総合的な探究の時間1年生

1年生活動記録

1年生MGP(明倫グローカルプロジェクト)始動

2月6日(木)の総合的な探究の時間から1年生は、MGP(明倫グローカルプロジェクト)が始まりました。グローカルとは「global(世界的な)」と「local(地域的な)」を合わせた造語です。「Think Globally, Act Locally (地球規模で考え、地域で行動せよ)」をスローガンとし、探究活動を1年かけて行っていきます。例年は2年生の6月から始めていたものを今年度から1年生の2月から始めます。テーマは以下の8テーマになりました。

➀人文科学      ②社会科学     ③自然科学       ➃医療

➄国際        ⑥芸術       ➆ウェルネス      ⑧教育

クラスを解体し、探究したいテーマが近いメンバーでチームを作り、活動をしていきます。

  

 

 

 

 

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STEAM等の教科横断的な授業 11H編

2月6日(木)1限 総合的な探究の時間 11Hでは「地歴×地学」の教科横断型授業を行いました。

タイトルは「日本・世界の鉱石・資源と権力」です。 

 

みんなの知っている鉱石・資源は? 

金(金鉱石)、銀(銀鉱石)、鉄(鉄鉱石)・・・

では鉱物と鉱石は何が違うでしょうか? 

鉱物のことなら、地学や中学理科でやったような・・・

鉱石とは、鉱物の中でも➀特別な価値があり、②採算があう

もののことを言います。

例1. 金鉱石は1t 中に2g金が入っている。採算がとれる。

例2.海水は1t中に金が1mg入っている。水や不純物を取り除

く費用を考えると採算が取れないため、鉱石ではない。

 

重要なことは有用な元素や鉱物が,採掘して利益が得られる

ほどに濃集していることです。ではどうやって当時の人は採

掘したのでしょうか?採掘するに莫大な人や技術や時間がか

かります。それをクリアするためにはどうしても「お金」が

必要です。ではお金を持っている人はどんな人でしょうか?

ここで班活動です。班で二つのことを調べ、発表します。

➀鉱石・資源について調べる。(班ごとに一つの鉱石)

→特徴、どのようなところで採れるか、採掘の方法など

➁それらを採掘したのはどのような人々だったかを調べる。

→採掘の歴史、採掘によって何か「変化」はあったかなど

ファシリテーターを中心に役割を決め、分担をして、作業を

行いました。 最後に各班の調査結果を共有しました。

 佐渡金山と江戸幕府など、鉱石と権力の繋がりを見いだせた

班が出てきました。授業後も生徒は各鉱石について考察する

ほどの盛り上がりをみせました。

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STEAM等の教科横断的な授業 17H編

1月30日(木)7限 総合的な探究の時間 17Hでは「英語×情報」の教科横断型の授業を行いました。

タイトルは「Three-Dimensional Picture Story Show」です。

この授業は英語で自作の物語を考え、3Dで4コマ漫画を作り英語で発

表するという内容です。まず英語で簡単な自作の物語を班で考えます。

次にTinkercadというアプリを使いデジタル空間上に3Dのキャラクタ

ーなどを作ります。

最後に各班、英語で発表し、自作の物語を共有しました。

苦手意識のある英語や情報などの科目も3D4コマにすることで、楽

しく使いながら、学習することができました。

 

ある班の作品を紹介します。

➀英文で物語を考える。

②2次元のイラストとして4コマ漫画を書く。

③Tinkercadで3次元の4コマを作る。

 

実際は3次元なので、もちろん奥行もあり、回転もできます。

授業が終わっても作業を続けている班があるほどの盛り上がりを見せ

てくれました。

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STEAM等の教科横断的な授業 15H編

1月30日(木)7限 総合的な探究の時間 15Hでは「数学×地歴」の教科横断型授業を行いました。

タイトルは「TM15」です。TMはタイムマシーンの略です。 

日本はPISAの数学リテラシーが第5位になるほど、世界的に見ると

比較的数学が得意な国です。

ではなぜ日本は比較的数学が得意なのでしょうか?そのルーツを

探るためにタイムスリップしました。

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時は江戸 皆さんは関 孝和(せき たかかず)のことはご存じ

でしょうか?

江戸時代の数学(和算)は日本独自の数学で世界最高レベルでした。

その中で関孝和は筆算を使って円周率を小数第11位まで計算した天才

でした。

ここで数学の先生から問題です。実際に和算に挑戦してみましょう。

班で力を合わせて解くことができました。ここで新たな疑問が… 

ではなぜ江戸の数学は世界最高レベルだったのでしょうか?

