校長ブログ

進路ガイダンスⅡ

 進路ガイダンスを実施しました。進学希望者には、模擬授業を受講する前に、金沢学院大学の朝田先生から事前指導をしていただきました。

 進路ガイダンスのねらいとして、①自己理解の促進、②情報提供、③スキルの向上、④モチベーションの向上、⑤現実的な計画作り、ということを挙げられていました。

 また、模擬授業ねらいとして、①高校や社会から「学ぶ」ことにより、「自己理解」と「働く」「仕事」をつなげる、②大学・短大・専門学校の模擬授業を体験することにより、進路を考えたり選択するための視野を広げる、③進学先への興味関心につなげる、ということも述べられていました。

 『なぜ人は働かなくてはいけないのか?』『仕事とは何か?』ということを投げかけながら、将来の姿と関連付けて、自分事として考えるよう、生徒に促していることがとても印象的でした。

 愛情のこもったお話をありがとうございました。

 

トキこどもフェスタ ~「総合的な探究の時間」取組発表~

 トキ放鳥に向けて開催された、「トキこどもフェスタ」(主催:能登地域トキ放鳥受入推進協議会)に参加し、「総合的な探究の時間」での取組について発表してきました。

 会場である「のとふれあい文化センター」(穴水町)に集まった多くの方々を前に、緊張する中、立派に役目を果たしてくれました。

 ここに至るまでに、フィールドワークや中間発表会を通して活動し、学びを深めてきたことを思い出します。

 また、石川県生活環境部自然環境課の皆様にも大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

「総合的な探究の時間」中間発表会

 羽松祭の中で「総合的な探究の時間」の中間発表会を、松永幸則氏(NPOボランティア団体ソレイユ)、中谷陽氏(金沢大学4年)、楠光太郎氏(石川県生活環境部自然環境課トキ推進室)、村本義雄氏(石川県トキスーパーバイザー)、朝田肇氏(金沢学院大学・金沢学院短期大学入試広報部参与)の皆様を招いて行いました。

 特に1年次生から3年次生はポスターセッションという形態をとり、プレゼンテーションと質疑応答、加えて「付箋メモ」による感想・意見集約という方法で行い、1月に予定している最終発表会に向けのブラッシュアップにつながるものとなりました。テーマは、1年次生は羽咋の観光、医療、経済について、2年次生は羽咋の地域を紹介することにつながる「カルタ」と放鳥が予定されている「トキ」について、3年次生は修学旅行とインターンシップについて、4年次生は進学と就職についてでした。

 質疑応答の中では、最終発表会に向けて、課題等を調べるだけではなく、その課題を解決するためにどうしたら良いかということを提案してほしい、自分たちの考えを伝えてほしいというアドバイスがありました。

 先輩から後輩へ、「総合的探究の時間」を基軸とした、学びの充実に繋げていきたいと思います。

 貴重な助言や感想をありがとうございました!

 

GIGA StuDX推進チームによる伴走支援 Ⅱ

 文部科学省初等中等教育局GIGA StuDX推進チーム  鹿島 慎一 先生にお願いして、「1人1台端末を活用した遠隔授業」というテーマで、8月以来2回目となる研修会を実施しました。

 今回もGoogle ClassroomとChatスペースを活用して、双方向によるオンライン研修となりました。

 内容は①1人1台端末を活用した遠隔授業、②学習の保障の観点から、③クラウドって何だろう、④校務のDXについて。

 遠隔授業については、A:多様な人々とのつながりを実現する遠隔授業、B:教科等の学びを深める遠隔授業、C:個々の児童生徒の状況に応じた遠隔授業などに分類されることが分かり、遠隔教育システムの全体像を「学びの保障」の観点から実感できたことが、これからの対応を進めていく上で大きなものとなりました。

 何より、「授業そのものが問われている」ことを、改めて感じました。

 2回にわたって大変お世話になりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ふるさと探究~総合的な探究の時間~

 石川県生活環境部自然環境課 野上達也 課参事に来ていただき、「いしかわのトキ・ライチョウ」(令和6年度県政出前講座)というテーマでお話を伺いました。これは、2年次生が進めている「ふるさと探究」の一環として、トキのことをより良く知ることを目的にお願いしました。

 これまで、羽咋を探究している金沢大学の学生さんやトキの保護に尽力されている村本義雄さんから学んできたこともあり、生徒たちは、とても意欲的に話を聞き、学んできたことを積極的に伝えていました。

 自分の思いを声に出して伝え合い、異なる意見を「共有」し、学びを深めることができました。

  

