学校日誌

ほりほりの部屋Vol.78 「トビタテJAPAN!トビタテNISHIKI!~All you will need is NOT “stay home”, BUT “home-stay”!~Part 6~」

 皆さん、こんにちは。堀です。今月10月は「魔の月」?!だって、祝日が1日もないっ!本来なら、来週11日(月)は「スポーツの日」でお休みでした。ところが・・・オリンピックの1年延期に伴い、今年は7月へ移動・・・消えた・・・祝日、10月から消えた・・・ガビーン(昭和ギャグ、ググってね)!つまり・・・諸君!来週月曜日も登校するのじゃ~、GAT!

 先日、錦丘高校同窓会事務局より、あるメールが転送されてきました。堀が今年度の「金沢錦丘高校同窓会・会報」に寄稿した挨拶文に対し、ある同窓生からメールが寄せられているので、校長に転送する旨、添えられて。以下にその内容を記します(個人情報保護のため、一部改変・中略、強調の太字は堀による)。

『堀先生へ

 突然のご連絡、失礼いたします。〇〇期卒のYと申します。昨日同窓会の会報が届きました。堀校長先生のご挨拶「種まきの面白さ」を拝読し、懐かしくなりメールをさせていただきました。 

 私が高校3年生のとき、英語の授業を受け持ってくださっていたのが堀先生でした。(中略)熱の入った堀先生の英語の授業はとても面白く、予備校の授業を聞いているかのような分かりやすさでした。堀先生は覚えていらっしゃらないかもしれませんが、当時「1年でいいから海外へ行って暮らしてみなさい。人生が変わるから。」とおっしゃっていました。私はその言葉が忘れられず、大学3年生の時休学をし、1年間カナダに留学をしました。カナダで過ごした1年間は本当に素晴らしく、私の人生を変えてくれました

(中略)

 大学卒業後は、小松空港でグランドスタッフをしたり、子ども英会話スクールで講師をしたり、留学していた語学学校で留学斡旋の仕事をさせてもらったりと、英語を使って仕事をすることができました。今は英語を使う仕事はしていないのですが、小学生の子ども2人の子育て中です。 

 昨日届いた同窓会会報にて、堀先生の教員生活が残り半年ということを知り、居ても立っても居られなくなり思い切ってご連絡させていただいた次第です。

 私は現在横浜市に住んでおり、会報の金沢弁が懐かしく、また内容もクスッとさせられるお話で楽しませていただきました。当時新校舎の建設が間に合わず、図書館横の駐車場に建てられたプレハブで中学生たちが勉強していた頃、そのようなことがあったとは驚きです。堀先生の素晴らしい授業を受けられた生徒さんたちは本当にラッキーだったと思います。 

 突然、担任をしていたわけではない生徒から連絡をもらっても戸惑われるかと思いましたが、堀先生の言葉で、人生を変えた生徒がここにもいたのだと思ってくだされば幸甚です。最後になりますが、これからもお身体にお気をつけて、残りの教員生活を楽しんでください。それでは失礼いたします。』

 9年間勤めた泉丘から、県立中学開校準備の命を受け、錦丘に赴任したその年、いきなり3年生(理系)のホーム担任も仰せつかりました。授業担当も必然的に3年生の授業が主体でした。今回、メールをくれたこの教え子は、ある3年文系ホームの生徒でした。つまり、この生徒との接点は、卒業間際の1年間、厳密には約10ヶ月間の、週数時間の授業だけ。メールの名前だけからは「?」でしたが、卒アルで写真を確認して「!」ピンときました。「あー、あの子か」と。膨大な教え子達について、名前単独では「?」でも、写真を見れば「!」と思い出せるんです、信じてはもらえんかもしれんけど。

 17年前の錦の卒業生、諸君の先輩が語ってくれています。「先生の言葉で、人生を変えた生徒がここにもいたのだと思ってくだされば幸甚です。」たかが一英語教師の、授業での一言が刺さって、行動変容を引き起こし、人生が変わる。「なりたい自分」に向かう。教師という職業の、責任の重大さと同時に、やりがいも再確認できた次第です。

