インターネット依存症
みなさんは、『インターネット依存症』『ネット中毒』『ゲーム依存症』などの言葉を聞いたことがありますか?
最近よく耳にする、という人もいるかもしれません。
 
 インターネットやゲームの使用を自分でコントロールできているならば、心配はありません。
しかし、自分の意志でやめられなくなったり、やめると情緒不安定になって手が震えイライラしたりするようになると、自分の力ではもうどうすることもできません。周りの人から「やめなさい」と言われると、暴力を振るってしまう場合もあります。周りの人も悲しい思いをしてしまいますね。
 みなさんは『依存症』という言葉を聞いて、どんな『依存症』を思い浮かべますか?
アルコール依存症、ギャンブル依存症、たばこ依存症、買い物依存症、薬物依存症・・・どれも、身体に深刻な影響を与えることは知っていると思います。『インターネット依存症』『ネット中毒』『ゲーム依存症』(以下「インターネット依存症等」)も同様なのです。
 
ではなぜ、依存症になるのでしょうか。
それは、あなたの脳のせいなのです。
 
 LINEやFacebookなど、こちらが何かを発信すると反応(返信)があります。それはとてもうれしいことです。「自分はひとりではない」と実感できます。
ひとりぼっちは誰でもさびしいものです。人は誰かとつながっていたいと思うものです。
Facebookの「いいね!」のカウントが増えると「私に共感してくれた☆うれしい!」と脳は喜びを感じます。現実の世界でも「いいね」って言われると、うれしいですよね。
脳が「うれしい!楽しい!」と感じたとき、脳ではドーパミンという物質が分泌されています。ドーパミンが大量に分泌されると脳は興奮状態になり、その快楽を忘れられず「もっとしたい!」と思うようになります。パチンコ依存症も「777」がそろった時の喜びを忘れられず、またパチンコに行ってしまう・・・基本的に同じです。
それが依存症の始まりです。
 
もし、ネットやゲームが使えない状態になって少しでも不安を感じたり、手が震えるなどの症状が現れたりしたら、すぐに私たちに相談してくださいね。
あなた方を守る方法はたくさんあります。
 
 
依存症になると、自分も周りの人もとてもつらい思いをします。
みなさんには、そんなつらい思いをしてほしくはありません。
大事な時間を無駄にしないためにも、自分や周りの人を守るためにも、ルールを決めて上手に付き合うことが大切です。