2024年6月の記事一覧

工業生とテレビ番組

 昭和の時代はテレビを観ると〇〇になるなどと言われたりしました。しかし、現代の若者はテレビを観ないそうです。タイパが悪いからとか色々理由はあるようですが、とにかくスマホを通じて早送りしてドラマを見るけど放送時間に合わせてテレビの前に座って食い入るように見ることは少ないようです。

 ただ、工業高校である本校の生徒には復活したプロジェクトXや解体キングダム、魔改造の夜などの番組はぜひ見て欲しいと常々思っています。中でも私のおススメは解体キングダムです。理由は純粋に技術者のお仕事のすごさが見られるからです。解体という一点に絞られていますが、豪快な技、繊細な技、そして工夫。しかも相手が基本とっても大きいので、私達の日常のように”ひょい”と動かすわけにいかないところも面白いです。次におススメは魔改造の夜です。立派な技術者がおもちゃのようなものを真剣に大人数で改造していく、清々しいくらいにばかばかしくそして結果が一目瞭然というところに心を惹かれます。やってもいないのに、「これはダメだろう」「これはいけるのでは」などとテレビの前で偉そうにつぶやいて見ています。プロジェクトXは人間ドラマという側面が強いので高校生にはちょっと地味かなとは思いますが、大人はうんうんと頷きながら静かに見入ってしまうのではないでしょうか。特に「仲良く頑張りました」ばかりではなく、「お互いに反発しながらも心の中では認めていた」「あの人に頼まれたら頑張るしかない」みたいなところがかえってリアルで気に入っています。

 それ以外にも季節ものではありますが、ロボコンはど真ん中ストライクです。作品というか工作物のバリエーションの広さ、背景に見える努力や工夫のすごさなど胸が熱くなります。因みに本校でも種目やカテゴリーは違いますが工業部で取り組んでいますし、秋の産業教育フェアで一般の方にも見て楽しんでいただいています。

 という訳で、逆に小中学生で上にあげたような番組が好きな人は工業高校に向いていると思います。高校はどうしようかなぁと迷ったら選択肢に入れてもらえると嬉しいです。なお、今年の工業祭では久々に一般公開をする予定ですので、ぜひ直接見に来てください。

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次年度科目選択説明

 期末試験2日目の試験終了後、1年生は体育館に集合して次年度科目選択に関する説明を聞いてもらいました。

 選択科目は将来の進路や興味関心に応じて学ぶために重要なもので、1・2年生にはこの時期に説明をして7月上旬までに仮登録、その後面談等を使って確認・相談をして調整、秋に最終確認を行っています。

この選択により、進学できなくなる、就職できなくなるようなことはありません。どんな選択であれ、進学も就職も可能です。しかし、

●普通科目を選択(工業科目を減らして)
→国公立大学にチャレンジ
→大学進学後に留学したいから英語力アップ
→就職先で海外出張や海外勤務があるので英語力アップ
→就職を目指している会社の方が数学に強いと役立つとアドバイスをくれたから

●工業科目を選択(普通科目を減らして)
→工業科目が好きだからたくさん学んでそれを武器に就職したい
→シンプルに技を極め、挑戦したい
→技術力のある大学生になりたい
→就職のつもりだけど工業をより極めたくなったら大学進学

など、将来を見据えて積極的な理由(好き、やってみたい、挑戦したい、必要・・・)で選択をすることを推奨し、間違ってもあれが苦手だからこっちという消極的な選択はやめるように指導しています。

 保護者の皆様には、生徒が持ち帰った資料に目をとおしたうえで、お子様とじっくり相談し”積極的な理由”による選択のご指導をお願いします。なお、科目選択について不明点、相談等がございましたら、担任までご連絡ください。

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自校体操

 本校には、自校体操という伝統の体操があります。第一と第二があり、昭和26年に制定されたものです。例年入学したての1年生は、体育の授業の【体づくり運動】の一つとして1学期にこの体操に取り組みます。

 5月のスポーツテストのときはまだたどたどしいのですが、2学期の体育大会のときにはとても立派な姿を見せてくれたのをおぼえています。なお、体育大会ですごいと感じるものの、続いての2年生の第二を見ると、上には上がいるものだと感心させられます。ぜひ外部の方にも見て欲しいと思うほどです。

 ただ、入学して時間が経てばうまくなるのだろうくらいに思っていたのですが、先日授業を見る機会があり、とても真剣な取り組みが実にかっこよく、この緊張感が上達につながるのだと感じました。5人ずつ体育館のステージに上がり、大きな掛け声を発しながら”演技”をしていくのですが、規定通りの動きができていないと、その段階で座らされ今回は脱落し、残りの友人を見守ることになるのです。言い換えるとゲームのように動きをクリアしていかないと最後まで演技ができず、最後まで乗り切ったとしても合格になるかは判定次第というものです。まるで、韓流アイドルの育成段階の映像を見ているようです。

 合格したときに他の生徒から送られる合格者への拍手がまた素晴らしいのです。もちろん私も拍手をしました。

 こういった教員の指導に真剣に応える、みんなで拍手を送るといった取り組みに支えられ、地域に求められるしっかりとした人材に成長していくのだな、と思いました。”いいもん見せてもらいました。”

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北信越大会を終えて

 先週末、今年度の北信越大会が5県の各地で開催されました。本校からは柔道、ハンドボール、少林寺拳法、陸上競技、ウェイトリフティングが出場しました。結果の詳細は別に公開されると思います。県大会および今回の大会の結果を受けてハンドボール、少林寺拳法、陸上競技、ウェイトリフティング、登山、ボウリングが高校総体・全国大会に出場予定です。全国大会が控えている部は全国大会に向けて、そうでない部は新チームとなって次の目標に向けて始動します。また、引退した3年生は就職・進学に向けて集中していくことになります。

 なお、水泳競技の県大会も行われ、1名が北信越大会出場を決めました。また、野球部はいよいよ夏の大会を迎えようとしています。保護者の皆様をはじめ、多くの皆様の応援よろしくお願いいたします。

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教育実習について

 先週より教育実習生が2名来ています。明日1日は残していますが、今日は実習の仕上げというべき研究授業を実施しました。今の実習生は大学でみっちり仕込まれているようで、とてもスキルが高く早い段階から授業を担当できたこともあり、多くの授業を担当してもらうことができました。忙しい実習の中で指導案もよいものができたと思います。

 今の生徒は小中学校からの流れで自然な教えあいができるため、その力を引き出してあげることが重要ですが、しっかりと意識されていたように感じました。授業とは生徒と一緒に作り上げるものです。教員の力はもちろん必要ですが、生徒の協力なくしてはよい授業にはなりません。今日の研究授業では生徒の協力もあり立派な授業を展開できていたようで良かったです。ぜひ採用試験を突破し、本県の工業教育の発展に貢献する人材となって欲しいものです。本校に配属されるともっと嬉しいですが、贅沢は言いません。

 本校では教員の理解と協力を得て、できる限り実習生を受け入れています。率直に言って実習生の受け入れは教員の負担増になりますが、工業高校としてよりよい教育を持続的に行うためにも工業科の教員養成のお手伝いをすることは大切な使命の一つと考えているからです。工業科の教員を目指している学生さんの中で普通科の高校の卒業生であるなどの理由により実習先が見つからず困っている方がいましたらご相談下さい。(もちろん本校卒業生は最優先・大歓迎です。)

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