校長あいさつ
校長あいさつ
児童生徒一人一人の夢を育み、自分らしく心豊かに生きる力を
石川県立いしかわ特別支援学校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。このたび、校長として着任した杉江哲治と申します。
本校の前身は、金沢市南郊の寺町台地に広がる平和町に建てられた石川県立平和町養護学校です。平和町養護学校は、昭和54年に石川県立養護学校の分校として開校し、昭和61年に平和町に移転しました。長年にわたり、隣接する石川整肢学園と連携を図りながら、肢体不自由教育の発展に寄与しました。
平成に入り、養護学校で学ぶ児童生徒の障害の重度・重複化や多様化への対応、小中学校等の通常の学級に在籍する発達障害等を含む特別な教育的支援の必要な児童生徒への支援体制の確立等が、求められるようになりました。
こうした社会の変化等を踏まえ、平成18年に石川県立総合養護学校として現在の南森本に移転し、平成20年には県内初の肢体不自由と知的障害等の複数の障害に対応する知肢併設校として、また、その専門性や障害に応じた施設・設備を生かした地域の特別支援教育のセンター的機能を有する学校として、新たな道を歩むことになりました。
本校は開校して18年目を迎えました。この間、特別支援教育は大きく変化しています。平成26年に批准した障害者権利条約により、障害の有無に関わらず誰もがその能力を発揮し、共生社会の一員として共に認め合い、支え合い、誇りを持って生きられる社会の実現を目指すため、特別支援教育をさらに充実させ、インクルーシブ教育を推進していくことが求められています。
この障害者権利条約は、「私たちのことを私たち抜きで決めないで」を合言葉に世界中の障害のある方々が参加して作成されました。
「私たちのことを私たち抜きで決めないで」という考え方を、少しでも本校の教育活動に取り入れていくことが、共生社会の実現につながっていくと考えています。
そこで、本校は、在籍する児童生徒の夢や願いを育み、一人一人の得意なことを生かし、自ら学ぼうとする意欲を高めながら、心身の調和的な発達を促すような指導・支援に、教職員一丸となって取り組んでいきます。
また、児童生徒一人一人の将来を見据え、自分らしく心豊かに、生き生きと社会参加することのできる力の基盤を育てることを目指していきます。
引き続き、保護者の皆様や地域の方々、関係各位のご支援とご協力をお願いいたします。
校長 杉江 哲治