もっと昔にタイムスリップしてみましょう。

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時は縄文、場所は三内丸山遺跡です。有名な掘立柱建物ですね。

縄文時代の人はこの掘立柱建物を作るために縄文尺というものを使っ

ていました。下の図は上から見た図です。

「縄文時代の人々はどうやって柱と柱の間の直角を割り出して

いたのでしょう?」素朴な疑問が浮かんできます。縄文尺を利用

して直角を割り出してみよう。班でいろいろ実験してみました。

直角の鍵はどうやら、三平方の定理のようです。

この時代から日本でも3:4:5の図形が直角などの事実が知られて

いたんですね。日本の数学のルーツをたどることができる1時間でした。

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STEAM等の教科横断的な授業 13H編

1月30日(木)7限 総合的な探究の時間 13Hでは「体育×英語」の教科横断型授業を行いました。

タイトルは「No English No Futsal」です。

タイトルからわかる通り、1時間英語だけでフットサルを行いま

した。日本語を話すとイエローカードです。

英語の先生はもちろん、体育の先生も頑張って英語で表現をしま

した。チーム名や得点の記入も英語です。

特別ゲストとしてALTの先生にも参加してもらいました。

英語のみという空間は、本当に海外に行ったかのような体験をす

ることができました。

 

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STEAM等の教科横断的な授業 14H編

1月30日(木)7限総合的な探究の時間 14Hでは「理科×数学」の教科横断型の授業を行いました。タイトルは「世にも奇妙な自然界に潜む数学」です。

理科って何の役に立つの? 

「快適に過ごすことができて、怖いと感じるものが少なくなる!」

身近な例で理科の良さを改めて実感しました。

例. 茶色の食べ物はおいしいの?⇒科学的な根拠がある

数学って何の役に立つの?身の回りの製品ほとんどすべてに理科

を通して関わっている。さらに、「思考スキルが身につく」

例. 評価する 多面的にみる 比較する 具体化する など 

 

今回は、世にも奇妙な自然界に潜む数学ということで理科と数学

が密接に絡みついている2つの例の紹介です。

まずは「フィボナッチ数列」

連続する2項を足すと次の項になっている数列です。

 

このフィボナッチ数は自然界で、よく現れます。

例.ひまわりの種の並び、芽の生え方など

不思議ですね。生物たちは計算してるわけではないのに… 

実は、生物たちの目的である、次世代に命をつなぐために、

フィボナッチ数は合理的なのです。賢いですね~。

長い前振りは終わり、ここからが本題です。

蜂の巣のように六角形が連なっている構造を「ハニカム構造」と

いいます。サッカーゴールや飛行機の翼、クッションなどに使わ

れています。

 

六角形の何が良いのでしょうか?

蜂の気持ちになって、数学的に考えてみました。

実際にいろいろな図形を合わせて考えてみます。

具体的に様々な計算をしている班もありました。

ホワイトボードに数学的な根拠を書き込み、クラスで発表

 

 どの班も数学的な根拠を持って六角形のすばらしさを語ることが

できました。

以下生徒の感想(抜粋)です。

・自然のものに数学が関わっていたのがびっくりした。ひまわりの種はいままできれいだなとしか思わなかったけれど、そんな秘密があったなんて知らなかった。

・六角形の机で六角形について語ることができました!六角形の特徴を知れた

・班の人と話しながらなんで六角形が一番良いのかたくさんアイデアが出せて楽しかったです!自分たちが考えていた理由以外にもいろんな理由があって驚きました。数Aで習ったことも出てきて繋がりがあって面白かったです!

・この授業で、一つの科目で見るよりも色んな科目で見ると視野が広がるとわかった。

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STEAM等の教科横断的な授業 12H編

1月30日(木)7限 総合的な探究の時間 12Hでは「数学×国語」の教科横断型の授業を行いました。

タイトルは「寺子屋で〇〇」です。

寺子屋とは江戸時代に普及した、庶民の子どもに読み・

書き・そろばんを教えた教育機関で、当時の日本の成年

男子の識字率は世界トップクラス。「寺子屋で学ぼう!」

 

昔の言葉で書かれた文の読解を行いました。

 

読解すると実は数学の問題 

「昔の人も連立方程式を使ってたの?」

実は江戸時代は中国数学から独自の発展を遂げた和算

が学ばれていました。今回は和算の一つ鶴亀算に挑戦

国語の得意な人が読解をし、数学の得意な人が計算する

など班で連携をして、様々な問題を解決することができ

ました。

寺子屋で〇〇の〇〇とは何だったでしょうか?  

12Hの皆さんは楽しみながら、古典を学ぶ意義と数学の

ルーツに迫ることができました。

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STEAM等の教科横断的な授業 16H編 

1月27日(月)5限 総合的な探究の時間 16Hでは「国語×化学」の教科横断型の授業を行いました。

タイトルは「青色界隈」

 

まずは李白の漢詩 七言絶句の読み取りから!

