な資料から歴史と人々の営みを感じたことはもちろんですが、それに加えて、資料を守り抜いた人々の苦労も知ることとなりました。

 生徒の皆さん、先生方、「本物」に出会う機会をつくって、感性を磨いてください。

創作活動(藍染・織・スクリーン・版画)〜金沢湯涌創作の森〜

 「総合的な探究の時間」における地域探究と関連付け、創作活動に触れる機会を通して、地元文化の理解を深めることを目的に、金沢湯涌創作の森を訪ね、4つのグループに分かれて創作活動(「藍染・織・スクリーン・版画」)を体験しました。自然に囲まれ、静かにゆっくり時間が流れる中で、指導員の方に教えていただきながら、制作しました。どの工房においても、お気に入りの作品を完成させようという気持ちが溢れており、最後には生徒それぞれの思いが込められた素敵なものに仕上がりました。

 体験したことを、これからの「総合的な探究の時間」に活かし、地元文化の理解に繋げてほしいと思います。

 やさしく丁寧に教えていただいた「金沢湯涌創作の森」の皆様、どうもありがとうございました。

高校卒業後の世界を広く知ろう〜キャンパス見学〜

 上級学校等の見学を通して、高校卒業後の進路について視野を広げ、高校生活の在り方生き方に繋げるため、金沢学院大学・金沢学院短期大学を訪ね、短期大学の3つの学科(現代教養学科・食物栄養学科・幼児教育学科)の授業を体験をさせていただきました。

 現代教養学科では「コミュニケーション」がテーマで、固定電話を使った「ビジネスコミュニケーション」演習、食物栄養学科では「バランスのよい食事を考えてみよう!」というテーマでの演習、幼児教育学科では「言葉遊びを楽しむ」というテーマで授業に混ぜていただき、「かるたあそび」などに取り組みました。いづれも大学での学びを高校生目線で伝えていただき、安心して授業に参加している姿がとても印象的でした。キャンパス見学で感じたことを、これからの学校生活に活かして欲しいと思います。

 最後になりますが、学食の利用を含め、ご配慮をいただいた大学関係者の皆様に、厚くお礼申し上げます。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

かもしれない~ヨシタケシンノスケ展~

 金沢21世紀美術館で開催されている、『ヨシタケシンノスケ展かもしれない』に行ってきました。同僚の先生に教えていただいたのですが、最終日ということもあり、とても多くの子ども連れの家族で溢れていました。また、チケットを購入するために並んでいると、その同僚の先生やかつて同じ職場で仕事をした先生にも出会いました。

 さて、本題ですが、何といっても、頭の中に広がる妄想やアイデア、クスッと笑える人のクセやしぐさ、世界の真理をつくようなものの見方を、やわらかくやさしいタッチと色合いで描かれている世界観に、物事の奥深さを感じることとなりました。

 中でも絵本作家としてのデビュー作である『りんごかもしれない』からは、一つの概念でみるのではなく、「こうかもしれない」「ああかもしれない」といろいろ考えることが大切であるというふうに、教えられている気になりました。

 また、友だちって?しあわせって?立場って?など、 ふとした瞬間にうかぶ、12の「なんだろう」を、しなやかに、具体的に、ユーモアたっぷりに描いている『なんでなんだろう』にも考えさせられました。

 生徒の皆さん、先生方、時間をつくって、視野を広げてください。

学び合う~互見授業を通して~

 7月1日から始まった「互見授業週間」が終わりました。特別なことではありませんが、「学び合う」組織づくりのために取り組んでいます。

 昨年度のテーマは「1人1台端末の活用」でしたが、今年度は「わかる楽しさ」「できた喜びと達成感」に繋がる「ユニバーサルデザイン」も意識したものとなるよう先生方にお願いしました。

 具体的には『「何ができるようになるか」(本時の目標)』と「どのように学ぶか」(授業の流れ)を明確にした授業づくり』です。それぞれが「互見授業」の目的を意識して取り組んでいたことが印象的でした。期間中には、金沢大学の本所先生による「評価研修」もあり、指導と評価の一体化を考える有意義な期間となりました。

 これからも授業力の向上に向けて、あらゆる機会を通して学び合っていきます。

地域を知り、コミュニケーション力を高めました~地域の特色を活かしたふるさと教育推進事業~

 NPO法人ソレイユ代表の松永 幸則さん、羽咋神社の新田 智子さんに加えて、やすらぎ羽咋教室の道下 雅美さんとICT支援員の奥田 由美さんにも参加していただき、「総合的な探究の時間」に改良版「のとまるわかりすごろく」のモニターテストを行いました。

 ねらいは、①大学生の探究成果物「のとまるわかりすごろく」を一部改良したものをモニタリングし、さらなる改良に活かすこと、②モニタリングをグループメンバーで協力して行い、今後の探究の方向性を絞り込んでいくことでした。

 何より生徒たちが進行役を務めることができ、羽咋バージョンの成果物作成に向けて、一歩進んだ時間となりました。

 また、外部の方と触れあう中で、自らのコミュニケーション力を高める機会ともなりました。

 お忙しい中参加された皆様に、厚くお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。