生活体験発表会(青春のこだま)校内予選会

 10月12日に金沢泉丘高等学校で開催される「第72回県定通生活体験発表会(青春のこだま)」の校内予選会がありました。今年度の新しい取組として、場所を体育館ではなく、発表者のいる図書室と各教室をオンラインで繋いで実施しました。

 クラスから選ばれた代表者6名が、生活体験に基づいた「自分自身について」、飾らない自分の言葉で語ってくれました。

 来賓の本校教育振興会 会長 西塔 正樹さんからは、「緊張感がある中で、最後までやり遂げたことを自信にしてほしい」というお話がありました。西塔さんは本校の卒業生でもあり、自身の校内予選会での思い出を熱く語っていただきました。生徒にとって、とても貴重な時間にもなりました。

「自分のことを見つめて」「緊張感のあるなか」「人前で話すこと」を乗り越えた生徒達に、成長を感じると共に、この経験を将来に活かして欲しいと、心からエールを送りました。

 みんな、よく頑張った!

学び直し週間が始まりました!

 本日から『学び直し週間』が始まりました。これは、先日の到達度テストから「学び直す」ことが必要な項目を洗い出し、1人1台端末に配信された講義動画と課題を使って、「自分と向き合いながら、自らのペースで、自らの学び」を行う取組です。

 昨年度の構想から先進校の視察を経て、満を持して実施したものです。先進校では、「モジュール授業」という形態で実施しているところもありますが、本校では毎月1週間、1限目が始まる前に時間を設けることとしました。

 自分と向き合いながら、「主体的な学び」に繋がってほしいと思います。

 静かな中で、落ち着いて学んでいる姿が見られました。

個別最適な学びに向けて

 今年度の新しい取組の1つとして、全校統一の「到達度テスト」を実施しました。

 これは、学習教材である「スタディサプリ」((株)リクルート)を日々活用している中で、「個別最適な学び」をより実現するために実施したものです。

 学びの状況を客観的に把握するだけではなく、個に応じた課題を配信し、9月9日から始まる「学び直し週間」で、生徒それぞれが自分と向き合い、「主体的な学び」を行っていくことにしています。

 テスト実施の際は、1人1台端末をそれぞれが難なく活用している様子が見られました。

GIGA StuDX 推進チームによる伴走支援

 文部科学省初等中等教育局 GIGA StuDX推進チームにお願いして、校内研修を行いました。Google Classroom とChatスペースを利用しながら、同時双方向型の研修となりました。研修の進め方そのものが同時双方向での学びとなっており、『「教職員の学び」と「生徒の学び」は相似する』ということを実感することとなりました。

 今回は

  • 学びの変革(リーディングDXスクール等の事例から)
  • 時代と子供たちを取り巻く環境の変化(社会の変化と学習指導要領)
  • 学力観の転換(資質・能力の三つの柱と学び方の変革)
  • 1人1台端末環境が支える令和の日本型学校教育

 という内容で、「なぜ個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実が必要なのか」ということと、そこに「1人1台端末の活用がいかに有効なのか」ということを、改めて学ぶ有意義な時間となりました。

 次回は、より具体的な実践を学ぶ研修会を10月に実施する予定です。

 

探究フィールドリサーチ

 総合的な探究の時間の取組として、フィールドリサーチを行いました。行き先は、「国際朱鷺交流資料館」と「LAKUNAはくい」です。

 「国際朱鷺交流資料館」では、朱鷺保護に尽力されている 村本義雄 さんに、ご自身の半生と朱鷺との関わりについて伺いました。昭和27年に朱鷺が特別天然記念物になったことなど、実体験に基づく貴重なお話を聴くことができました。

 「LAKUNAはくい」では、地域活性化のための活動スペースを体験し、アートスタジオを借りて、今後の探究活動について話し合いました。

 このフィールドワークには、以前からお世話になっている、金沢大学地域創造学類の中谷陽さんにも参加していただき、新たな視点で探究活動を見つめ直しました。

 貴重なお話やアドヴァイスをありがとうございました。

ユニバーサルデザインを取り入れた授業の工夫

 金沢星稜大学の新谷洋介先生にお願いし、標記のテーマで校内研修を行いました。本校の発達障害アドバイザーでもある先生から、本校の授業参観に基づいてお話がありました。

 今年度の学校経営計画に、「教育のユニバーサルデザイン」と「授業のユニバーサルデザイン」を盛り込み、取り組んでいるところですが、その1つの実践として、板書に「授業の流れ」を書くことを進めています。その実践が授業のユニバーサルデザインの1つになるということで、基礎的環境整備が進んでいると評価していただきました。

