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2年生活動記録
高校生の探究学習成果発表とラウンドテーブル
2月8日(土)しいのき迎賓館で行われた2024年度「第2回初年次教育実践交流会 in 北陸」で、探究学習成果発表
ラウンドテーブルを明倫代表3班が行ってきました。
ポスターを絵画のように額縁にいれた形で展示してもらえました。
前半はポスターセッションです。大学の先生や他校の生徒がいる中で、
「中等教育における電子化の影響」「震災における支援者の心理的影響について」「性的指向についての意識調査」
の3班が探究成果を発表しました。鋭い切り口の質問が飛び交うなか、どの班もしっかりと応答していました。
ここで得られた知見をもとに、さらにブラッシュアップしていきたいです。
後半はラウンドテーブルを他校の生徒と行いました。
内容は①探究活動で大学側にどのような支援がほしかったか?
②探究活動を通して考えた目指すべき未来は?
③探究活動で学びになったこと、身についたこと、苦労したことは?
➃探究活動を次の進学先でどのように活かしたいか?
⑤探究学習の成果にもとづいたが大学入試はあったほうが良いと思うか?などを語り合いました。
以下生徒の感想(抜粋)です。
・多くの質問は大学関係者の方からでしたが、内容そのものというより、統計的な面での疑問が聞かれました。研究を行う上での数値などはとても大切なものであって、更には質問内容まで記載した方がいいとの声もあり、自分達には足りなかったところだと感じました。私たちを知らない人を相手に発表している分、テーマ設定自体にも興味を持たれたり、これからについて現時点での話をしてくださった方もいらっしゃました。
・ラウンドテーブルでは聞きたかったけれど聞けなかった班の人と同じになれてとても楽しい時間でした。調査をする過程が私たちとは全く違ったというところが興味深かったです。各々の価値観や、捉え方、考え方が知ることができたのがいい経験だと思いました。同じ学校の人でも、同じ文理でも、考え方が同じでも、多少の違いがあるのでどういったところで違うのかを楽しく話すことができてよかったです。
・他の班の人やメンバーが前を向いて話しているのを見て、こういった場に来ることの大切さを感じました。想像よりも暑い室内で大学の先生方の熱意にも押されましたし、考えることの必要性も感じました。自分達がやってきたことは無駄じゃないなぁと胸がいっぱいになりました。本当に緊張もして、恐怖に似た心臓の拍動に前を向くのもやっとでしたが、班の人とチームで頑張れたんじゃないかなと思います。行ってよかったと思いました。
・高校生の自分たちでは気付けなかった視点からの質問や意見を多く受けて、これからの展望や課題についての道筋がより明確になったように感じた。ラウンドテーブル形式での議論は初めてだったが、同じ高校生の率直な意見や考えに加え、私たちが普段知ることの少ない、多くの先生方の意見も聴くことが出来てとても興味深かった。
今回ポスターということで、資料の厳選(どこを視覚的に伝えてどこを聴覚で伝えるか)がきつかった。グラフに吹き出しを付随させて視覚的理解を促したつもりだが、その資料の根拠となる外部資料を付け足しその結果一つ一つに意義の付与を行う研究として外せないところを修正しなかったのは時間の都合という理由こそあれど後悔でしかない。特にスウェーデンの出処を明記しなかったのはそもそも漠然としすぎており、社会として案ずるべき課題の選択であるからと一瞬の安堵を得たのが命取りだった。
令和6年度SSH、NSH研究発表会への参加
1月22日(水) 地場産業振興センターにて 令和6年度SSH、NSH研究発表会がありました。
本校2年生 西森さん、角本さんの「高等教育における電子化の影響~!メイリンノキカイカ!?~」班
田中さん、前田さん、脇本さんの「震災における支援者の心理的影響について」班が泉丘、小松、七尾、二水、桜丘などの学校に混ざって探究活動の発表をしてきました。
「高等教育における電子化の影響~!メイリンノキカイカ!?~」班(画像左下参照)は、DXハイスクールとして今後たくさんのデジタル機器が整備される中、明倫高校としての電子化の方向性について探究しています。「震災における支援者の心理的影響について」班(画像右下参照)は2024年1月1日の能登半島地震の影響を被災者ではなく、支援者の方に目を向けた探究活動を行っています。実際に輪島市にも足を運び、自分たちの目で現状を確認してきました。
どちらの班も一生懸命、自分達の探究活動の成果を発表していました。また他校の生徒の発表を聞き、たくさんのことを学んでいました。
以下生徒の感想(抜粋)です。
・小説から考察するものや未解決問題に挑戦するものなど研究が多岐に渡っており、視野が広がった。
・明倫内の発表会より、今回の発表は質疑応答が活発に行われていたのが印象的でした。質問された内容も今後に活か せるものばかりですごく参考になりました。私は人前で喋ることがかなり苦手なんですけど、この発表を通して、人前で喋ることに対する苦手意識が少し少なくなった気がします。周りの方々が暖かかったからなのかもしれません。
