学校日誌

錦高日記11月3日(火) ~中高合同教育講演会 林 寛之氏 来校~

 文化の日の今日、本校では中高合同行事として教育講演会が開催されました。講師にER専門医の林寛之氏をお迎えし、「救急医療の実態とそこから学ぶキャリア形成~救急医療のダイナミックスさや、総合医療の人とのつながりからキャリア形成を考える~」と題し、ご講演いただきました。例年であれば中高生徒全員が体育館で講演を聞きますが、今年は視聴覚室で講演していただき、その映像をリアルタイムで中高の各教室へ配信して行われました。

 講師の林氏はNHKの「プロフェッショナル」にも出演されたことのある有名なスーパードクターです。自治医科大学を卒業し、カナダでも研鑽を積み、現在は福井大学医学部付属病院総合診療部教授として活躍されています。北米型ERを実践し、「たらいまわし」ゼロを実現し注目を浴びました。

 生徒にも馴染みのあるテレビドラマやアニメの名シーンを折り込みながら、ユーモアたっぷりに話されたことの中には、ここには書き切れない程の魂のこもったお言葉がありました。

 まず、ご自身の職業に関して、「医師は一生勉強しないといけない職業と心せよ!」「Noと言うことは簡単だが、できない理由を探すな。できる理由を探せ!」と話されました。全ての急患を受け入れる先生の気概が感じられました。

 また、「ヒーローはみな逆境で成長している。逆境は成長のチャンス!」「逃げることに慣れてはいけない。」「大切なのは勇気ではなく、覚悟だ。」と、悩み多き生徒たち、日々懸命に努力をしている受験生たちを励ましていただきました。

 さらに、将来の選択に関しては「どんな仕事をしたいのかということではなく、どんな自分になりたいかが大切。自分が成長できる仕事を選ぶべし。」と話されました。「なりたい自分を探す」という本校の目標とぴったりと合致したお話しで、驚くとともに「やっぱりこれだ」と確信した生徒もいたことでしょう。

 まだまだ書きたい言葉が満載だった本日の講演会。みなさんの心にはどの言葉が残っていますか?これからの皆さんの人生を支える言葉になってくれれば、とても嬉しいです。

  

     視聴覚室で「コードブルー」の一場面を使って講演 ⇒ それを教室で視聴

 

                           教室での視聴であっても、この真剣さ

 

 生徒会長より花束贈呈。ご講演ありがとうございました。