 今後とも連携を取らせていただきながら、よりよい学びに繋がる環境整備に、教職員全員で取り組んでいきます。

教育改革への情熱~「教育改革推進フォーラム」に参加してきました~

 福井で開催された産業能率大学が主催する標記のフォーラムに参加してきました。このフォーラムには、「アクティブラーニング型授業」の必要性が言われている頃に良く参加していました。久しぶりに参加させていただきましたが、以前と同様、参加される先生方の教育改革に向けての「熱い」志が伝わってきて、一日があっという間に過ぎてしまいました。

 テーマは「総合的な探究の時間と教科の関係性・繋がりを考える~北陸新幹線は繋がったが、探究と教科の学びは繋がっているか?~」というテーマでしたが、学校法人桐蔭学園理事長 溝上慎一先生や京都大学大学院教育学研究科准教授 石井英真先生のお話から、『生きて働く学び』がいかに大切であるのかということを、肝に銘じることとなりました。また、福井県立若狭高等学校と福岡県立ありあけ新世高等学校の実践例から、教職員集団が学び合うことと生徒の潜在能力を引き出す必要性を強く感じることとなりました。

 情熱を持って、よりよい教育活動を、仲間と共に、教員も「探究」することが大切だと実感し、金沢に帰ってきました。

 グループワークなどでお話しさせていただいた先生方も含め、有意義な時間をありがとうございました。

学び合う教員集団に

 学校を運営していく上で私が大切にしていることの1つに、「学び合う教員集団」ということがあります。それは「生徒の学びの質を保障する」ことに繋がります。

 今日は、1人1台端末活用実践(国語科と地歴公民科)に加えて、ホワイトボードアプリの「Google Jamboard」の後継サービスとして位置づけられている、「FigJam」について、校内研修を行いました。

 国語科からはロイロノートのテスト機能や共有ノートの活用事例、地歴公民科からは課題を追究する過程における、1人1台端末の効果的な活用について説明してもらいました。質問もあり、学び合う時間となっていました。

 また、「FigJam」については、ICT支援員の奥田さんからお話があり、機能の説明を興味深く聞きました。今日は時間がありませんでしたが、8月27日に予定されているGIGA校内研修で、実際に使ってみることを予定しています。

 とても暑い中ですが、教員の学びを止めないように進めていきます。

 

一歩踏み出す~古文書講座~

 本校は羽咋運動公園に隣接していますが、歩いて数分のところに「羽咋市歴史民俗資料館」もあり、教育環境に恵まれています。前から訪ねてみたいと思っていた資料館で、『古文書講座』があるということで、博物館などで展示されている古文書を少しでも読んでみたいと思っていたこともあり、「一歩踏み出して」受講してきました。

 講師の先生は小学校の教員をされてきた方で、小学生に具体的な生の歴史に少しでも触れさせたいとの思いから、古文書に関わってこられたそうです。その姿勢に同じ教員として学ぶところがありました。

 古文書の内容は、安政5年(1858年)4月9日におこった、北陸地方や飛騨国を中心に大きな被害をもたらし、羽咋でも震度4程度の震度があったと推定されている「飛越地震」の古文書で、当時の百姓「兵右衛門」さんの覚書と、十村役「義左衛門」さんが奉行所に宛てた被害状況報告書でした。

 そこには、地震によって、「屋根がずり落ちた」「味噌納屋が潰れた」「家の壁が落ちた」「道が一尺(30cm)ほど沈んだ」と書かれていました。

 ちょうど今から約200年ぐらい前にも、地震による災害があったことが読み取れました。

 200年後の人々は、現代の記録をどのように読み解くのでしょうか。

 

感性を磨く~知の大冒険展

 石川県高等学校教育研究会地歴公民部会でも紹介された、石川県立歴史博物館で開催されている「知の大冒険」展に行ってきました。東京都にある「東洋文庫」に所蔵されているコレクションから選りすぐった名品が展示されていました。マルコポーロの『東方見聞録』や『アヘン戦争図』など教科書で見たことがある書物や絵画などと出会いました。また、地理を教えてきたこともあり、当時の世界観を表した地図にはとても興味を持ち、想像を膨らませていました。

 目の前にある貴重な資料から歴史と人々の営みを感じたことはもちろんですが、それに加えて、資料を守り抜いた人々の苦労も知ることとなりました。

 生徒の皆さん、先生方、「本物」に出会う機会をつくって、感性を磨いてください。

創作活動(藍染・織・スクリーン・版画)〜金沢湯涌創作の森〜

 「総合的な探究の時間」における地域探究と関連付け、創作活動に触れる機会を通して、地元文化の理解を深めることを目的に、金沢湯涌創作の森を訪ね、4つのグループに分かれて創作活動(「藍染・織・スクリーン・版画」)を体験しました。自然に囲まれ、静かにゆっくり時間が流れる中で、指導員の方に教えていただきながら、制作しました。どの工房においても、お気に入りの作品を完成させようという気持ちが溢れており、最後には生徒それぞれの思いが込められた素敵なものに仕上がりました。