すごく楽しかったです。
・知らない人の前で発表するのも、他校の人の考えていることを聞くことも全てが新鮮で中々ない機会だったので純粋にとても楽しかったです。また、今回の発表で様々なアドバイスをもらい、いい刺激を受けることができたので、この経験を活かして次の発表でも頑張りたいと思いました。
2月の発表会に向けて発表練習、ブラッシュアップを続けていきます。
デジタル教材「ENAGEED」再始動
2年生の総合的な探究の時間の3学期は、次の探究活動に向けて、一度「ENAGEED」というデジタル教材で自分のキャリアについて考えていきます。
昨年度は「ENAGEED」を使って、vol2 実現力とvol3 他者視点 について考えてきました。
今年度は vol4 仕事 とvol5 挑戦 です。
1回目の1月10日(金)は 仕事の価値 について皆で意見を交わし合いました。
特に3つのルール ①ポジティブな反応 ②あいづちを打つ ③反応は大げさに
を意識することで活気に溢れた授業になりました。
以下生徒の感想(抜粋)です。
・将来どのような仕事をしようかと考えるときに、自分が他者に与えたい価値を考え、仕事を選んでいくことが重要だと感じた。
・仕事は「誰かのために」と思うと価値を感じられて、楽しく、頑張ろうって気持ちになれるんだと思いました。
・自分はまだあまりどのような形で社会に貢献できるか明確になっていませんが、せっかく自分たちの商品やサービスを買ってくれたのなら、その消費者に幸せを感じてほしいです。その幸せが小さくてもその人にとって生きる力になるかもしれないと思ったからです。
MGP(明倫グローカルプロジェクト)No3 最終発表会
12月6日(金)6限目に2年生の総合的な探究の時間で行っている「MGP(明倫グローカルプロジェクト)」の最終発表会を行いました。
今年度から中間発表会→ブラッシュアップ→最終発表会という形をとり、校内の代表に選ばれた4班の発表がありました。
代表班:
①情報技術 「~!メイリンのキカイカ!~」
②土木・建築「津波に強い建物を」
③自然災害「今のままだと今のままですよ!」
④ジェンダー「性的指向についての意識調査」
最後に金沢工業大学基礎教育部教職課程 木村竜也 准教授にご講評いただきました。
「4班とも自分で知りたいと思うことをテーマにしていて良かった。
解決しやすい、しにくいではなく、自分が探究したいと思うかどうかが重要。
最終発表会ではあるが、探究活動は終わらない。次に向けて内省していきましょう。
皆さんのことを期待しています。」とのお言葉を貰いました。
また3年生での探究活動に向けて、今日の発表会での学びを活かしていきます。
MGP(明倫グローカルプロジェクト)No2 中間発表会
11月2日(土)2限~4限に2年生の総合的な探究の時間で活動しているMGP(明倫グローカルプロジェクト)の中間発表会を行いました。
今年度は昨年度のSDGsをテーマにしたものと異なり、以下の明倫15のテーマから探究活動を行いました。
今年度はクラスを解体し、自分の興味のあるテーマまたは進路に近いテーマで仲間を集い探究活動を行いました。
始めて話すメンバーとの探究活動、最初は意見をまとめるだけでも苦戦しましたが、徐々にチームの団結力も高まってきました。
そしてついに11月2日(土)中間発表会。内容はポスターセッションです。
発表5分+質疑応答3分+コメント記入2分の10分を1班4回行います。聞いてくれるお客さんから質問や意見、感想を貰い最終発表や研究要旨作成に向けて修正していきます。また今年度は司会進行やタイムキーパーなどすべて生徒たちだけで行いました。
また金沢工業大学基礎教育部プロジェクトデザイン基礎教育課程の諸谷徹郎先生にお越しいただき、様々な質問やご意見、アドバイスを貰いました。
当日は生憎の雨で少し声が通りづらかったり、体育館が暗くスライドが見えにくい場面もありましたが、4回の発表の中で発表の仕方や声の出し方などを工夫しながら、最後までやりきりました。
最後に諸谷先生から3つの言葉をいただきました。
①発表のポスターは仕上がっているが、数値をうまく使えてない班が一部あった。
②トークの上手な発表者もいたが、自信がない生徒が散見された。
③質問が少なかった。なんでもいいから質問することが大事。
諸谷先生やさまざまな方からの意見を参考に、内容をブラッシュアップして、また見つかった新たな課題を探究してより良いものにしていきます。
以下生徒の感想(抜粋)です。
・知らない人の前でも発表出来る力がついたと思う
・質問に対して適切な回答をすることができなかったのが課題だなと思った。
・行き当たりばったりで研究していたので、質疑応答のときにちゃんと受け答えできなかったり、もっとこうすればいいんじゃない?って最後みんなの前で話してる人に言われて確かになってめっちゃ思いました。
・同じ疑問を持った同士で解決に取り掛かる時間がとても良い時間になってよかった。
