ほりほりの部屋Vol.4 「高みを目指し、恐れず、変える」
皆さん、こんにちは。校長の堀です。GATしてる?
27日(月)の朝、950名を超える生徒諸君全員と24名のホーム担任とを同時に、「安全に」、かつ、「平等に」、オンラインでつなぐことに挑戦しました。上手くいかなかった生徒には、担任から電話をかけ、端末の状態および自身の健康状態の確認をさせていただきました。27日16時現在、99.5%の生徒とオンラインできることを確認できた、との報告を受けました。今朝の職員朝礼で、堀から全職員に、今後の錦丘高校のオンライン教育の方向性は、「(錦の教員として)同じ『価値』を目指すのであって、無理をして『形』だけを追うことはしない」ということであり、その『価値』というのは「教員が教え続けることではなく、生徒が学び続けられるようにすること」であることを再確認しました。皆さんにお願いしたいのは、夢の実現のために、自立した学習者になる!与えられるばかりの学習者から、求める学習者に変わる!常に高みを目指す!!ということです。これこそが、錦魂なのですから。
さて、今日紹介するのは、「梅花之図」と同じ昭和62年に、創立25周年(というより金沢二中90周年だったようです)を記念して、錦丘高校同窓会から寄贈された、「暮色」<162×130>。作者は洋画家の大家、村田省蔵氏です。畠山氏の30年後、昭和21年に金沢二中(現錦丘高)卒、金沢美術工芸専門学校(現金沢美大)1期生で在学中より日展入選、昭和36年に日展特選、平成10年に日展内閣総理大臣賞受賞と風景画を中心に精力的に作家活動を繰り広げられました。村田氏の油彩画は、その力強く大胆な構図とある時期を境に大きく変わった多彩な色使いが特徴です。この「暮色」は、すでに名声を得ていた重厚な色彩から、さらなる高みを求めて向かった、カラフルなメキシコでの取材旅行(昭和47年)を経て、画面が明るく一新される、そのちょうど過渡期の一作だと、堀は見ています。この絵の題材・風景はどこでしょう?夕暮れに赤く照らされた屋根、中央部に描かれた石橋の欄干にたたずむ4人の纏う服の明るい色、いかにもというメキシカンハット。同じ制作年の傑作に、石川県立美術館所蔵の「午後の町」という極めて明るい色調の絵があり、その絵に向かう一歩手前の絵ではないかと推測しています。名声を得ていても、そこにとどまるをよしとせず、なお、高みを目指して、恐れず、変える。錦魂ここにあり、の一品です。是非、近くで見てみてください。
ではでは、 今日はこの辺で。CU ASAP!
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