 体験したことを、これからの「総合的な探究の時間」に活かし、地元文化の理解に繋げてほしいと思います。

 やさしく丁寧に教えていただいた「金沢湯涌創作の森」の皆様、どうもありがとうございました。

高校卒業後の世界を広く知ろう〜キャンパス見学〜

 上級学校等の見学を通して、高校卒業後の進路について視野を広げ、高校生活の在り方生き方に繋げるため、金沢学院大学・金沢学院短期大学を訪ね、短期大学の3つの学科(現代教養学科・食物栄養学科・幼児教育学科)の授業を体験をさせていただきました。

 現代教養学科では「コミュニケーション」がテーマで、固定電話を使った「ビジネスコミュニケーション」演習、食物栄養学科では「バランスのよい食事を考えてみよう!」というテーマでの演習、幼児教育学科では「言葉遊びを楽しむ」というテーマで授業に混ぜていただき、「かるたあそび」などに取り組みました。いづれも大学での学びを高校生目線で伝えていただき、安心して授業に参加している姿がとても印象的でした。キャンパス見学で感じたことを、これからの学校生活に活かして欲しいと思います。

 最後になりますが、学食の利用を含め、ご配慮をいただいた大学関係者の皆様に、厚くお礼申し上げます。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

かもしれない~ヨシタケシンノスケ展~

 金沢21世紀美術館で開催されている、『ヨシタケシンノスケ展かもしれない』に行ってきました。同僚の先生に教えていただいたのですが、最終日ということもあり、とても多くの子ども連れの家族で溢れていました。また、チケットを購入するために並んでいると、その同僚の先生やかつて同じ職場で仕事をした先生にも出会いました。

 さて、本題ですが、何といっても、頭の中に広がる妄想やアイデア、クスッと笑える人のクセやしぐさ、世界の真理をつくようなものの見方を、やわらかくやさしいタッチと色合いで描かれている世界観に、物事の奥深さを感じることとなりました。

 中でも絵本作家としてのデビュー作である『りんごかもしれない』からは、一つの概念でみるのではなく、「こうかもしれない」「ああかもしれない」といろいろ考えることが大切であるというふうに、教えられている気になりました。

 また、友だちって?しあわせって?立場って?など、 ふとした瞬間にうかぶ、12の「なんだろう」を、しなやかに、具体的に、ユーモアたっぷりに描いている『なんでなんだろう』にも考えさせられました。

 生徒の皆さん、先生方、時間をつくって、視野を広げてください。

学び合う~互見授業を通して~

 7月1日から始まった「互見授業週間」が終わりました。特別なことではありませんが、「学び合う」組織づくりのために取り組んでいます。

 昨年度のテーマは「1人1台端末の活用」でしたが、今年度は「わかる楽しさ」「できた喜びと達成感」に繋がる「ユニバーサルデザイン」も意識したものとなるよう先生方にお願いしました。

 具体的には『「何ができるようになるか」(本時の目標)』と「どのように学ぶか」(授業の流れ)を明確にした授業づくり』です。それぞれが「互見授業」の目的を意識して取り組んでいたことが印象的でした。期間中には、金沢大学の本所先生による「評価研修」もあり、指導と評価の一体化を考える有意義な期間となりました。

 これからも授業力の向上に向けて、あらゆる機会を通して学び合っていきます。

地域を知り、コミュニケーション力を高めました~地域の特色を活かしたふるさと教育推進事業~

 NPO法人ソレイユ代表の松永 幸則さん、羽咋神社の新田 智子さんに加えて、やすらぎ羽咋教室の道下 雅美さんとICT支援員の奥田 由美さんにも参加していただき、「総合的な探究の時間」に改良版「のとまるわかりすごろく」のモニターテストを行いました。

 ねらいは、①大学生の探究成果物「のとまるわかりすごろく」を一部改良したものをモニタリングし、さらなる改良に活かすこと、②モニタリングをグループメンバーで協力して行い、今後の探究の方向性を絞り込んでいくことでした。

 何より生徒たちが進行役を務めることができ、羽咋バージョンの成果物作成に向けて、一歩進んだ時間となりました。

 また、外部の方と触れあう中で、自らのコミュニケーション力を高める機会ともなりました。

 お忙しい中参加された皆様に、厚くお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。