学校日誌

ほりほりの部屋Vol.10「各々の夢の灯り(おのおののゆめのあかり)~I have a dream.~]

 皆さん、こんにちは。堀です。GAT貫いてこう!

  

   この写真は、国宝の法隆寺夢殿(ゆめどの)で頂戴したお守りです。どんな苦しい時も生き抜くために忘れないよう、堀のバッグに結んであります。夢殿は聖徳太子信仰の聖地で、その本尊は救世観音(くぜかんのん)。コロナ禍の今の世を、救っていただけるよう、今日も遠く金沢から祈ります。<救世観音は、戦後間もない頃、アメリカ人フェノロサ氏の嘆願により開帳されるまで、数百年に渡り、秘仏でした。8世紀頃制作された木製仏(伝)ですが、金銅仏のごとく彩色が残る、まさに「国宝級イケメン」仏です。生涯に1度は拝みたい仏様。オススメです。>

   諸君の夢は何ですか?堀はいろいろな夢を見てきました。叶った夢もあれば、叶わなかった夢もあります。今も追い続けている夢もあれば、あきらめねばならなかった夢もあります。自分の生きているうちに、パンデミックが起こるなんて、思いもしませんでした。人生って、何が起こるかわかりません。だからこそ、暗闇の際、その闇を照らし続ける、各々の夢の灯りが必要なのです。

 (左は正面から、右は正面左手から撮影)

 校長席から見て左手にこの冠が鎮座しています。韓国国宝の天馬塚(古墳)金冠のレプリカです。2005年6月10日(金)韓国ソウル市の文化高校にて、錦丘高校との親善交流会の成功を記念し、当時の第15代錦丘高校長村井加代子氏(石川県初の女性高校長)に贈呈されたものです。錦丘として初の海外修学旅行でした。堀も前年の韓国視察から関わり、副団長として400名の生徒引率団の一員としての任務を全うしました。双方400名ずつの壮大な交流会は、当初、大人たちが恐れていた反日感情やら、差別的発言・態度やらの欠片もありませんでした。英語(とジェスチャー)を駆使し、自己紹介し合い、プレゼント交換し、校舎のあちらこちらで笑顔と歓声が炸裂。あの光景は今でも脳裏に焼き付いています。異文化の人たちとの出会いは、その後の対人コミュニケーション能力育成に大きな影響を与えます。時間の長短ではありません。経験の有無が肝要なのです。堀は過去に、海外修学旅行引率4回、アメリカ本土へ1ヶ月余のホームステイ引率3回(おまけに、知事の北欧<フィンランド>教育視察・企画実施1回も)等経験し、交流時間の長短に関わらず、未来指向で感動的な交流会やら、ハグし涙で別れを惜しむ生徒の姿やらを、無数に目の当たりにしてきました。あの経験はお金では買えない、まさにpricelessだと思います。

 堀には、夢があります。あと1年10ヶ月となった教員生活において、時間や空間を共有する人たちに、たとえ在職中に実現しなくても、その種を蒔いていきたい、ということが。その1つが、錦丘高校の海外修学旅行復活です。コロナの渦中に何を言っているのだ、とのご批判もごもっともです。世界中で飛行機さえ飛んでいない今は、「実現が困難な夢」であることも重々承知しています。あくまで、コロナが収束していることが大前提です。しかしながら、急激に高齢化が進行し、人口が縮小し、天然資源乏しいこの国日本で、諸君は人生100年時代を生き抜いていかねばならないのです。他国の人々と、特に東アジア諸国の人々と、手に手を取り合い、時には、ライバルとして張り合いながらも共生し、一つの経済圏を形成していくことはもう止められない潮流なのです。

 もう1度尋ねます。諸君の夢は何ですか?「なりたい自分」の姿は?見つかっている人、来週、学校再開の際、「夢の部屋」(=ほりほりの部屋=校長室)に来て、夢を語って下さい!夢は口にして、誰かに伝えると叶うんですよ。知ってました?まだ見つかっていない人、相談に乗りますよ。会話する中で、「なりたい自分」が見えるときがあるんです。勉強や人付き合いなどに行き詰まったら、お気軽にお越しください。夢は、一人一人、個人のものです。優劣など存在しません。見栄にとらわれることなく、各々の夢の灯りをともしましょう。コロナになんか負けないよっと。今回、長々と読んでいただき、ありがとうございました!ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!