その漢詩から読み取れる風景を班で描きました。

葛飾北斎も漢詩から風景を描いていたんですね。

その葛飾北斎の滝に纏わる作品の共通点を皆で探りました。

どうやら青にこだわって描きわけているそうです。

 

ここからは化学の話です。

葛飾北斎 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏の青色に注目すると

2種類(インディゴとプルシアンブルー)の青を使い分けている

そうです。色が違うだけでなく、化合物としての性質が大きくこ

となります。

実際にプルシアンブルーを作ってみました。

ここで本日の問いです。フェルメール「首飾りの真珠の少女」

のターバンの青はどの青でしょうか?

化合物の性質を考えながら、班でファシリテーターを中心に話し

合いました。

さて何色だったでしょうか?結果は16Hの生徒のみぞ知る・・・

以下生徒の感想(抜粋)です。

・色を化学的に考えたりしたことなかったから面白かった。

・国語と化学って何にも繋がりが無いように思っていたけど普段自分が気づいていないだけで他にも沢山つながっていることがあるんだろうなと考えが変わりました。実験で黄色と黄色を混ぜているのに青になるのがすごく面白かったです。ターバンの色を話し合ったり発表を聞いていろんな視点での考えがあって、どこを一番重要視するかで意見が違って興味深かったです。

・言葉による伝わりやすい特徴とともに抽象的な表現が科学的根拠によって、より具体的になっており、お互いの特徴が出ていたと思う。

・国語と化学はなんも繋がりがないからどんな授業になるのかと思ってたけど、この2つの授業を組み合わせるからこそできた考え方があって面白かった。

 

このような授業を今週から来週にかけて1年生全クラスで行っていきます。お楽しみに!!! 

 

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ファシリテーション講座 

1月9日(木), 10日(金)に1年生各クラス2時間 株式会社シェヘラザードの 坂本 祐央子 さんにファシリテーション講座を行ってもらいました。

ファシリテーションとは「集団による知的総合作用を促す働き」のことで、正解のない問いを考える上で必要な能力は「リーダーシップ」や「マネジメント」よりも「ファシリテーション」であると言えるでしょう。そのファシリテーションを行う人のことを「ファシリテーター」といいます。ファシリテーターに求められていることは①中立な立場で②チームのプロセスを管理し③チームワークを引き出し④チームの成果が最大になるように支援することです。

今回重点的に学んだことは、話し合いを行う前に行う「場のデザイン」に関してです。

①目的 ②目標 ③やり方・スケジュール ④役割 ⑤ルール・方針 をしっかり決めることが重要だと知りました。

また、話し合いにおいて、深く聞き出す言葉も教えてもらいました。例 ~というと 

最後に実際に模擬会議を行いました。

どの班もファシリテーターを中心に活発な会議ができていました。

明倫生の隠れた能力に驚かせれる2日間になりました。

今後はこのファシリテーション研修を通年行事として4月に行っていきたいと思っています。

 

以下生徒の感想(抜粋)です。

・会議などでの話し合いを円滑に進められるテクニックがわかって良かった

・意見を考えることは簡単でも、それを人に伝えたりまとめることが難しいと感じた。全員が意見を出しやすいようにルールを設けるのが有効だと感じた。

・最初に色々聞いているときに、何か意見はありますか?という質問はだめだというのに驚きました。でもその理由も確かに納得で、それを理解したおかげで2対2で話すときにかなりスムーズに話すことができたし、その後の会議のときでも集中して色々と意見を出すことができました。この能力は社会に出てきたときなどにもかなり重要になってくると思うので、もっと勉強してみたいと思いました。

 

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野々市・石川ワンランクアップ計画 

12月5日(木)7限目の1年生の総合的な時間に、7月からずっと行ってきた「野々市・石川ワンランクアップ計画」の発表会を行いました。

 

「野々市・石川ワンランクアップ計画」とは野々市や石川を自分たちの力で、(大さい小さい問わず)ワンランクアップさせる または ワンランクアップするような提案を行うという探究活動です。最終発表会代表班はこちらです。


①16H 金沢班   ニーハオ中国 私たちの最強マップ

 

②14H 野々市班  学校の水はおいしくないの?~おいしい水を求めて~

 

③11H 野々市班  不登校特例校の設置について


④13H 金沢班   金沢市の交通の安全性について


⑤15H 金沢班  よりよい町づくりをするために「バス」


⑥16H 野々市班  どんとこい!秋の明倫の風


⑦12H 白山班   白峰地区の人口過疎化と外観保護

 


⑧17H 能登班   能登で生きる希望を!

 

 

最後に、石川県立看護大学看護学科の垣花渉教授にご講評いただきました。

1年生の発表は、どの班も生徒自身が楽しそうで、伝えたいという想いが伝わった。

探究の始まりは、まず身近なところを疑うところから。なぜ?なんだろうと。

疑問の答えを自分たちで探していく過程こそが探究である。

 

来週の火曜日7限目LHで最優秀賞などの発表を生徒に致します。

発表してくれた皆さんお疲れ様でした。とてもバラエティに富んだ発表で楽しませてもらいました。

今後もこの探究を続けて本当に野々市や石川をワンランクアップさせてください。

 

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