・はじめはなかなか進まなくて不安なことが多かったけれど中間発表ではスムーズに発表することができて成長を感じました。
・初めてプレゼンする側でおもしろいと思えた
・先生に直接質問に行って、話せる先生が増えたし先生と交流できて嬉しかったです。本番もうまく行ったと思います。
・班員で得手不得手があってそれを分担、集計、修正などの仕事をできていて協力してできたと思います。
・自分が興味のあることを探究するのが楽しかった。MGPで探究して学んだこと将来、仕事についたときに活かしていきたい。
MGP(明倫グローカルプロジェクト)No.1
6月21日(金)の総合的な探究の時間から2年生は、MGP(明倫グローカルプロジェクト)が始まりました。グローカルとは「global(世界的な)」と「local(地域的な)」を合わせた造語です。「Think Globally, Act Locally (地球規模で考え、地域で行動せよ)」をスローガンとし、探究活動を半年かけて行っていきます。今年度は昨年度とは違い、クラスを解体し、やりたいテーマを持ったものでチームを作り、活動をします。今日はチーム、リーダー、テーマ決めをしました。初めての生徒同士のチームもありましたが、どのチームも活発な議論ができ、良いスタートを切ることができました。
最終発表会に向けて③
現在2年生は最終発表に向けて準備を行っています。
以前もお伝えした通り、最終発表会は対面では行わず、録画したものをYouTubeにアップし、お世話になった方々にご覧頂く予定です。
生徒たちは対面では無いとはいえ、非常に緊張した面持ちで録画に臨んでいます。
中には途中でちょっとしたトラブルがあり、あたふたした様子が録画されている場合も!?
非常にアットホームな録画・撮影を行っています。
何回も録画にチャレンジするグループもみられ、最後は納得した発表をしたいという思いが伝わってきます。
その思いに応え、担当の副担任の先生は付きっきりで様子を見守っています。
今後の社会できっと必要なスキルとなるであろう、動画でプレゼン。
ぜひこの機会をプラスに捉え、臨んでもらえればと担当者は願っています。
ぜひYouTubeにアップされましたら、発表動画をご覧頂ければと思います。
最終発表会に向けて②
2年生の総合的な探究の時間では着々と最終発表に向けた準備が行われています。
そんな中、あるグループでは自転車における交通事故を減らそうと、まずは明倫生に啓発のため、校内のサイネージに作成したスライドを上映しています。
明倫生のほとんどが自転車で通学しており、自転車における交通事故はほとんどの生徒が他人事ではないものです。
グループの生徒たちは自分たちの問題意識に基づき、様々な聞き取りやインタビュー調査を行ってきました。
このような探究活動の中、作成されたスライドはかなり充実したもので、交通標識のクイズを織り交ぜ、生徒たちに興味を持ってもらえるよう工夫がなされています。
クイズの中には教員も「ハッ」とするようなものも!?
今後どのように啓発活動を広めていくか、とても期待しています。
どのような最終発表を行ってくれるのか、今から非常に楽しみにしています。
最終発表会に向けて①
本校の2年生は最終発表に向けて、鋭意準備中です。
活動をまとめるだけではなく、課題解決に向けてのアクションをおこしたりするなど、まだまだ深化が止まりません。
あるグループでは女子生徒がスラックスを着用し、問題点や課題点がないか、学校で1日を過ごしてみました。
生徒課や総務課の先生方のご協力のもと、今回の実施となりました。
スラックス着用の検証結果は・・・
最終発表会を楽しみにしたいと思います。
その他、リサイクルできる紙コップを提案するため、事務室に伺ったり、廃棄のペットボトルで様々な方々と遊ぶことができるスポーツを考えたりと、まだまだ止まりません。
今後もきっと活発な探究活動をみせてくれるグループがありそうです。
なお、2年生の最終発表会は、現在の新型コロナウィルスの感染状況を鑑み、オンデマンド方式で行います。
(対面による発表会はおこないません。)
どんな発表をしてくれるか、今からワクワクです。
明和特別支援学校に伺いました
先日、2年生の探究グループがご近所の明和特別支援学校に行き、お話を伺いました。
彼女たちは総合的な探究の時間で、障がいのある方々が住みやすい町にするためにはどうしたらよいか、という視点で探究活動を進めています。
今回は自分たちが考えていることを基本にした質問を事前にお渡しし、様々なことを伺いました。
具体的な話も出てきて、生徒たちはより一層活動が進められそうです。
また、校舎内も案内して頂き、様々な配慮が施されている校舎に「へぇ~」の連続。
直にユニバーサルデザインに触れることができました。
最後は生徒が作ったお菓子まで頂き、生徒は大喜びしていました。
今後どのような探究活動になっていくのか、非常に楽しみです。
最後になりますが、今回のこのような機会を与えて下さった明和特別支援学校の辻教頭先生、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。