学校日誌

ほりほりの部屋Vol.95「ボーッと生きてんじゃねーよ!~Don’t sleep through life!~」

 皆さん、こんにちは。堀です。腰の調子が思わしくなく、朝の挨拶に立てていない今日この頃・・・若い諸君は大丈夫??どうかどうか、GATで!!

 昨日、校舎内を「徘徊」していたら、中学棟から朗々とした(歌?)声が響いてきます。おー!3年生の百人一首大会!毎年恒例、この時期の風物詩。しかし・・・マスクにフェイスシールド装着、エキサイトせずに、静かに静かに・・・コロナ禍で、ずいぶん、様変わりしたなあ、なんて感慨にふけりながら、しばし、観戦。かつての大熱戦風景、大盛り上がりを思い出していました。I miss it・・・

 さて、窓の外を見やると「ん?」な光景が・・・本校校舎から、ろう学校グランド越しに山科方面を撮影すると・・・

さらに、校舎の反対側、本校のグランドを撮影すると・・・

こんなカンジ。諸君も目にしましたよね?雪解けの際に見える、この模様って・・いったい何??なんでできるの??「雪の降る中、グランドに線引いた人、だれ?サッカー部の西田センセ?」なんて思っている錦生のなんと多いことか?!

 ボーッと生きてんじゃねーよ!Don’t sleep through life!チコちゃんに叱られますよ。答えはさしずめ・・・(ドンドン)「水はあたたまりにくく、さめにくいから~~~」というカンジでしょうか??理科の先生方~~~!

 雪解けの際のこの模様、実は、排水溝の埋められている場所だけ、雪が解けずに残った、自然現象なのです。ウチに限らず、学校のグランドや公園の広場など、土中に排水溝が埋め込まれていて、土に流れ込んだ水をその排水溝から排水するという土木技術が活用されているのです。排水溝の上だけ、雪解けが遅れて、このような模様が現れるということなのです。

 では、なぜ、排水溝の上だけ、雪解けが遅れるのか??キーワードは「比熱」:ものの暖まりにくさを示す数値。比熱が大きいほど、暖まりにくく、さめにくい。諸君の身の回りにあるもので、最も比熱が大きいもの、つまり、暖まりにくく、さめにくいもの、それが水。

 降雪時に雪が解けるメカニズムは・・・雪より温度の高い土から熱エネルギーが移動し、土の温度低下とともに、融雪、ということ。

 一方で・・・排水溝がある上の土→水はけ良し→水の含有量が他の場所より少→比熱小なので、土の温度がすぐにさめて雪と同じような温度に下がり、そこから先、融雪せず、ということ。

 排水溝のない土→水たっぷり→比熱大なので、雪に熱エネルギーを奪われても、土の温度下がらず、さめず、よって、どんどん融雪、ということ。

 いかがですか?「比熱」って何?と、まだ、首をひね(つ)ってる諸君?!理科のセンセに、お尋ねを!そういえば・・・クルマに積もった雪がいつまでも解けないなあ、なんていうところに気がついた先生方!「比熱が小さいものに積もった雪ほど解けにくい」とうことを覚えておけば、我が子に、ちょっこし、いいとこ、見せられるかも~~。「水はあたたまりにくく、さめにくいから~~~」なのです。素朴な疑問、大切に!ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!