 なので、やはり、何度でも、自信を持って伝えます!諸君!「トビタテJAPAN!トビタテNISHIKI!」人生は自分の意志と行動で変えられるのです!大きな夢を、諸君の目を外へ、海外へ、世界へ!「さらば~いしかわ~ たびだ~つふねは~ いしかわ~けんりつぅ~ にぃ~しぃ~きぃ~」(「宇宙戦艦ヤマト」より、ささきいさお風に。)なのですよ。やっぱ!(あっ、本日、いよいよ、最新作「2205 新たなる旅立ち」公開です。楽しみ!最初の15分無料視聴できますよ、ネットでどうぞ。)ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!

P.S.海外旅行の楽しみの一つ、それはショッピングぅ。特に、duty free shop(免税店)でのお買い物。パスポートを提示し、出国審査所を通過すれば、その下の黄色い線の向こう側は、日本の空港の敷地内であっても、そこは国外。だって、「出国」したんだから。つまり、出国審査所から空港の敷地を通過し、国際線の航空機内を経て、到着地で入国審査所の外側に出るまでは、どこの国にも属しないゾーンを歩くということになるわけ。無国籍ゾーンなので、そこでの売買にはどこの国の税金もかからないということなのです。よって、「空港の敷地」内にあるお店でのお買い物は免税duty freeということになり、どこの国でも、いわゆる「贅沢品」とされ高率の税金が課せられ、高額商品になっている酒やたばこ類は、この免税制度により、激安で手に入るということになるわけです。また、国際線の飛行機内もどこの国にも属さない空間なので、同じ理屈で、機内食の際にいただくお酒(ビールやらワインやら)も恐ろしく安く、ために、ついつい大量に摂取してしまう堀でした・・・なおかつ、機内の気圧が低いため、酔いが回るのも早い早い・・・そういえば、若かりし頃、国際線に搭乗(アメリカン航空の機材、よって、搭乗員<当時は「スチュワーデス:略して『スッチー』」と呼ぶ>は全員アメリカ人で日本語通じず)し、食事の時間に“Beer, please!”といったら、“Show me your ID, please.”(身分証明書をご提示ください。)と未成年扱いされ、周りの仲間達から大爆笑されたっけ・・・パスポート見せて、生年月日確認されて、ようやくbeerにありついたのでした。欧米に行けば、諸君も間違いなく、実際の年齢より、相当、年下に見られます。我々だって、外国の人の年は、ほんとにわかりません。見かけからだけでは。致し方なし。

 堀が免税店で必ず購入するものの一つ。それは、香水です。どこの国でも、もちろん「贅沢品」扱い。普通に、例えば、大和の1階あたりで買うと、超お高いハイブランド商品でも、免税店では超お買い得。小さくてかわいい容器に入った、お土産用のものも数多く揃っています。柄にもないっ!と怒らないで。オッサンは自分のにおいが嫌で、20年以上前から、コレを使ってます。パッケージも不変の、ドルチェ&ガッバーナ「ライトブルー」(のお徳用サイズ、でかっ!)。男女兼用であまりきつくなく、爽やかな香りがお気に入り。瑛太が歌う遙か前から使ってます。におひ変わらず。

P.P.S.アメリカのいくつかの高校を訪問したことがあります。入口から入ってすぐの場所には、日本の学校も似てますが、賞状やら、トロフィーやら、カップやらが陳列されている場所があります。アメリカのどの高校でも見かけた、日本人には「えっ?!」と驚かされる陳列物がこれです。

 Instrument of surrenderと書かれ、外務大臣・重光葵と参謀長官・梅津美治郎の署名がはっきり読み取れます。第2次大戦終了時、戦艦ミズーリ上で調印された、日本の「降伏文書(複製)」です。もう30年以上前のアメリカの高校でのことなので、今はもう陳列されていないのかもしれません。でも、なんというか・・・ショックでした、当時は・・・こんなことも、実際に行ってみないとわからないこと・知らないことなのです。単なる観光旅行やパックツアーでは経験できないことなのです。だから、諸君!トビタテ!!!ホームステイでね。