学校日誌

ほりほりの部屋Vol.57「『食物連鎖とエアコン、さらにトイレ』Part1~If I were a bird, my wings might be ・・・~」

 皆さん、こんにちは。堀です。本校は明日から中間試験です。今学期始まってから5週間余り。現時点での知識や技能の定着度の確認です。「今の」自分の理解力や表現力がどの程度なのか、それを測ることこそが目的!今回のテストが、今年度1年間通しての自身の変化を計測していく起点・原点!!ロケットスタート決めよう、正々堂々と、全力の準備で~~~GAT!!!

 さて、先週1週間、5月10日~16日、バードウィーク「愛鳥週間」でした。諸君は意識してましたか?鳥類保護連絡協議会という組織が野鳥保護思想の普及を目的に、毎年、この時期に設定しています。朝の挨拶で校舎入り口付近に立っていると、本校にやってくる鳥たちのさえずりが耳に心地よく響きます。つがいで飛ぶ2羽の光景に心安らぎます。そんな先週のバードウィークに、ふと気づいたことが2つ。

 まず、1つ目。「あれ?最近、カラス、見んな~?」一昨年、錦に赴任した時には、朝な夕なに「カーカー」ゆうとった・・・そういえば最近・・・16H~18Hの上ら辺の屋上へ出入りする鳥をちょいちょい見かけるぞ・・・あれは・・・そう!昨年の夏、テラスに鎮座しているところ、堀が「徘徊」中に、偶然、撮影に成功したチョウゲンボウ!

 思い返せば、あれ以来、カラスの「来校」激減しとる!近寄っても、堀のことなど、まるで無視の威風堂々としたそのお姿、ほれぼれしましたっけ。鳥類の食物連鎖の最上位に君臨する猛禽類。近くのお山にでも住み処があるのだろうと想像。カラスが寄ってこなくなったのは、おそらく、このCGB(Chou-Gen-Bou)のおかげなのでしょうね。カラスがつがいで居着いて巣を作ると、生徒を襲うことがあるので注意して見回っているのですが、思いもかけない「用心棒(Yo-Jin-Bou)」の登場と相成ったわけです。そういえば、昨年度は駐車場のクルマへのフン害、減ってた。今年度はゼロ。(一昨年は帰宅しようとクルマに近づいたとき、カラスの糞でガッカリしたこと、数知れず・・・)ありがとう!CGB!

 代わりに、というワケでもないんでしょうけど、一昨年から今年も、本校前庭と後ろの伏見川でよく見かける鳥がいます。その尾っぽの振り方が特徴的<上下にパタパタする感じ>、セキレイのつがいです。

 彼らにはCGBは天敵ではないのでしょうか??今年も同じカップル(?)で、仲良く戯れながら飛行したり、校長室前の芝生(苔?)の上で、エサや巣作りに必要な小枝などをせっせとついばんでいます、おしりをtwigさせながら。

 先週のバードウィークまっただ中、ふと気づいたこと、2つ目。「このカップル、あのスキマにしきりに出入りしてる・・・」まずい(ひでき、と心でつぶやく)・・・あそこは・・・エアコン室外機を集中管理している屋外施設。室外機を雨や雪から守る構造になっており、なおかつ、室外機から発生する熱を逃がすための風を通すスキマが適度に開けてあるのです。そのスキマの間隔が、セキレイが出入りするには十分のスキマで、かつ、自分たちの卵やヒナを襲う、自分たちより大きい鳥などの天敵の進入を拒むサイズだったのでしょう。普段は出入りしない施設を開錠し確認してみると・・・やっぱり・・・立派な巣とともに、すでにかなり成長したヒナが・・・エアコンを作動させても、その温風が巣に当たらないことを確認し、「巣立ち」の日を待つことにしました。野鳥保護条例のことがあり、バードウィークということもあり・・・生き抜く智恵ですね。いいとこ、探したもんだ。我々も手が出せません・・・見守ります。

 いつの世も、親というものは、子の成長を第一に考えるもんですね。それは、鳥類も人間も変わりません。諸君もいずれ、そんな親の気持ちが、痛いほど分かるときが来ます。

 ところで、ヒトの「巣立ち」って、いつ?トリの「巣立ち」はまさに、自力で空へ飛び立つ浮力を得たとき(生物学的なことは自信がありません・・・生物の先生に聞いてね)なのでしょう。ヒトは?法的に成人年齢に達したとき?経済的に親に頼らなくなったとき?実家から出て一人で生活を始めたとき?就職のとき?精神的に自立したとき?それとも高校卒業のとき??そもそも、ヒトにとっての「自力で飛び立つ力」って??When~?Japannese people?!ふむ・・・ヒトって難しいね。「もし、自分がトリだとしたら、自分の翼って・・・」なりたい自分になるための有力な道具(=翼)ってなんだろう?いろんな知識や技能も「翼」なんですよ、きっと。そんなことも考えながら、明日からの中間試験、がんばって!ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP! & To be continued…